![]() 毎日、毎日トークショウでお台場のPIEの会場につめています。お昼はだいぶ冨士フイルムさんに奮発していただいて「魚屋さんのお弁当」と言うやつで美味しく、半分遠足気分で楽しくやらせていただいています。鋭い質問も来ないのでほっとしてお弁当食べています。今日はトークショウ最終日、終了後お台場の観覧車なんか撮影して写真散歩しました。でもその後遠足、散歩気分がぶっ飛んでしまうような事態に今日は遭遇しました ![]() ![]() FUJI FILM S5pro F2モード jpeg 20~35mm そのあと最近宣伝している写真展Gregory Colbert ashes and snowをお台場に見に行きました。軽い気持ちで行ったのでスゴイショックでした。単に動物と人間の写真展だと思ったのですが、何にもいえないくらいの衝撃でした。なにか自分の写真と言うものの概念が変わるぐらいでした。でもセピア調の写真を見て動物が人とこんなうまい位置関係で写せるわけないからデジタル写真かなと思いつつでも質感がアナログぽいなと思い説明を読むと一切デジタル処理はしておらずカメラマンがレンズを通してみたものをそのままプリントしていると書いてあり愕然としました。昔アンセルアダムスの写真を見て以来の衝撃でした。彼はおまけに同じティストでムービーも撮影しているのでぐうの音も出なかったです。まさに感性で作り上げた彼のオンリーワンの世界。脱帽以外の何者でもありません。ちょうどこの数日PIEの会場で見ていると、イベントのタイトルはフォトイメージングエキスポなのにイメージはどこかに忘れ去られてデジタルテクノロジー&フォトショップテクニックエキスポと言う感じがしました。感性そしてフォトグラフィーというものがどこかに忘れ去られている感じがしました。ドイツのフォトキナでもデジタル全盛でした、でも会場のあちらこちら。そして会場のそとでも多くの素晴らしい写真展が開催されていました。でもこの3日間PIEを見て凄い写真や写真展僕の見た限りでは見つけられませんでした。そして同じお台場で会場とかけはなれたところでまさしくPIEのタイトルにふさわしい写真展を見ました。見ている途中でPIEが終わったら少しのんびりしようと思っていた自分の考えが大きく間違っていたことを認識しました。こんなのんびり構えている場合ではなくもっと沢山もっとより高みを目指した作品を撮らなくてはとあせりと言うよりも、強迫観念に近いものを感じました。自分の写真なんてまだ赤子同然と言う感じさえしました。自分も含めて多くの日本人写真家かカメラマンはやはり今ぬるま湯の中だと思いました。彼の写真展を見た観客にどれだけの日本人の写真家、カメラマンが「おれはプロカメラマンだと言えるだろうか」と。もっと沢山、素晴らしく、独創的な世界を撮らなくてはと・・。あるカメラメーカーの方から「相原さんはゴルフのハンディは?」と聞かれました「いやーゴルフはやらないんで、そんな暇とお金があったら撮影行きます」と言うと「でも結構写真家の先生方ゴルフ好きなんですけどね・・。」と言われたのが数年前気になりました。やはりカメラマンとってナンボ、写真が3度の飯より好きでないと言うのが僕の考えです。だから彼のような海外のハングリーでエネルギッシュな写真家に水をあけられてしまうのだと今日より強く感じました。 本当に彼の作品を見ていると彼の心とカメラアイが作り出した賜物だと思いました。いま多くの写真が写真ではなくフォトショップデジタル加工品になりつつあるのではないかと感じます。どれだけフォトショップやデジタル技術が上手に使えるかがあたかも写真が上手、いい写真みたいに言われている今日、それに対してgregory colbertさんの写真展は大きく疑問と答えを投げかけていると思います。デジタルでも銀塩でもどちらでもいいと思います。なにか今日多くの写真を撮る人が自分の心を表現することを忘れ技術を表現することに一生懸命になっている感じがします。そして今日gregoryさんの写真展で多くの若いお客様をみてとても良いと思いました、しかしPIEに行った帰りのお客様らしき人がほとんど見受けられなかったのはなぜなのか大きな疑問を感じるとともに悲しみと不安を感じました。今空前のデジタル写真とデジタル一眼レフブーム。でもなにかその目的である写真と感性の表現と言うのがどこか忘れ去られている感じがしました。ブームが去った跡に残るのは何なのでしょうか。昨年フォトキナでスエーデンのメディアの方が僕の写真展をご覧になったあと「久しぶりにフォトショップの絵ではなくフォトグラフィーを見た」と言うお褒めの言葉をいただきました。今日の写真展をみてそのお褒めの言葉に恥じないように明日からより精進してよい作品作りに取り組みより自分のオンリーワンを目指そうと考えました・今日はいろいろ偉そうなことを書きまして申し訳ございません・これも今日見た写真展の衝撃の大きさにより相原はとち狂ったと言うことでお許しください。そしてもし皆様お時間ございましたら是非ashes and snowご覧ください、入場料1900円は決して高くないと思います。ぼくはあと2~3回見に行くつもりです。ではご覧になっていただいたらご感想お寄せいただければと思います。 ![]()
by masabike
| 2007-03-24 23:35
| イベント
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Comments(12)
こんばんわ。どうもお疲れ様でした。
お台場の写真展のお話、たぶん「あの写真!」とピンと来ました。 写真展を知らなかったので、これはもう行かねば!!と決心。
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syasinanikiさんへ
それはもう凄い衝撃です。写真映像業界に黒船来航と言う感じです。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
リンクいただきありがとうございます。
私も遠慮がちに、リンクいただきます! 21日に原宿の嶋田洋書店にふらっと寄ったら大きく取り扱っていました。 僕自身はアジアが好きなので、彼のアジア的組み合わせと和紙っぽさ&セピアの色合いは何とも印象的です。 グレゴリー・コルベール氏の写真いいですよねぇ~。
ちらっとグーグルで探してみてみました。
まだ若いですね! 写真も驚きです・・・大きなプリントで是非見てみたいですね。 色々な作家の写真展が見れるという点では、やはり需要と金のある日本はいい国だと思います。 それでも、地方に住んでいるとちょっと大変ですね。
ari-comさんへ
さっそく嶋田洋書に行ってみようと思います。もう熱病みたいなものですが、反面自分でもよりいいのを撮らなくてはとアドレナリンも出まくっています
Pombo-Brasilさんへ
そうですね日本にいながら見れると言うのはいいことだと思いますが。彼の撮影はロレックスがサポートしています。どうして金がある日本の企業は日本のアーティストを育てることに投資しないのでしょうか悲しいです ![]() ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
向後」さんへ
突然の再開でびっくりいたしました。おかげでサマで楽しいトークショウできました。マイクの外れたときの機転はさすがですね、助かりました。またご連絡お待ちしております。
Tskさんへ取材ありがとうございました。PIEが終わったのもつかの間次の写真展と広告写真の撮影で追われています。今度またゆっくりお会いしましょう!!
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ![]() ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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