大自然の掟

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5月に続き再びサウスグランピアンに撮影に来ました。ここの平原に立つ立ち枯れの木が好きです。そしてここはおびただしいカンガルーが生息しています。僕が知っているオーストラリアの土地の中で1番カンガルーがいると思います。そしてその分「死」もあります。生がある限り「死」は避けることが出来ない必然です。今、日本であまりにもその「生」が軽んじられています。むしゃくしゃしたから殺した、切れたから殺した。あまりにも生と死が簡単に扱われています。

ここの平原で撮影していると大きな木の下や木の茂みにはたくさんカンガルーの骨があります(お食事中の方ごめんなさい)たぶん日陰の木の陰の中で静かにカンガルーたちがその命を全うしたのだと思います。きびしいオーストラリア大陸の自然の中で生きると言うことはとても大変です。奇跡の連続です。1年間と言う時間は365日の奇跡の連続と言う感じがここではします。いまでもオーストラリアのアウトバックに撮影に行くときは怖いです。その圧倒的な自然のスケールの前ではちょっとした不注意が命取りになります。だから車や装備のこといろいろ考えると今でもとても怖いです、だれか第3者が「やめたら?」と肩を引いてくれたらすぐやめてしまいます。それほど怖いですし心臓がバクバクするほど緊張します。だから生への執着も強いです。何があっても絶対に帰ってくると。

命が軽く見られる原因はたぶん生と死のドラマが自分たちの身の回りで見られないからだと思います。じぶんにいつの日か子供が出来たらこの大地で地球の生と死のドラマをその目でしっかり見せてあげたいと思います

回数が重ねれば重ねるほどリスクは増大します。だから細心の注意でいきます。そしてこれからもそれは変わらないと思います。そしていつの日か自分のお家で、カンガルーたちが木陰で息を引き取るように人生を静かに終えられたらどんなに幸せかと、この大平原に立つと考えます。全ての地球の命に感謝!!!


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by masabike | 2008-08-09 10:33 | アウトバック | Comments(0)
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