ベルリン写真三昧 CO BERLIN

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CO BERLIN、もと郵便局だった建物を使った巨大な写真ミュージアム。アバンギャルドなホッケンシャーホフ地区にあるギャラリーです。巨大です。まさに写真の聖地という感じのミュージアムです。そして今回の目玉はセバスチャンサルガドの「コーヒー農園」です。世界のコーヒー農園の現場で働く労働者の素顔を写したものです。ものすごく力強く美しい写真です。写っているところはとてもシリアスで大変な労働の現場ですが、作品はとても美しく悲壮感はないです。どんな過酷な状況でも不謹慎な言い方かもしれませんがアートにしてしまう氏の撮影審美眼には脱帽です。撮る側が力強く、プラスのモチベーションを持っていると、悲惨な状況でもどろどろしたところがなくなるのかなと思います。そういえばヨーロッパやオーストラリアに行き新聞の写真を見るととても素晴らしいです。政治家や人のインタビューの写真を見るとそのままポートレイトとして飾れるぐらい素晴らしいですし、交通事故の写真ですら(またまた不謹慎な発言かもしれませんが)アートとして成り立つぐらいしっかり作品として出来上がっています。それを考えると日本の新聞の写真は証明写真というか証拠写真という感じのが多いです。何人かの新聞社の報道写真家の人は一生懸命撮影しているのですが、なんとなく多くの新聞社の写真家というかカメラマンの方はなんとなくサラリーマンの業務として撮影しているという感じがしてしまうのですが・・・。会社にいるうちにカメラマン、写真家かからカメラオペレーターになってしまっているのではと感じてしまいます。どうしても新聞の写真からカメラマンの目線が感じられないのが多いと思うですが、僕だけでしょうか?(もちろん自分自身もカメラオペレーターにならないようにしたいです)

話がそれてしまいましたが、会場でのもう一つの写真展はLeonard Weltさんといやはりドキュメンタリーフォトグラファーで戦後のドイツやユダヤ人の方の生活を写したものでした。こちらもものすごい見ごたえがあり、2つの写真展で2時間以上かかりました。見終わり足はパンパン、心はいっぱい。頭の中をライカを持ったサルガドが走り回っていました。そういえばドイツに来てヘルムートニュートンなどの大規模写真展や町の小さなギャラリーでの個展も見たのですが、気がついたら全てモノクロフィルムでの写真展でした。作品は最近の新作でもデジタルはないです。当たり前ですがサルガド氏もフィルムです。やはりかの地ヨーロッパでは作品は銀塩フィルムというのが常識みたいです。とてもいいことです。やはり自分の撮影スタイル、作品スタイルを簡単に崩さない、素晴らしいことです

是非皆さんベルリン行ったらCO BERLIN行ってみてください

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by masabike | 2008-10-16 07:17 | ドイツの旅 | Comments(0)
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