![]() ![]() ![]() ![]() ![]() バングルバングル、オーストラリア最後の秘境。ブルームから東に1200キロ。キンバリーの荒野の真っ只中。1988年この300キロ手前のホールズクリークという町までバイクで行ったとき地元の人が「ずーっと裁くの奥にへんてこりんな岩山があるんだけど道が無くて誰も見たことが無いんだよね」という話を聞いた。もちろんその当事の地図にも載っていなかった。帰国後数年してオーストラリア最後の秘境が見つかったというニュースを聞いた。場所を地図で確かめると、そのへんてこりんな岩山の場所だった 人工衛星の発達した今日そんな場所があるのにびっくりした。ちなみにアボリジニ名は「パヌヌル」と言い聞いた話しだと「なんだこりゃ!」と言う意味だそうだ。まさしくその通りだと思う。 バングルバングルはまさに太古の地球の風景。約4億年前に海底から隆起して出来たといわれている。いまでも岩の間から魚の骨や貝殻が出てくる。バングルバングルはオーストラリアでもっとも過酷なロケ地の一つ(昨年7~8月のブログを見ていただければ旅の様子が出ています) グレートノーザンハイウェイからわずか50キロ入ったところにあるのだが、その道が4WD ONLYの道。わずか50キロに2~3時間かかる。ここは車の破壊テストコースかキャメルトロフィーラリーかと思うくらいすさまじい。でも4WDてこうゆうところで使うのかとよく分かる。やっとその奥に岩の大オブジェがある。特に朝晩は凄い。凄い以外の何者でもない。 以前ここでブッシュキャンプをして夜月の光で岩山を撮影して、友達に「NASAから火星の写真をもらった」と言ったらみんな信じていた。 ![]() この写真のみNikon F2 Photomic 20mm 露出3分ぐらい??? これがその当事1994年の写真です。まさに夜岩の上に座り、そこで寝て月と語らい、月の導くままに撮らせていただいたという感じだった。そこに座っていると「結界の中」と言う感じもするし、あるいはどこか他の天体にいる感じで、朝になり自分が地球にいたことを実感した。でも本当に撮影したのか見た景色が夢だったのか解からなかった。日本に戻り現像所でフィルムを見たとき「あーあれは現実だったんだ」と思うくらいの景色だった。 それ以来ここはオーストラリアでもっとも好きな場所になった。過酷なとこ、人が来れない所、来れない時間に真実はある感じがする。いままで6回バングルバングルに行ったが、どちらかと言うと撮影に行きたいと言うよりも、ここ岩の上で、ここの大地の宇宙の気に包まれて寝たいと言う気持ちのほうが強い。僕にとっては世界最高のベットルーム。岩に寝袋をひき寝ていると、背中から足から大地のエネルギーが寝ている間に充填され、頭から、胸、お腹に大地と宇宙の気と月のエネルギーが降り注ぎ体と心を安らかにしてくれる感じがする。家から自転車で行ける所にバングルがあったらなーと思うこともあります。 いつも寝るときは3枚目と4枚目の写真を撮影したあたりで寝ます。雨季に流れる何億トンもの水で岩がけづられています。そして表面がツルツルしています。そこに寝袋で寝るととても気持ちがよいです。昼間熱せられた岩が、夜冷えた大気の中で寝ていると湯たんぽみたいです。ちなみにバングルバングルは昼間照り返しもアリ40度以上季節によっては50度を超えます。必ず水を沢山飲んでください。でも昨年もそうですが夜は3~5度ぐらいまで下がります。まさに宇宙です。 ただしバングルバングルは自然条件が厳しく一般の人がここに入れるのは5月から11月初旬まで(年によって若干ことなります)と言うのも雨季が始まるとここの渓谷は濁流と成り、途中の道は戦車でもないとアクセスできない道と言うが川か沼地になってしまいます。通常でもかなり悪路ですので運転に自信の無い方アドベンチャーツアーで行ってください。4WDも絶対に生活4WDではなくランドクルーザーとかランドロバーとか本当の4WDで行って下さい。行くと気分はインディージョーンズになります。それと絶対にゴミを持ち帰ってください、それと岩に登らないこと、崩れ落ちやすいので死にます。大きな病院は1000キロ先までありません。 そんな苛酷な環境でも僕にとっては最高のスタジオでもあり最高のホテル、ミリオンズスターズホテルです。ぜひ地球と話したい、宇宙を感じたい方は行ってみてください。 FUJI FILM S5pro SIGMA12~24mm Nikor 14mm 20~35mm 80~200mm バングルバングルで寝てみたいと言う方は是非クリックお願いいたします ![]() 相原正明オフィシャルHP http://www.aihara-australia.ecnet.jp/
by masabike
| 2007-03-28 19:12
| FUJI FILM S5
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Comments(12)
まさに「なんだこりゃ!」ですよね。あそこは本当に、地球上の景色じゃないですよ。あのすべすべの岩の感触は、まだ僕の体がしっかりと記憶しています。あの宇宙に連れて行ってくれた相原さんにはとても感謝しています。
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「ほんまもん!」関西べんで本物という意味です。
写真も自然も写真家も!ぜんぶ!
うわぁー、夜の写真、すげぇーーーーっす。
しかし、相原さんの話を聞くにつれ、カメラマンは体力勝負ですね。
マナブさんへ
気に入っていただけて何よりです。それだったら残っていただいても良かったのに。タローとジローみたいに2年ぐらいしたら迎えにいきます。こんどはパラダイスにご案内いたします
syasinanikiさんへ
うれしいほめことばありがとうございます。10年ほど前ある写真関係のえらいさんに「本物になってね」と言われたので嬉しいです。ありがとうございました。
Pombo-Brasilさんへ
カメラマンは肉体労働者です。写真のテクニックの前に体力。そしていつでも、どこでも、誰とでも?寝ることが出来る適応力です
バングルバングルがなつかしくて、ついのぞいてしまいました。
僕が行ったのは1995年ですが、セスナで入ってヘリで空撮という 軟弱なアプローチでした。でも夜外に寝袋を出して寝た気持ちよさは 忘れません。でも何度も行けるところじゃないですね。
a-indenさんへ
バングルバングルで寝袋で寝るのは気持ちがいいですよね!あそこの空撮のパイロットはオーストラリアでトップクラスのクルーと言われています。またバングル行って下さい!
NATUREAさんへ
行くと気分はアドベンチャー。1回のたびでブログを100回ぐらい書けます???
やっぱり!S5Proに付いてきた完全活用ガイド ユーティリティーソフトのページに載っている写真は相原さんの作品だったんですね。
ataligさんへ
そうです、ご愛好ありがとうございます。クラッセWの広告写真もうちの写真です。
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ![]() ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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