FUJIFILM X Series japan 伊東豊雄建築ミュージアム


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
愛媛県 今治市大三島町
伊東豊雄建築ミュージアム
FUJIFILM GFX100S FUJINON GF30mmF5.6 T/S
星の数よりも多いと言われるカメラ機材の中には一般の人の眼に触れる機会が少ないものもいくつかある。富士フイルムが生産していたFUJIFILM G617というカメラもその1つであった。このカメラはパノラマ専用フィルムカメラ。1コマが17cm×6cmというとんでもない大きさのフォーマット。フィルムはもちろんブローニーサイズ。画面が大きいので120サイズのフィルムで4枚。220サイズのフィルムで8枚しか撮れない。しかも開放F値がF8.0。周辺減光防止のセンターNDフィルターをつけると開放でF11.0になるとんでもないカメラだった。だが広大な風景や、建築不動産の広告撮影では必要なカメラであった。ただ販売しているのは、ごく限られたプロショップのみだった。僕は不動産広告の撮影と、オーストラリアで広大な土地を撮影するので都合2台FUJIFILM G617を持っていた。ご興味ある方は富士フイルムのHPで見てほしい


本日紹介するGF30mmF5.6 T/Sも一般の方が普段あまり目にしないレンズ。GF30mmF5.6 T/Sは広角レンズですがシフトができるレンズ。「シフトといわれても?」という方がほとんどのはず。解りやすく言うと、レンズの前玉が上下左右に動くことができ、カメラのセンサーに入る光軸を曲げることが出来る。建築物とか商品を撮影すると、角度によってはパースがかかり、形がゆがんでしまうことがある。まっすぐな建物が台形状に写ってしまう。あるいは横長の建物の手前が、斜めになって倒れそうな感じに写ってしまう。それでは正確な建物の記録や、物の記録にならない。斜めに写らないように、光軸を補正するためのレンズ。建築撮影、商品撮影では必須のレンズ。


今回は日本を代表する世界的建築家である伊東豊雄氏の運営する伊東豊雄建築ミュージアムの撮影にうかがった。伊東氏は建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー建築賞を2013年に受賞されている建築界の巨人だ。撮影は瀬戸内海を見渡す丘の上にある伊東豊雄建築ミュージアムの外観撮影と、館内の新企画の展示の記録だ。ただ撮影場所の引きがない、丘の斜面に立つミュージアムを建物のゆがみが無く撮るためには、このシフトができるGF30mmF5.6 T/Sがどうしても必要だった。


特に建築家の方にとっては、設計した建築は、単なる建築物ではなく作品だ。しかもご自身のミュージアムとなれば、それは作品以上の存在で、ご自身の分身か、あるいは子どもみたいなものだと思う。今回は外観リニューアルをしたばかり。絶対に、絶対に美しくかつ正確に撮らなければならない。しかも傾斜地でカメラアングルは限られる。そのような現場でも見事に、あおりで光軸を調整して凛と立つ建築を表現してくれたのはGF30mmF5.6 T/SのシフトのおかげとGFX100Sの1億画素の緻密な表現力。そしてラージフォーマットならではの立体感である。写真にとって一番大切なことは記録である。しかもなるべく正確に撮ること。その目的の為にはGFX100S&GF30mmF5.6 T/Sのコンビネーションは最高だった。


さらに室内で新企画の建築模型の撮影があった。建築ジオラマ風の模型で横長。クライアント希望は手前から奥まできちんとピントが合っていること。そして模型が歪まないこと。GF30mmF5.6 T/Sはこのような、被写界深度を深くとりつつ、模型の形を歪ませず撮ることも、シフト機能を使い撮影することが出来る。でも自分は風景しか撮らない、建築とか撮らないからGF30mmF5.6 T/Sは関係ないという意見は大間違え。例えば綺麗に並ぶチューリップ畑。その向こうには雪をかぶった山並みがある。眼の前のチューリップから遠くの山まで全部ピントを合わせかつ歪まずに撮影する。そのようなこともシフトレンズを使えばいとも簡単に可能だ。でも一番の使い方は、物のゆがみを補正して正確に撮ること。


 昔は多くの写真家が4×5カメラであおり機能を使い、悪戦苦闘していた。高感度撮影ができない、機動性が悪い。だが今はGFX100S&GF30mmF5.6 T/Sは高機動性、高感度でも撮れる。魔法のシステムとなっている。普段多くの方が目にしない裏方の現場でも、FUJIFILMのカメラとレンズは二度と撮れない映像記録のために働いている。


撮影協力
今治市伊東豊雄建築ミュージアム
NPOこれからの建築を考える
Photography by Masaaki Aihara

相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください




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by masabike | 2026-05-06 17:44 | 建築土木 | Comments(0)
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