2009年 12月 02日 ( 3 )

写真展の帰りに高度12000メートルで思うこと


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NikonD700 Nikor28~70mmISO6400


今写真展の帰り道です。東京に向かう高度12000メートルの書斎です。写真展ではいつもとても緊張します。心臓がバクバクします。だから帰りの飛行機や電車の中はぐったりです。写真展を始めてもう16年近くなりますが変わりません。作品はもちろん全知全能を尽くし最低100%のクォリティーを目指したものです。でもどこかもっとよく作れたのではという欲もあります。だから最初のお客様をお迎えするときは一番怖いです。どんな風に思われているのかなと、コンセプトが伝わっているのかなとか。作品は自分の分身です。だからだめを食らうと、ほぼ自己否定になってしまいます。だからものすごく緊張し思いもこめます。帰るときお客様が満足の表情をされたとき一番嬉しくて、何年の苦労、写真展の運営の苦労も吹き飛びます。

最初のころ、プリントを販売していたとき、年配のお客様より「なんで写真がこんなに高いの?うちの近所のスーパーでプリントしたらこの十分の一だよ」といわれました。さらに「ネガって貸してもらえるのそうしたら、スーパーでプリントしたいのだけど」といわれ唖然としました。写真展をやるたびに今でも日本でプリントを売る難しさを通関します。オーストラリアで写真展をするときキュレーターさんは、いかにしてプリントを高く売るかを考えます。もちろん写真展のプレゼンのときに過去にどれくらいの枚数のプリントがいくらぐらいで売れたかも、キュレーターはフォトグラファーに聞きます。そのとき「日本では1回の写真展でどれくらい売れるのかと」「日本の写真展はプリントはあまり売れない」と答えると「????では何のために写真展をするのか」「見せるため」と答えると「信じられない」と言っていた。

あるときフランス人のフォトグラファーが「日本で個展をしたいのだけど、単価設定はいくらぐらいがいいかな?少し安めでもたくさん売れて、かえりはファーストクラスで帰りたいな」と聞くのでやはり「日本では写真展はプリントは売れない、見るだけ」と答えると「じゃー子供の学芸会とおなじじゃないか。なんでブランドのバックや靴には金を出すのに写真にはかねださないの」といい彼は写真展をやらなかった。本当に日本はこの前もブログに書いたようにカメラ大国で写真文化貧乏国かもしれない。
タスマニアのウィルダネスギャラリーで僕らフォトグラファーの写真を買っていくお客様はお金持ちの方もたくさんいます。でも彼らは意外と写真が好きでも小さなコンデジしかもっていない場合が多いです。デジタル一カメラは持っていないです。以前プリントを買っていただいた、コンデジぶら下げた小金もち風のイギリス人のおじさんに「写真が好きならいいカメラ買わないのですか?」と聞くと「どうせ自分がとっても君たちほど上手には撮れない。だったら君たちが撮った作品を買い部屋に飾るほうが合理的だろ。そうしたらそのお金で君ももっと作品が撮れるし」といわれました。そうつまり作品を買うことにより、フォトグラファーを育てると言うことになります。そして作品を買うと言うことはそのフォトグラファーのパーソナリティーも買うことになると言うことも教わりました。「君とギャラリーで話していたら、その撮影のときの気持ちが伝わり作品を買いたくなった」と言われました。心技一体にならないと作品は売れないことを実感しました。

今までは日本ではプリントを売るのは大変でした、でも今ネットの世界です。売るためのネットワーク、チャンスも以前より飛躍的に増えました。そんなときブログから育ったburgさんなどがプリントを販売しはじめました。とてもすばらしいことだと思います。もうもろ手を挙げて応援したくなります。

そしてプリント販売は作品の内容とプリントのクォリティーの両方が問われます。いくら内容がよくてもプリントがチープであればだめです。

何万円と言うお金をお客様から頂戴します。プリントにも全力を挙げます。飾る部屋の明るさ、壁によっても変わりますので微調整が必要です。ですからburgさんも当たり前ですがプロラボでプリントしています。しかもフォトキナクオリティーのラボで。ぼくもプリントは写真弘社やクリエイト銀座の匠たちにしか頼みません。彼らはフォトグラファーのフィルムやデジタルデーターのポテンシャルを100%引き出し、フォトグラファーの心で見た色、心で感じた光と影をよみとってくれます。単にプリントする機械のハードだけではなく、心での見え方を感じ取って綺麗に、フォトグラファーが捕まえてきた写心という獲物を綺麗に料理して、プリントと言うお皿に盛り付けてくれます。

だからなじみのプリンターを作り、たくさんコミュニケーションし自分の心の中の色と光と影を伝えます。簡単におうちプリンターでプリントするのとわけが違います。お金をいただいて買っていただく作品をお家プリンターではプリントしませんし、無理です(プロ用のプリンターを本当のプロが調整したものはまた話は別です。でもラボの機械は2000~4000万円ぐらいします。ホームプリンターはかないません)もしホームプリンターでプリントして販売するとしたら、お客様をなめています、馬鹿にしています。もし家庭用プリンターでプリントを売るのであれば、それはインスタントラーメンを出すラーメン屋さんみたいなものです。もしラーメン屋さんにあなたが行って、インスタントラーメンが出てきたら、あなたは許せますか。さすがインスタントでもラーメン屋さんと味の違いがないねと心から思えますか?やはり持てる範囲で最高のグレードを提供するのがプロであり、お金をいただく仕事です。

話はそれましたが、そんなことをしてプリントを作ります。これからよりものから心の時代と言われています。どうか日本がカメラ大国から写真文化大国になるためにも、新しいフォトグラファーや僕らの作品を皆さんどうか買ってください。そうしてくれればもっとたくさんすばらしい作品が、いろいろな新しい芽から沸いてきます。クリスマス商戦時期、新しいレンズ1本の変わりに新しいフォトグラファーの作品、週末のゴージャスなフランス料理を1回我慢して、まだ芽にもならないかも知れない新しいフォトグラファー達の作品を買っていただければこの写真の世界は変わります。いつか世界を席巻する新しい日本のフォトグラファーが出てくると思います。
高度1万メートルで空気が薄いせいか、好き勝手なことを書き大変すいませんでした


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by masabike | 2009-12-02 21:23 | 写真アート | Comments(14)

柳川散策

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Nikon D700 Nikor28~70mm

柳川の路地裏散策はいろいろ面白いものがありました。とくに漁港の路地裏では、網についている貝殻に名前が書いてあり、何にするのか漁師のおじいちゃんに尋ねたところ「タコを取るためだ、貝の中にタコが入るんだ」と教えてもらいビックリでした。


また港は、有明海で日本一干満の差があるため、船を舫う坊が以上に長いのでビックリしました。最初、漁師さんがだめな船乗りをおしおきで、棒の先にくくりつけておしおきするのかと思いました(笑)

それから昭和の息吹のするゴミ箱や並倉の模様などなど、運河以外にも面白いのが柳川でした。ぜひ柳川撮影行ってみてください!!

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by masabike | 2009-12-02 10:52 | 日本風景 | Comments(1)

JTB天神トークショウ&ソムリエ吉村智美さん

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おかげさまでJTB天神で行われた西オーストラリアの魅力スライドトークショウも無事終了いたしました。昼&夜とも大入り満員で大感激です。九州の人の熱い応援ありがとうございました。
また夜の部は福岡で有名なソムリエ吉村智美さんが西オーストラリアのワインの楽しみ方のトークにお越しになりました。ご自身のお店を持つバリバリで、かつさわやか知的なソムリエの方です。勧められたら、どんな高いワインでもその魅力で頼んでしまいそうです。

今回は西オーストラリアで撮影した"Spirit"写真展の作品を中心にスライドトークしました。就活中のブロガーの方も来て盛り上がりました。最後は博多美人に囲まれて楽しいトークショウでした。福岡の皆様本当にありがとうございました!!またよろしくお願いいたします



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次は大阪スライドトークショウだ頑張るぞ!!

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by masabike | 2009-12-02 08:10 | トークショー | Comments(4)