写真展の至福のとき

f0050534_22223896.jpg





f0050534_22225437.jpg



 写真展で至福の時間は、お客様がいらっしゃらないときに床に座ってお茶を飲みながら自分の作品をゆっくり眺めること(お茶の代わりにシャンパンやワインだったらなおさらハッピーです) とくに朝まだ誰もいらっしゃらないとき床に寝そべって写真を眺めていると今日一日とってもいいことがありそうな気がするし、ときたま夕方お客様が途切れたとき、やはり会場の床で大の字になって眺めていると疲れが吹き飛んでしまう。そして撮影のときの楽しいこと、苦労、失敗、出会った人などいろいろなことがフラッシュバックしてくる。
 

 そして今日はその広い写真展会場の空き時間と開きスペースを利用して次回2つの写真展の写真のチェックをしていた。これも楽しいひと時。一つの写真展は函館のフェリーターミナルで行う予定の大型パノラマ写真展。昨日2.5メートルのテストプリントが仕上がったので会場の床に広げてチェックをした。とても自分の家では出来ない。(写真展の詳細は後日ブログにアップします)そしてもう一つは10月にフォトエントランス日比谷で行うモノクロ写真展のテストプリントチェック。どちらも一番楽しくそして頭を悩ます作業だ。


よくお客様から「毎日こんな写真を見れて良いわね!!」と言われるが僕も写真展が無いと額装した自分の作品を見る機会が無い。ましてや大型のプリントを一堂に会して眺められることは家では不可能。だから写真展は僕自身にとっても楽しみであり、僕自身も一人の客になってしまうことがある。だから写真展は毎回ワクワクドキドキ。作品の飾り付けがおわると笑が止まらなくなるほど嬉しいし、鳥肌物の感じがする。


 だから写真展で一番悲しいのは写真展最終日、閉館の札が入り口に出され、スタッフの人が1点1点作品を壁からはずすとき。この瞬間が一番悲しい。祭りの終わり。写真展会場はただのがらんどうの空間に戻る。魔法が解けてしまった感じだ。これはブログのバーチャルな世界では決して味わえないことだともう(ブログをご覧いただいている方々には失礼な言い方で申し訳ありません)でもこれは写真展をやった人でしか解りません。やった方は皆「写真展やってよかった、またやってみたい」と皆さん口をそろえておっしゃります。ただそのぶん写真展は大変です。やることが山のようにあります。作品を作ることはもちろん、プリント作業、額装、DMやプレスリリース、オープニングパーティー、搬入搬出、飾りつけ、ごあいさつ文、キャプション、本当にかぞえあげたら限が無く、それだけで本が1冊出来てしまいそうです。でも写真展をすると、とても楽しく素晴らしいです。反面不特定多数の人がいらっしゃいます。ネガティブな意見、それどころか全人格的否定名ことも言われることもあります。それでもやっぱりこんな楽しいことは無いです。


 昔ジョージルーカスが最初のスタウォーズを作ったとき「子供の心を持った大人が何回も見て楽しめる遊園地みたいな映画」というような趣旨を説明しましたが、僕にとっての写真展も似たようなもので「旅人の心を持ち続ける人がいつでもオーストラリアの大地を旅をしている気持ちになっていただければ」とそんな考えでやっています。だから写真展にはテクニカル的てきなことはほとんど書いていません。もちろんキャプションにも絞りやシャッターのデーターは何一つ書いていません。その代わり旅に思い出、その日の温度、食事、キャンプのことが書いてあります。データーは写真展にとって僕は大事だとは考えていません。大事なのはそこの空気管をいかに再現できるか。写真が1、キャプションが1この1+1を2ではなくどうしたら3か4あるいは5にするかと考えています。データーばっかりの写真展だと1+1が1か、下手したらマイナス1になってしまうかもしれません。いろいろなご意見があると思いますが、僕はこう考えます。その結果見たお客様がオーストラリア旅したい!タスマニアの空気を味わってみたいと思ったらカメラマンとして一番楽しいです。


 1993年にはじめての個展「The Light from Down Under」を開催した渋谷(その当時ドイフォトプラザで開催いたしました)で今、久しぶりに個展をしています。モンベルクラブの会場は昔のドイフォトプラザに近いので古巣に戻った感じです。そして毎日楽しんでいます。14年前、いつかは富士フォトサロンで、いつかはペンタックスフォーラムで、そしていつかはフォトキナで個展をしてみたいと夢を見ていた原点の場所渋谷でいまとても写真展を楽しんでいます、是非皆様のお越しをお待ちしています、会場ではタスマニアの精霊たちも待っています。

写真展やってみたいなとおもったらクリックお願いいたします。

by masabike | 2007-08-05 22:24 | 写真展 | Comments(11)
Commented by k3dmd at 2007-08-06 07:26
写真展開催時のお気持ちがとてもよくわかります。
写真展のご成功をお祈りしております。
Commented by AoimikanM at 2007-08-06 11:24
相原さま、お気持ちお察ししますよ。
私は写真展ではなくデザイン展示ですが、無から何かを創作して海だ似たものには違いがありません。
皆、自身の分身のようですよね。
それでもやはりこんなに楽しい事はありません。癖みたいなモノですね。
どうぞ健康に気を付けて素敵な写真展をどんどん開いて下さいませ。

*ねね
Commented by csunyan2 at 2007-08-06 17:03
相原さん、相変わらず、バイタリティーにとんだ生活をしているのですね!
いわれてみれば、これだけ大伸ばしの写真、広げてみることは難しいでしすね、不思議です。ご自分の写真なのに。
やっぱり出来上がった作品として世に送り出し、ゆっくりと空間の中で鑑賞して、初めてその価値を味わうことができるのでしょう。
う~ん、生で味わいたい!タスマニア心待ちにしています。
Commented by NATUREA at 2007-08-06 23:11 x
私は残念ながら写真展の至福の時間を経験したことはありません。
近い経験も記憶を探っても無いようです。
近い将来に必ず味わいたいと思います。(笑)
Commented by green at 2007-08-06 23:58 x
masabikeさま。
写真展の話、とても心に深く染み入りました。
多くの方のポートレートすごく拝見したいです。飛んでゆきたいです!!
データーは必要ではない。私もそう思います。何を伝えるかだと思います。
写真展の成功を徳島より心から祈念いたします。
Commented by masabike at 2007-08-07 08:35
greensaへ
励ましのコメントありがとうございます
今徳島さんのタマネギでカレー作っています
Commented by masabike at 2007-08-07 08:36
k3dmdさんへ
これからもよろしくお願いいたします
Commented by masabike at 2007-08-07 08:37
AoimikanMさんへ
ねねさんのデザイン展も是非拝見したいです。今度また名古屋で写真展行いたいです
Commented by masabike at 2007-08-07 08:38
csunyan2さんへ
格安JET STARで是非タスマニアお越しください。タスマニアデビルともどもお待ちしております
Commented by masabike at 2007-08-07 08:40
NATUREAさん
NATUREAさんの写真なら素晴らしい写真展できると思います。時間をかけてゆっくりと着実に準備してください。必ず行きます。迎撃しないでください(笑)
Commented by yamphoto at 2007-08-07 12:39
こんにちは、初めまして。
以前から勝手にリンクをさせて頂きずっと拝見させていただいていました。
相原さんの写真への思いを読ませてもらって
心の一部がほんわり暖かくなったきがします。
プロの方に言う事では無いかもしれませんが
いつも素敵なお写真と言葉をありがとうございます。
<< 30年物の飯ごう 鹿の湯キャンプ場 色即是空 ピナクルス 3 >>