日本が世界に誇るべき東大寺大仏殿

ＦＵＪＩ　ＦＩＬＭ　Ｓ５ｐｒｏ　Ｆ２フィルムシュミレーション　jpeg SIGMA12~24mm

東大寺、修学旅行以来の訪問。正直言って外国人のバリーさんのアテンドをするのでここを選んだが、内心少し馬鹿にしていた。「どうせ修学旅行の来る騒がしい観光地で、もう1分も見たら飽きちゃうよ」という思いだったが、30年ぶりに見る大仏には度肝を抜かれた、正直言って世界遺産にふさわしいし、これを作った日本人の遠いご先祖様に感服した。ここは友達なんかとワイワイガヤガヤ、バカッ話やエッチ話をしながら見るところではなく、きちんとおまいりして静かにこの大仏さんと向き合って見る場所だと本当に心より実感した。遠いオーストラリアの砂漠やタスマニアの原生林に眼が行ってここに行っていなかった自分を恥じてしまった。だから奈良を撮り尽くした入江奉吉さんに改めて頭が下がってしまった（いまさら遅い感じもします、奈良の写真愛好家の皆様スイマセン。）

そして今回奈良では撮影に現地で僕を迎撃するために、地元の
怒髪天のようなブログ写真家Ｎ氏と阿弥陀如来像のようなＡ嬢がお迎え、もとえ迎撃のために参加されより盛り上がりました。
こちらもアンチ迎撃システムとして、ディスタゴン５０ｍｍハッセルブラッド用を大阪の武器商人「マツモトカメラ」様よりご購入させていただき。万全の体制で撮影に臨みました。でも阿弥陀如来Ａ嬢はＦＵＪＩ　ＦＩＬＭ　Ｓ５proのモニターと撮影画像を見ると「このカメラ欲しい～～」を90秒おきぐらいに連発していました。その声は遠く長安の都まで届くぐらい大きく痛切でした（フジフイルム様よろしくお願いいたします。きっと鑑真聖人もその当時Ｓ５proがあったら日本に留まらず、唐の都に持ち帰っていたとおもいます？？？）


閉館20分前、それまで奈良公園の鹿よりもうるさく、たくさんいた修学旅行生がたちどころに消えると、急に大仏殿は静寂を取り戻した。荘厳な時間が戻ってきた。大仏さんと1対1で向き合う。鳥肌が立った。まさか自分が奈良の大仏さんを見て鳥肌が立つなんておもっても見なかった。ここで一晩中お灯明の灯りだけでこの巨大な魂を見て語り続けたくなった。出家するしかないのだろうか？本当に灯台もと暗しだった。何か自分の写真を改めて考えるターニングポイントが近づいた気がする。奈良は想像以上に重要な時と眼を僕に与えてくれた。大仏様の開眼したお顔を拝見していると自分の新しい写心に開眼しなければならない時期かもしれないと考えてしまった。大仏殿を出たときの夕日がまるで1000年のときを超えてこの日のために用意されているみたいに思えてきた。奈良はシルクロードならぬ現代の僕のフォトグラフィーロードの新たなる出発点になるかもしれない。


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