CAPA


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今発売中の「CAPA」〈発売元学研)の原稿をご紹介いたします。いまデジタル化フィルムかといろいろ問いただされております。でも何かそこにカメラマン、写真家にとって何が一番大事かということが忘れ去られていることを思います。なにを見て、なにを感じ、なにを表現するか。そしてなにが一番自分にとって大好きで大事かと言うことが。デジタルの補正がどれだけ出来るか、どれだけMacやフォトショップが使いこなせるか、どれだけフィルムの撮影の露出補正を知っているか、いかに手振れしないで撮れるか。でもそれも写真を撮るための一つとして大事ではあるけど一番肝心なのは心をどうするか。いまカメラ機材の進歩と多くの人たちがブログを開設して素晴らしい写真を発表することが出来る時代になりました。いま一番大事なことは写真をとる心をどうするか。それが見直され優先させる時代が来たと思います。心があればアマチュアの方もプロになれる道も開かれるとおもいますし、心が無ければプロも廃業になると自分でも緊張感を持つようにしています。そんな中でこの原稿をCAPA誌に発表させていただきました。うまく表現できないのですが、そんなことを知っていただいて読んでいただければと思います。
タイトル「写真家」から「写心家」へ
僕はカメラマンはアーティストと言うより「光と時のスナイパー」だと思っている。(スタジオ等の物撮りのカメラマンは別として)いかに獲物を追いかけて最後に大自然からのお恵みで獲物をいただけるかというのが作品につながると思う。まさに真剣勝負。写真展や写真集にする作品は最低でも100%のクォリティー、できれば200%、300%クォリティーが写真家には求められる。そのときフィルムだとその場で見れない、カットに限りがある。そのためにものすごい集中力が要求される。デジタルだとそれが数パーセントそがれる。その数パーセントが作品に左右する。大自然からの恵みは自身の身と心を削り切磋琢磨したときのみいただくことができる。だから僕は毎回真剣勝負にはフィルムを使う。写真はこのカメラ機材の大進化で写真から写心になったと思う。どうしたら自分の心をカメラ技術で映像にするか。僕はフィルムを使って心を映像化する匠を目指したい。昔の宮大工が己の技と心を作品に反映したように。

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by masabike | 2007-02-03 10:38 | 写真集等出版物 | Comments(8)
Commented by atalig at 2007-02-03 12:13
13歳のときに初めて自分のカメラを持ちました。父親が使っていた古いPENTAX SPでした。レンズは50mm 1本だけ。なけなしの小遣いで買ったコダクローム64で被写体を追い続けた頃が懐かしいです。写真に対して、今よりもずっとハングリーでした。あの頃の自分が今の僕をみたら、「お前なにやってんだよ!」って言うことでしょう。
Commented by masabike at 2007-02-03 12:37
ataligさんへ
一番悲しかったのはサラリーマンだったときに仕事をお願いしたカメラマンの人がシャッターを切っているのを後ろから見ていたとき。撮れない悲しさを味わいました。そして一番楽しいのはどんなに肉体的にも経済的にも苦しくてもオーストラリアの大地にどっぷりつかり自分でシャッターが切れることです。本当にハングリーは大事です。でもペンタックスSPにコダクロームいい組み合わせですね!なつかしー!!
Commented by しのぶ@ジョイ at 2007-02-14 16:54 x
うーん、響く文章です。

それにしてもこのブログには感謝です。こんな惜しげもなく写真が披露されていて。今、仕事中ですけど、ちょっと煮詰まってきてて、『そうだ、相原さんの写真、見よう』とやってきました☆ 同じように煮詰まったときによくチョコレート食べますけど、こっちのが美容と健康には良いですね。今後も多いにトランキライザーとして使わせていただきます。

画としてだけじゃなく、ちゃんと「写心」を感じます。いいなぁ。
好きで撮ってるだけにせよ、自分のも他人のも、見ていて気持ちの伝わる写真は暖かくて好きですねぇ。
Commented by masabike at 2007-02-15 09:00
しのぶさんえ
疲れたときはぜひうちのブログへ、お腹すいたときもぜひうちのブログへお願いいたします。そして会社を辞めたくなったときも????
Commented by sizuku at 2007-02-20 03:37 x
14日苫小牧でハジメテお写真を拝見しました。
お写真、お言葉、どちらにも元気をいただきました。

殺伐とした毎日に少しばかり疲れていたココロが洗われたようです。
半年ほど前から意識して写真を撮りはじめましたが、12月にようやく一眼レフのフィルムカメラ(Nikon U2)を購入したて、の…ひよっこ、です(苦笑)
飽きっぽい私には珍しく8年と長く続けている陶芸とは、また違った魅力のある世界にハマリそうで…。
どちらもお金がかかるので財布が切ないのですが…。

何につけても、ココロがダイジ。

しかと胸に刻み、 ひよっこ なりに シャッターきります!!!
Commented by masabike at 2007-02-20 07:36
sizukuさんへ
トークショウ御来場ありがとうございます。写真は時間がかかりますが長く楽しめる趣味です。これからもU2大事にしてください
Commented by atalig at 2007-03-04 01:32
コダクローム64の販売終了しますね。外式は保存状態がよいので気に入っていました。30年前に撮ったものでも退色してませんから。時代の流れとはいえ、寂しいことです。
そちらは大荒れのようですね。早く天候が回復するよう祈ってます。
Commented by masabike at 2007-03-04 09:59
ataligさんへ
なにか時代が終わった感じがします。コダクロームとトライX プロカメラマンの定番品だったのに。ベルビアでるまでコダクローム使っていました
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