温故知新 美の匠たち

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 この行列皆さんなんだとお思いでしょうか?北京オリンピックのパブリックビューイングでもなければ、スーパーのサマーセールでもありません。これは上野の国立博物館で開かれている対決巨匠たちの日本美術展を見る人の行列です。もう7月8日の開催以来20万人以上が入場していると言う超人気展示です。2ヶ月ほど前NHKの新日曜美術館でこれを知りどうしても見たかったので行って来ました。

特に個人的には今回の展示の中で狩野永徳と長谷川等伯の対決が一番見たかったです。等伯は2月の京都智積院特別公開で見てからはまってしまいました。でも今僕はFUJI FILM TX-1でパノラマをかなり撮っています。横使い、縦使いのパノラマを突き詰めていくとどうしても日本画の屏風画や掛軸の間の取り方、構図等がとても気になりますし、それを見ることがとても勉強になります。デジタルカメラでは表現しずらいパノラマの映像、それを突き詰めていくと過去の日本画のおくの名作と巨匠たちに突き当たりました。まさに温故知新です。

今回更に過去の名作を見るととても絵が写真的だと思いました、空気の流れ、風の動き、動物の動きが見事なまでにその一瞬を写真で撮ったかのように書かれています。カメラのなかった時代、彼らは心の集中力と言う無形のかめらで一瞬を写し書いたのだと思いました。もし今彼らが現代にいたら、僕なんかは失業していると思います。デジタルカメラに頼っている現代の写真家たちはどれだけ一瞬の心の集中力が出せるだろうか考えてしまいました。

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by masabike | 2008-08-14 00:02 | 写真アート | Comments(6)
Commented by pretty-bacchus at 2008-08-14 17:45
どうしても行きたくてまだいっていないのですが、こんなに混んでいるのですか、、、
FUJI FILM TX-1は、私も使っていました。
フランスの川や城を撮るのが好きでした、、、しまい込んでいますので、使ってみたくなりました。
先生の縦長のお軸風おさく品をみせていただきました。
素晴らしかったです。

Commented at 2008-08-14 18:50
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dauphine at 2008-08-14 22:47 x
それ、私も行きたかったのです、いいなー!!!

私は、海外で写真を見せるとき、いつも「あー、日本人の感性だね。ふすま絵のようだね」などと、いちいち日本人であることにこじつけて評価されるのがイヤだったのですが、でも、無意識のうちにどこか「伝統的日本美術」に影響されている部分はあるのかも知れないな、と最近思うようになりました。特に「空白」を恐れずに画面を作れるところというのは、偉大な先人のふすま絵アーティストたちから受け継いだものなのかも知れない、とか。
(まあ、狩野永徳氏とか例外はありますが)

パノラマに限らず、彼らから学ぶことはいっぱいありますよね。。。
ああ、私も行きたい!!!
Commented by masabike at 2008-08-15 07:42
バッカスさんへ
TX-1ぜひ再びお使い下さい、とてもいいカメラです
Commented by masabike at 2008-08-15 07:43
skimamaさんへ
パノラマたてを十八番に世界!!を目指しています
Commented by masabike at 2008-08-15 07:44
dauphineさんへ
とてもとてもいい展示でした。一人でゆっくり見たいです
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