大笑い

Ｎｉｋｏｎ　Ｆ２　Nikor50mm T-MAX




　昨日夕方、久しぶりに時間がとれたので寄席に行って来ました。最近忙しくて心の底から笑っていないようなので大笑い!馬鹿笑いしにいきました。いきさきは新宿末広亭。お茶と小腹がすいた時のお弁当を持ち楽しんできました。

　ここは昔ながらの寄席の雰囲気をかもし出しています。もうお腹が痛くて前の座席にしがみつくぐらい笑いました。よくオーストラリアに行くと落語のＣＤを持っていき気分転換に聞いています。話、表情、そしてお客さんのこころをつかむのがとてもどの噺家さんも上手です。まさにプロの話芸です。体と扇子とマンダラ（てぬぐい）ひとつで全てを表現する噺家さん凄いです。つまらなければ客は寝るかおやつを食べだすか、帰るかです。テレビみたいにどんなつまらない楽屋話のねたでもＡＤさんがお客さんに「はいわらって！！」と手おまわすからお客さんは笑い、それで俺は売れていると勘違いする笑いでは、えられない本当の真剣勝負の笑です。つまらなければ翌月からはお席亭からお声はかかりません。

昔、ある熟練の噺家さんとお話させていただいた時「どうしてテレビでやっているバラエティーのお笑いの人はつまらない人が多いのですかね」というと「あれはお笑いじゃなくて、笑われているんです。噺家は決してお客様より先に自分から笑いません」ときっぱり言い切った。思わずなるほどとうなってしまいました。


一人前の噺家さんになるにはながい時間１０年２０年かかります。だから本当のプロの芸が見れ、僕らも心から楽しめるのかもしれません。そういえば写真家も同じだと思います。言葉で楽しませるか、映像で楽しませるかの違いだと思います。基本は全て同じです。お客様のためです。昨今デジタル化で写真技術進歩しています。そのおかげで撮らされている写真家（プロ、アマ問わず）が増えてしまった感じがします。ゆるい系＆女子カメラ系もそんな感じだと思います。「押したらうっっちゃった！！うわーキレイ、カワイイー、癒される～～！」そんなのでよければネコかカンガルーにでもシャッター押してもらえば良いと思います。

　それもこれもきちんとコンセプトと基礎をもち撮っている写真家よりも、被写体とカメラに頼り切って撮らされている写真家が増えたからだとおもいます。テレビのバラエティーと同じように一発芸で消えていく写真家が多いのではと。逆にプロではないけどブログを拝見していると本当に何人かのブログ写真家の人たちは心より写真を愛し、プロ以上の写心を撮影していると思います。できればそういう方々にプロ写真家になっていただきたいと思います。

そしてきおつけなければならないのが、じぶんでも撮らされている写真家にならないように日々努力すること。まいにちまいにち楽しみ切磋琢磨して撮影していきたいと思います。


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