帰り道

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FUJI FILM S5pro Nikor14~24mm

グランピアンでは毎朝、マウントウイリマムという山に登り撮影していた。帰り道山を下りる登山道で影がとても綺麗だったので撮影した。いままではこんなカット撮らなかったし、気がつかなかった。やはりアドビアドベンチャーショックが続いている。今までにどれだけ多くのいい瞬間を自分が気がつかなかったか、あるいは気がついてもとらなかった事か悔やまれる。ともかくあの12日間ほぼ毎日衝撃だったし、特にブルースディールさんのインパクトは大きい。

まさに彼の1カット1カットがナショナルジオグラフィックそのもの。そして他のフォトグラファーたちも日々進化しているのがわかる(それぞれがその道でトップクラスなのに更に日々進化し続ける凄いことです)

そして多くのフォトグラファーが日本のマーケットを狙っていること、特に風景自然系で。彼らのコメントは「いままで多くの外国カメラマンが撮影していないのでいいマーケットであること、それから日本人の風景写真家の作品を見るとこれだったらコンペティションで勝てると思えるからだと言う」
まさにインターネットが作るボーダレスの時代。海外の写真家が本腰入れて日本に押し寄せてくる。特に北海道、信州、沖縄が興味があるらしい。まさに黒船の到来。果たして日本の風景写真家というのがどれぐらい頑張れるのだろうか。イヤー地元の強みがあるという人もいるかもしれないが、僕はその恐ろしさを今回のタスマニアで思い知った。タスマニアの地元の写真家は誰一人としてノミネートされなかったし、僕もアドバンテージが通用したのは最初の4日まで。あとは次々に新しい視点を見つけてくるので参った。まさに鈴鹿サーキットに外国人ライダーやF1ドライバーが来て、いきなり日本人選手や日本の国内チャンピオンを蹴散らしてコースレコードを意図も簡単にたたき出すみたいなものです

日本の風景やスナップを撮影しているフォトグラファーも一度は海外で仕事をするか本腰入れた撮影をしてみるといいと思う。そのときに初めて気がつかなかった自分の撮影フィールドの別の視点での素晴らしさや自分の撮影の問題点も気がつくと思う。

そうしないと海外の写真家が日本のマーケットを席巻するとき多くの日本人写真家が何処まで戦えるだろうか?くれぐれもユネスコの絶滅危惧種レッドブックに「日本人写真家」とかかれないようにしてもらいたい。僕は心でも絶滅危惧種に入りたくないのでもっと頑張りもっと楽しく写心を撮りたいと思います

撮影協力   ビクトリア州政府観光局 カンタス航空 富士フイルム ニコン

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by masabike | 2008-05-08 08:39 | ビクトリア州 | Comments(17)
Commented by Capucci-mm at 2008-05-08 08:59
いや、マジで絶滅危惧種になりそうな予感が(^^;;) アセアセ
Commented by ishizawa at 2008-05-08 11:01 x
なるほど・・・
海外からみたら、日本ってまだまだ未開拓な場所だったんですね。
たしかにそうしたフォトグラファーが日本に来たら・・・
でもそうしたことで、日本にいるフォトグラファー達の
活性化にもならないかな~。
Commented by NATUREA at 2008-05-08 13:33 x
言葉、頭に焼き付けておきます。
「絶対に負けない」
という根拠のない自信と共に(汗)
Commented by masabike at 2008-05-08 13:38
カプチさんへ防衛策考えておいてください
Commented by masabike at 2008-05-08 13:40
ishizawaさんへ
活性化になればよいのですが、手遅れになりそうな予感がします。恐ろしいことです。
Commented by masabike at 2008-05-08 13:40
NATUREAさんへ
自信大事です。室生寺で返り討ちにしてください。
Commented by NATUREA at 2008-05-08 13:45 x
リアルタイムですね(笑)

はい、撮り倒します。
相原さんに負けないくらい撮り倒して、自分も倒れます(笑)
でも、ブルースさん来ないかなー♪( はい、ミーハーですw )
Commented by masabike at 2008-05-08 13:48
NATUREAさんへ
では次回室生寺決戦誘ってみます。強いですよ。大仏並みです
Commented by Pombo_Brasil at 2008-05-08 13:58
本気で闘うなら、やっぱり英語圏ですね。
レベルもマーケットの大きさも違いますから。
Commented by masabike at 2008-05-08 14:04
ブラジルさんへ
創ですね英語圏ですが、いまほとんど英語が世界共通語になっているので英語圏を中心に世界を相手にと言う感じだと思います。ともかく外国写真家は日本はカメラが安く撮影場所もふんだんにあるというのがマーケティングイメージです
Commented by burg at 2008-05-08 16:35 x
僕には第一線で活躍されてるプロに写真のことでどうこうと言えませんが
実は何事にもゴールってのは無く、いつも貪欲にいないと生き残れないんだなあ・・・
そんなことをこのお話を聞いて感じました。
Commented by narugami_626 at 2008-05-08 18:47
間違っても自分で、上限を決めてはいけないなと…
「無理」と思う前に、一歩踏み出しカメラを構える…
これが大事なんだなと、記事から私なりに勝手に感じました。
Commented by うなぎパイ at 2008-05-08 19:41 x
相原さんの写真展、行ってみたいです!
今後の写真展の予定がありましたら教えてくださいo(^-^)o
Commented by NATUREA at 2008-05-08 22:09 x
大仏並みですか(◎_◎)(汗)
かなりヤバいですね・・・・。
菩薩レベル程度には実力を上げておかないとヤバいですね(汗)
精進します。


Commented by photo_artisan at 2008-05-08 23:00
厳しい内容ですが納得です。
沖縄……宮古島・伊良部島では負けないぜい!
それに東京でも!
Commented by 満月 at 2008-05-09 08:17 x
厳しいプロフェッショナルな世界に、初心者アマチュアが何を言えたものでもないですが、世界レベルのプロフェッショナルが日本を見て「行ける」と感じるだけの何かが、私たちのまわりにはたくさんあるってことですね。私らアマチュアが、少しでも底辺を上げられないまでも、多少なりとも厚くは出来ると思います。
世界のトップフォトグラファーが今まで見慣れた国内写真をどう撮られるのか、とても興味がありますね。
そうなった時に国内フォトグラファー(プロ・アマ問わず)がどんな風に変わって行くんだろう。
Commented by ぴよ at 2008-05-09 09:50 x
もう熱病のようですね。
信州はEPSONの本社もあるので、フジフィルムさんあたりを引きずり込んでまた国際的な写真家サミットでもやってみると、危機感が伝わっていいかもしれませんよ。日本側は国内予選を勝ち抜いた新進気鋭の若者と信州をホームグラウンドにする写真家、あ、信州出身の吉村和敏さんも入れましょうか。で最終日にはEPSONのプリンタで印刷したオリジナルプリントで自然保護のためのチャリティーオークションを開くというのはどうですか?
肌で感じないとなかなか変わりませんぜい!
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