2018年 08月 09日 ( 2 )

鉄道写真に思うこと

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FUJIFILM X100 弘南鉄道 青森県


 初の鉄道写真展が終わり10日近くたち、作品整理やもろもろの雑務も終わり一息ついたところ。今回は自分の原点を振り返る写真展を開催して本当に良かったと思った

そして自分が鉄道写真を撮っていたこと、撮ることを思い出させてくれたカメラ X100での作品を、展示出来てさらによかったと思う。2011年、X100が発売される直前にプロモーション用の撮影を頼まれた。何か旅を感じさせられるものという、お題を頂戴した。

オーストラリアとは思ったが、発売前のプロトタイプで、しかも初のプレミアムミラーレス。海外はリスクが高いのと、題材がX100のイメージには重くなる気がした。軽い気持ちで撮れる題材は何かなと、考え思いついたのがローカル線の旅。そこで冬の汽車旅を連想させる東北を選んだ。とくに冬の寒さが厳しい津軽方面。そこで乗りに行ったのが津軽鉄道と弘南鉄道だった

久しぶりの鉄道は僕を、撮り鉄の中学生から大学生の時に戻してくれた。列車が来るときのドキドキ感。そして楽しくて 楽しくて無我夢中で撮っていたことを思い出させてくれた。写真を撮ることがビジネスではなく、大好きな趣味。鉄道写真を撮ることが呼吸することと同じくらい自然にそして大切な行動であることを思い出させてくれた。もし板橋駅でセメント列車のD51をもっと上手に撮りたいと思っていなければ、今の僕はない。



小学生のころ鉄道写真にどんどんのめりこみ、中学卒業のころはカメラマンになりたいと思っていた。僕の通っていたのは東京の文京区立茗台中学。新設校で、新しい教育法等を取り入れると同時に、先生もかなり変わっていた。でも何人かの先生から、個性を伸ばしなさい。好きな道に進むのが一番良いとアドバイスがあった。そして高校はいまアメフト問題で有名になった日大豊山。当時は水泳の強豪校。オリンピック候補もいた。水泳の授業で、水泳部の顧問が「まんべんなく勉強ができるのも大切だけど、自分はこれだけは人に負けないという、一つ秀でたものを見つけ作るのが一番大切」と言われたことも心に残り、今の道に進んだ。サラリーマン時代の紆余曲折もあったが今の道に進めたことに感謝している。良く一番好きなことは仕事にしないほうが良いとアドバイスする大人はいる。でも僕は一番好きなことは仕事にした方が良いと思う。逃げ道はなくなるが、苦しい時に死ぬ気で頑張れる。




話は長く少し回り道をしたが、X100の撮影では、そんな学生時代、そのあと写真家から遠のきかけたサラリーマンときの自分を思い出させてくれた思い出深いカメラだった。フィルムの色の継承をしたカメラ。それはアナログとデジタルの分岐点に存在すると同時に、自分の過去と現在と未来の分岐点に存在してくれたカメラ。そして写真を撮る楽しみ、思い出をプリントして飾る楽しみを、再認識させてくれたカメラだ。


 写真はカメラのスペックだけでは撮れない。なぜなら撮るのは人だから。人の気持ちがプリントに現れる。以前、富士フイルムの女性イベント担当者が「カメラは心の中のコピー機」と言っていたことが、ぼくの記憶には刻み付けられている。まさに名言。いつまでもよい写真、楽しい写真を撮りたいと心に感動を持つことが、心のコピー機には大切だと。いつでも気軽に、そして心の思い出を、見たままにプリントまで持っていける、個人的には初めてこれだったらフィルムからデジタルに転換してもよいかなと、考えさせられたカメラX100。そしてX100はデジタルになって初めて撮る楽しみから、プリントして飾る楽しみ。



今回は学生時代に撮影したモノクロ作品も展示した。朝、あるいは夜、だれもお客様のいなくなった会場で、一堂に展示したプリント作品を眺めることで、自分の45年の写真にかかわる人生が走馬灯のように見えた。撮りたいと昂る気持ち、撮ること、プリントして飾る楽しさと大切さ、今回の写真展とX100の作品で改めて実感したぜひ写真をプリントして皆さんも飾ってみてください。プリントの向こうにある思い出も飾ることになりますよ



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by masabike | 2018-08-09 12:17 | 写真展 | Comments(0)

FUJIFILM X Series face bookより「星に願いを」

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【和の「写心」《番外編》 By Masaaki Aihara】

「星に願いを」オーストラリア タスマニア州 セントラルハイランド
FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF16mmF1.4 R WR

オーストラリアでいつも一番驚かされるのが、夜空の美しさと星の数。この写真でもマゼラン星雲とおぼしきものが、画面左上に写っている。今年はオーストラリアで撮影を初めて30年目。初めてオーストラリアの砂漠でキャンプした時、その星空の凄さは美しさを超えて、怖さすら感じた。自分が宇宙に立っている、宇宙に存在していることを突き付けられた気がした。

そんな星空でのキャンプは読書に最適。静かな砂漠や森の中、撮影が終わり寝る前のひと時に、安らぎと宇宙と自分のつながりを考えさせてくれる。僕のキャンプでのお勧めの本は4つ。一番おすすめはカール・セーガン氏の「コンタクト」。この本を僕はオーストラリア中央部の白い砂漠で読んだ。天文学者が地球外生命体からのシグナルをキャッチするお話。テントの上には満天の星。自分は宇宙に一人ではないと本を読んで感じ、深夜の砂漠で涙した。

次にオススメが、ジェイムズ・P・ホーガンの長編SF3部作「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」。SF的視点から月の誕生の秘密、地球外生命体、銀河系規模でのストーリー展開。キャンプで翌日の撮影を忘れて深夜まで読みふけて「しまった」と思ったのがこの本。

オーストラリアの荒野という、まるで宇宙みたいなところで一人キャンプし撮影していると、このような本が想像力と好奇心をかきたててくれる。その心の力は作品に与える影響は大きい。特に僕の風景作品はコンセプトが「地球のポートレイト Earthrait(相原造語 地球+ポートレイト)」。宇宙規模の視点となることが作品作りに大きく影響する。どんなに機材が進化しても、撮りたい、映像にしたいと思う心が無くては、作品は生まれない。そしてXシリーズはその、高ぶる心の中を写真という形にコピーしてくれるマシン。ぜひ夏の夜空を見ながら、好奇心と想像力を刺激してほしい。それはきっとあなたの作品に大きな力となり、Xシリーズはそれをお手伝いしてくれるはず。最後に砂漠で読書して高ぶる気持ちを静めるには音楽。いつも荒野で寝る前に聞いていたのはリンダ・ロンシュタットの「星に願いを」だった。素晴らしい夏の夜空を!!





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by masabike | 2018-08-09 07:56 | タスマニア | Comments(0)