PENTAX K20D 12~24mm jpeg
ダブ湖から臨むクレイドルマウンテン、多分僕の作品の中で一番撮影をしている。撮ったときはいつも最高のシーンと思うときが多い。でも翌日になるともっと凄いシーンが撮れるかもしれないと考える。ここは難局からの風の通り道、気象変化が激しい。年間270日は雨で山は見えない。でもそんな雨の中でも山が見えるときがある。以前猛烈な吹雪だが山が見えた時があった。だから明日はもっと最高なシーンが撮れるといつも思う。多分富士山を撮影している人たちと同じ気持ちかもしれない。だから飽きることはない。
よく同じテーマを撮影していて飽きたとか、撮り尽くしたという方がいる。それは対象を撮り尽くしたり飽きたりしたのではなく、自分の心自体が硬直化したのではないかと思う。以前グレートジャーニーを撮影された関野吉晴さんにお会いしたことがある。関野さんは南米の撮影に22年間かかった。やっとそれで踏ん切りがついたとおっしゃっていた。それでもまだ南米を撮影したいが先に進まないとと言うことで南米を後にしたと言う。
あれだけの方でもそれだけかかったと言うのにテーマが飽きたとか見つからないと言うのは信じられない。もっと良く見てもっと心を開きもっと対象を愛してあげればきっと飽きないし、自然も心を開いて見せてくれる。自分がピンと来た自然とコミュニケーションすれば全然飽きることはない。それは他の全ての撮影にいえていることだと思う。よく「僕は、私は人とコミュニケーションが苦手だから風景を撮影します」と言う人がいる。確かに会話を続けたりするのは人によっては苦痛の人もいる。でも人とコミュニケーションがとれない人は自然とコミュニケーションもとれないと思う。もっと一皮向いた風景写真を撮るには地球と会話しないと難しいと僕は思います。
そして会話すればするほど撮りたいものは広がり人生1回分では足りないと感じてきます。僕はオーストラリアをとるのが大好きです、人も風景もそれはこの20年間変わりません。それは毎年強くなります。同時に日本も下町も鉄道も撮りたい気持ちも強くなっています。最近朝起きて家でいきなり撮影戦闘モードになるときがあります。フィルムカラー、モノクロ、デジタルメディアと時を選ばずドンドンとりたくなります。話は脱線しましたがそんな感じの撮影のなかでもタスマニアの森はいつも僕を奮い立たせてくれます。どうかそんな写心バカが撮影した写心を
ペンタックスフォーラムの個展「風林光山」の会場に見に来てください。地球のポートレイトがお待ちしています。お願いいたします。
3月23日には ペンタックスフォーラムでスライドトークショウも行いますぜひ上記ペンタックスさんのサイトをご覧になりお申し込みください。
撮影協力 タスマニア州政府観光局 カンタス航空 ペンタックス株式会社
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