オリンピックを目指すので会社を辞めます

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ドイツ ベルリン
Nikon F2+Carl Zeiss Planer 50mm
FUJIFILM PREST 400

社カメでいたら国体には出れる。でもオリンピックには出れない。だから僕は会社を辞めてフリーランスになります。先日  昔 お仕事をご一緒した某有名メディアの写真部カメラマンの方が、会社を辞めてフリーランスになるときにおっしゃられた言葉を知りました。

衝撃的な出来事でした。彼がいたメディアはだれもが知る有名な会社。お給料もこんなにすごいのか!と驚かされるところ。でも彼はそこで一生過ごすよりも、自分の写真家人生をかけて世界に飛び出していった。以前うちのアシスタントの女子も、有名出版社のスタジオにいた。主にファッションだった。入社早々、スタジオのボスから3年、できれば長くて5年 以内には辞めて独立するようにと言われた。ここにいるとぬるま湯になるのと、言われたことしか撮らなくなるからということだ。そこを卒業した後、やはりすぐには食えず、うちでアシスタントを数年していただいた

創芸時代 スタジオのボスのTさんから「本当に写真家でやるのだったら、フリーランスじゃないとだめだと。社カメ(社員カメラマンの通称)だと自分のきちんとした作品を残せないし、会社の命令の仕事しかできない。60近くになってきちんとした作品のないカメラマンは悲しいよ。遅くとも30代のうちに独立して、30代のうちに個展をして、40までに自分の名刺代わりになる作品を作らないと消えちゃうよ。いま60ちかい俺が言うのだから間違いない。」と言われた

僕はそのTさんの教えをしっかり守った。言われたときはピンとこなかったが、年齢が行くに従いよくわかった。


会社を辞めたとき、広告代理店 創芸の社員という看板がなくなった。看板がなくなると、こうも世の中 縁が切れるあるいは冷たくなるものかと身をもって知った。カメラマンもおなじだと思う。会社の看板で撮影をさせてもらっていたことが多いと聞いた。やめてフリーランスになり撮影依頼をお願いすると、「忙しいから」「それ許可難しいのね」と断られることが多いと聞いた。フリーランスになることは世界に飛び出すチャンスもある。でもやらなければならないことが社員時代比べて100倍ぐらい増える。そして撮影に失敗したら、それで終わり誰も守ってくれない。それでもしこを表現する為に社カメらからフリーランスになることは大いなる飛躍だと思う。そのためには会社にいるとき充分己の刀をたくさん用意し、且つ研ぎ澄ませておくことが大切だともう


オリンピックを目指すから、フリーになりますと言った彼と何回か仕事をした。作品も見せていただいた。とても真摯な仕事への向き合い、そして情熱的であり、独自の視点を持たれていた。その後彼が世界を股に活躍して、世界のメディアに掲載されている作品を何度も拝見した。さすがです。彼がオリンピックを目指してよかったと思うし、見えない努力がすごいのだろうと考える。そんな人と、一緒に仕事をできたことがうれしかった


写真は記事とは関係がありません




相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください




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by masabike | 2026-06-09 17:54 | 写真アート | Comments(2)
Commented by kiraran at 2026-06-10 19:19
ご同輩と拝察しました。
もともとデザイン業界ですが、私も同じ状況の道を歩んだと思います。
大阪中之島のD通グループプロダクションに在籍していたころと、ネーミングバックアップが効かないフリー時代の哀愁を味わいました。
そして今はデジタル社会になり、デザイン業界も写真業界も大きく変化をし、プロとアマとの境界線も曖昧になったようです。
とうに第一線は退きましたが、とりあえず生きている証しとして感性だけは継続をしたいと思い、毎日のブログアップを課している昨今です。
愚痴を言わせていただきありがとうございました。これからも宜しくお願いします。
Commented by masabike at 2026-06-10 20:42
kiraranさんコメントありがとうございます いまはデジタル時代でだいぶ様相も変わりました プロとアマの境界もあいまいですよね でもここ一番の仕事は皆さん 本当のプロに頼むみたいです 感性の継続素晴らしいです
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