読書の秋 やっぱり写真集

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秋はやはり読書ですが、個人的には読書も好きですが、観る写真集かアート系の本。好きな音楽、キースジャレットとか聞きながら、静かに美術書を眺め、自分に足りないいもの、目指すもの、あるいはつい忘れてしまったものなどいろいろ考えます

個人的に好きなのは 
セバスチャンサルガド      GENESIUS
メープルソープ         フラワー
廣田尚敬            魅惑の鉄道
ウィンストンリンス       スチーム スチル スターズ
図録              絵師対決
図録              琳派
NASA              FULL MOON
NASA              母なる地球
バージニアリーバートン     せいめいのれきし
リチャードアベドン       ウーマンインザミラー

などなどです

写真集や美術書を見ることで、先人たちの築き上げた視点、感覚、技そして自分の立ち位置を見ることが出来ます
よく最近では、「自分の作品が最高だから他人のは見ない」という方もいます。もちろんその意識はとても大事です。でも地図をみないで山に登ったり、旅に行くことはないと思います。アートの世界という地図をつくり、自分が今、どのような位置にいて、どこに行きたいか知る必要があります。闇クモに写真を撮っては無駄が多すぎます。前の記事で書いた、「3年間は「はい」と言いなさい」の園部さんも、料理人の世界でも、その型を学ぶことで、無駄なく自分の進むべきこと、なすことが効率よく出来ると書かれています。過去の作品を見ることはそれと同じことです。過去の作品を知り、さらに自分であれば、そこにこのような味付けをしたいと考え、それがいつの間にか、自分の世界観に変わっていくと思います


またSNS系から出てきたフォトグラファーに多いのが、お友達系の写真展しか見ないという方が多いです。それではあまりに世界が狭いです。そして基礎が無いです。過去のすぐれた作品や、同時代でもSNSやカメラ系サイトに出てこないフォトグラファーで素晴らしい作品の方たくさんいますし、個展の日本画 洋画 映画 たくさんあります。それらをたくさん見ることで肥やしが増えていきます。

先日、仕事がらみお会いした、美術館関係のプロデューサーが言った言葉です。「エフェクトをメインあるいは頼りすぎると、あっという間に過去のものになる。そのいい例が「2001年宇宙の旅」を今見ても、古さは感じない、だけど「マトリック」を今見ると、エフェクトの古さだけが目についてしまう」まさにそんな感じです。エフェクトやPSに頼らない、光と影と己の視点の作品に仕上げるためにも、過去の作品を見て基礎を作りあげることは大事です

人の書棚を見ると、その人の世界観がだいたいわかります

実はうちの本棚で少ないのはランドスケープ系の写真集です。ぞくにいうネイチャーフォトグラファーの写真集は数冊です。


その答えは、うちに来ていただければわかります 笑

今宵の布団で見る本は、震える日 柴田三雄さんの写真集です。北朝鮮のミサイル問題の時にこそ見る写真集です。キャプションも素晴らしいです。なんどもこのキャプション読み返しました。ではみなs何も良き秋の夜を


# by masabike | 2017-09-24 22:12 | 写真アート | Comments(0)

会社に入ったら三年間は「はい」と答えなさい

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FUJIFILM X30

この1ヶ月読んでいる本がある。「会社に入ったら三年間は「はい」と答えなさい」である。花團治師匠のご縁でご紹介いただいた、園部貴弘氏の著書だ
。内容は難しくなく、とてもシンプルな、ビジネス書と言うか人生指南書だと言えばよいのだろうか。
でもよくありがちな成功するためへの、サクセスストーリーではなく。サラリーマンとして、あるいは仕事をする人間としての、在り方を書かれている。そして1センテンス読むたびにうなずいてしまうので、1ヶ月かかっても読み終わらない


園部さんは、サラーマンであるが、ご実家が京都で最も古いと言われている、料亭 「平八茶屋」の次男さん。
物心つかれた時から、厳しい料理人の世界を見てこられた。その体験とサラリーマンとしての視点を織り交ぜて書かれた本



料理人さんの世界も落語家さんの世界も、師匠から叱られても、「はい」以外は言えない。昔はカメラマンの世界もそうであり、メディア全体の現場がほぼそうだった。それがすべて良いとはメディアの場合は言えないが、「はい」という期間は修業期間。そこでたくさん辛いことはある。自分自身でも代理店の若造時代、見習いカメラマン時代。ほぼ口答えは出来なかった。出来ない理由の大きなことの一つは、自分の無知さ、経験不足。だからそれを指摘して怒られても、反論どころかグウ根も出ない。


つまらない写真を撮れば、「まさかこれ本番じゃないよね?」「どうしてテストでこんなに撮るの?」「銀の無駄ずかい(見習いのころはすべて銀塩フィルムだから)」
「どうしたらこんなに下手な写真が、たくさん撮れるのかな?」などなどたくさん言われました。でも言われた作品の多くは、どこかあとで冷静に考えると、直すべき点があったり、撮影の集中力が切れていたりしている。今みたいに「イイネ」が多いから、プロになってしまおうかな?なんてお子様みたいな考えが通用しない時代。

SNSの発達で、誰もが世界中に、自分の写真を見せることが出来る。そして新たなる才能の発掘や発見も昔よりはるかに多い。それはとても素晴らしいことで、賛成だと思う。ただ、プロになってはいけない人までも勘違いでプロを目指してしまう。

SNSだと「イイネ」やたくさんのほめ言葉をいただける。たまに、クレームも (笑)でも、ここで「イイネ」が多いから、即プロになるというのは、車での車庫入れが上手だからF1パイロットになりたいぐらいの勘違い。所詮、SNS等では、どんなに評判が良くても、SNSで写真を見るのは無料。プロになったら、お金をいただいて作品を買ってもらう、あるいは見せる。そこに金銭の授受という経済行為が出るのと、メディアや制作業界で働くことになる。そして業界にはいろいろな掟がある。写真家には写真界の、料理人さんには飲食業界、落語家さんには落語の世界の掟がある。それを学ぶためには3年は最低でもかかる。一人前になるためには掟、技術、立ち振る舞いを合わせて10年はかかる。そう考えると、最低でも3年間は「はい」と言い続けるのは当然だと思う


もし今、SNS等で、もしかしたら自分は、才能がある。いきなり写真家あるいはクリエーターデビューしようかな?と思っている方、ぜひこの本を読んで、3年間は、じっと耐えることも学んでいただきたい。耐えている間に基礎を学び続けることが、プロの世界で生き残る最低限の掟だと思う。基礎が無くしては未来はないと思ってほしい






# by masabike | 2017-09-24 18:02 | 写真アート | Comments(0)

グローリオレジデンス 名取駅前 モデルルーム撮影

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Nikon D5+PC Nikkor19mm+ COMET CB2400

7~8月は宮城・名取のグローリオ レジデンス 名取駅前の撮影に追われましたが、やっとパンフレットも仕上がりました
モデルルームの撮影はとても、神経をするへらしますが、撮っていてとても楽しいです。でも今回のように駅前の物件は久しぶりです。地方と言えどもなかなか駅前にマンション用地は少ないです

特に東北の山々を眺められるバルコニーはうらやましく感じました。久しぶりに撮影していてほしくなった物件でした

そして今回は初のPC Nikkor19mmでの撮影でした。引きと遠近感がとてもよくかつ使いやすい、まさに不動産広告のためのレンズという感じでした

またこのような撮影の時は、インテリアコーディネーターさんの用意した小物以外に、いろいろ撮影用の小物を用意します。なにを用意するか?それは不動産撮影の企業秘密です。実は僕の仕事キャリアで一番長いのは、不動産広告です。最初に勤めた 創芸という広告代理店が不動産広告に特化していたので、そこで多くの、営業、マーケティング、プロモーション 撮影 のノウハウを学びました。そして退社後も、元の会社から、うれしいことにお仕事をいただけて不動産広告を継続しています。ですから足かけ、37年不動産広告しています。

でもフリーになって感じたのは、企画営業マーケティングとセルフプロモーションが出来ないとプロで生き残れないことでした。このすべてをサラリーマンの時に、諸先輩、同期、あるいはクライアント様 外注スタッフの皆様に教えていただきました。本当にありがとうございます。でも僕は決して優秀なAEではなく超X営業マンでした。伝説と逸話だけはたくさんこしらえてきました

でもプロになろうと思っている方、SNSで反響が良いからプロになってみたいと思う方、写真が上手、写真が人気があるだけではプロになれません。37年間、多くのそうゆう方が、出てきては消え、あるいは出ることもなく消えていくのをいやというほど見てきました。どうか「イイネ」の数が多いからで、プロになることだけは考えてみてください

今度は「誰も言わなかった不動産広告撮影の極意」でも出そうかな?笑




# by masabike | 2017-09-23 16:14 | 広告仕事 | Comments(0)

富山ロケハンツーリング Day3 


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FUJIFILM X-T2+FUJINON18~135mm

富山ロケハン 最終日。爆睡したキャンプでは朝は超ご機嫌。しかも目の前でよい作品も撮れたので。





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最終日も富山地鉄巡りでした。冬が来るのが楽しみです 地元の皆さん、ごめんなさい



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ロケハンを終えてから、立山から有峰林道を超えて岐阜県を目指します。有峰林道は四輪車だと1900円ですが、バイクは300円、この差は大きいです。有峰湖は富山でお気に入りの撮影ポイントです


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有峰林道、山深く静かで森が美しいですが、昨年ここで小熊に出くわし、XXXをちびりそうになりました。身を守れないバイクは大変です





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有峰林道はとても快適で、国内でお気に入りのライディングスポットです。注意しないとライディングに夢中になり、ロケハン忘れます汗

岐阜県側に抜けてからは、平湯温泉目指します。昔から、ツーリングではいつもここで一休みします。理由は、お土産屋さんの温泉卵。平湯の温泉で作っています。1個 50円也です

一休みしたら、安房トンネルを使わずに、安房峠を目指します




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安房峠は昔は交通の難所。11月からたしかGWぐらいまで、雪で通行止めでした。いまでも、つづら折れの峠道は大変ですが、昔はここで観光バスの擦れ違い渋滞とかあり、大変でした


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秋の紅葉シーズン、安房トンネルが出来るまでは、安房峠は、交通渋滞というか麻痺のメッカでした。今は静かな峠道でした。昔、スズキのGS400に載っているころ、地元ナンバーのスズキガンマ400と峠バトルをしたことがあります。はるか昔の良き時代でした





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峠を下り、松本方面に向かい、さらに途中から野麦峠方向に向かいます。途中に奈川という村があり、そこのおそばが好きなので、お昼はもり蕎麦2段重ね。

お腹が振動で揺さぶられる、バイクツーリングではおそばはとてもお腹に負担が軽くて、良い食事です。奈良漬?も美味でした。


最近は観光地で、お土産を買うとタダで食べられる御蕎麦屋さんがあると聞きます。でもお昼ご飯ぐらいは自分のお金できちんと食べたいです。何か物乞いみたいで粋ではないです。
このあと

奈川~木祖 藪原~権兵衛峠~伊那~高遠~諏訪~八ヶ岳~とはしり南諏訪インターから中央道です。ライディングに夢中となり、写真が無いです 汗


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中央道・八王子 石川PAで一休み。ここで奥様に帰るコールをしまして、帰宅したのは7時半ごろでした。今回の走行距離は約1200km。まあまあのミドルツーリングでした。もっと走りこまないと、体がなまりそうです


X-pro2&T2&Q2もお疲れさまでした










# by masabike | 2017-09-23 11:20 | | Comments(0)

FUJIFILM Facebookより 晩夏の空


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【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「天空光芒図」滋賀県 信楽
FUJIFILM X-Pro2 + FUJINON XF18mmF2 R

 サラリーマン時代、まだフォトグラファーを夢見ていたころ、会社の窓から夏の昼下がりの東京の空を眺めながら、ランチをしていた。


きれいな入道雲が沸き立っていた。「こんなきれいな雲、見ているだけではもったいない。写真を撮らないと」その声で驚き、振り返ると会社のスタジオのボスTさんが立っていた。(当時僕は広告代理店に勤めていた。ただスタジオセクションではなく営業マンだった)
Tさんは「雲と波はいくらとっても正解も完成も終わりもないよ。」そうですね、という僕に「いつも俺はロケに行くと、時間があるとき空や波を撮っている、あとゴルフに行った時にも、ちょっといいなという雲があると、プレー中でも撮っている。波と雲は撮ればとるだけ自分のストックになるから、写真家になる貯金みたいなもの、たくさん撮っておけよ」といわれたが「すいません、会社にカメラ持ってきていないので」と言うとものすごく怒られた。カメラは常にフィルムを入れて持ち歩く。写真家になりたいのならそうしろと言われた。そして1枚でも多く、波と雲を撮れと!!




 今、僕はいつもXを持ち歩いている。X-Pro2の時もあれば、X-T2の時も、X30の時もある。どのXでも素晴らしい光と影を捉えてくれる。晩夏の午後、カフェの窓から空を見上げたら、夏の最後の光が、雲の間から降り注いでいた。XF18mmのFUJINONは空を撮るのにちょうど良い画角。光のラインが美しかったので、色よりもグラデーションで見せたくて、モノクロにした。そういえばオーストラリアをバイクで旅していた時も、いつも雲ばかり眺めていた。もしかしたら旅の印象は空の雲で変わるかもしれない。



これから秋晴れの美しい空が展開する季節。ぜひ美しい雲の色彩を、ベルビアで!アクロスで!狙ってみてください。ちなみに秋の空は、意外とアスティアのクールなブルーが僕は好きだ。そしてあなただけしか撮れない、秋の傑作が撮れたら、富士フイルムフォトコンテストにご応募ください。僕が審査させていただきます。あなたの心が感じる写心をお待ちしております。

 



# by masabike | 2017-09-22 07:26 | 日本風景 | Comments(2)