タスマニアウエストコーストレイルウェイは、多くの地元の人たちに支えられている。みんなこの鉄道とタスマニアの土地を愛しているので、一人でも多くの人に楽しんでもらいたいと思いはたらいている。
スタッフの一人であるジュリーもそうだ。彼女は取材のメディアのアテンドと車掌さんの業務もこなしている。いつも笑顔を絶やさず僕ら取材陣に対応してくれる。2年前に初めて会ったときもいろいろな注文をいやな顔一つせず引き受けてくれた。そしてSLを動かすごっつい野郎どもからも慕われている。このウエストコーストレイルウェイの肝っ玉母さんだ。
ちょうど撮影がクリスマスだったので多くのスタッフがサンタキャップを被っていた。彼女も車内販売等の担当でとてもキュートだがとてもシャイで、カメラを向けるとすぐ下を向いてしまう。
ここの鉄道取材だったので、ファーストクラスに乗せてくれた。タスマニアのシャンパンが次々にお代わりされる。到着までに酔いつぶれそう。もちろんサイドオーダーでタスマニアチーズも出てくる。もう至れり尽くせり。
途中列車が山の中の駅で止まる。アテンドのジュリーに「はいマサもここでいったん降りて」といわれ列車を降りると山の中の掘っ立て小屋に連れて行かれた。何か皆ザルですくっている。「何しているの」と聞くと「砂金探し!」「え????」ジュリーが「昔タスマニアも砂金が取れたので、ここでは開拓時代の砂金探しを体験してもらうことになっているの、運がよければ少しだけ砂金が見つかるわ」といっていた。列車が出発すると車内の一人が「金見つけたよ」と砂金を見せてくれた。はじめてみる生金?だった。そのとき僕は彼と親友になろうとひそかに決めた。こんないろいろな体験をしながら旅をすると3時間の森林鉄道の旅もあっという間に終わってしまう。
このハイテクスピードの時代に煙と緑の香りを嗅ぎながら、スパークリングワインを味わいつつ、世界遺産の森をSLで旅するのは凄く贅沢な旅だと思う。
是非皆さんも自分で世界の車窓からを体験したくなったらタスマニアウェストコーストレイルウェイに乗りに来てください。笑顔と緑とワインが待っています
撮影協力 ウエストコーストレイルウェイ フェデラルリゾートグループ
タスマニア州政府観光局 カンタス航空
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