FUJIFILM X Series japan より転載  古城の桜

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
古城の桜
長野県 上田城
FUJIFILM GFX100S FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
桜の季節になると、毎回悩むのが機材の選択。重厚感と画質のGFXで撮影するか、機動力とレンズバリエーションのXシリーズにするか、うれしい悩み。
僕の桜撮影は下記の通りの装備になっている。
□GFXシリーズ
GFX100S、GFX 50S
GF23mmF4 R LM WR、GF32-64mmF4 R LM WR、GF45-100mmF4 R LM OIS WR、GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
□Xシリーズ
XF10-24mmF4 R OIS WR、XF16-55mmF2.8 R LM WR、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR、XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR、XF8mmF3.5 R WR、XF16mmF1.4 R WR、XF35mmF1.4 R、XF56mmF1.2 R WR、XF90mmF2 R LM WR
GFXでは割と常用の視点でじっくり被写体と対峙する場合を想定。Xでは超広角から超望遠まで、自分の欲しい画角が満足するようにフットワークを生かして撮る。あるいはF値の明るさでボケを生かしたり、黎明や薄暮の時間に明るい開放値を生かした作品造りを考える。あと街中の桜や、人ごみの多い場所で機材をコンパクトにしたいときはXシリーズを選択。
今回は地方で早朝のロケで、首都圏ほど混雑しないのでGFXを選択。当然GFXを選ぶと三脚使用が基本(場合によっては三脚が使えない場合、手持ち撮影も考慮してメインをGFX100S)。ただGF100-200mmのズームを買う際にだいぶ迷った。GF100-200mmのズームにするか、単焦点のGF250mmにするかだ。何人かの富士フイルムの方の意見、同業者のいろいろなジャンルの方の意見を聞いた。両方買う訳にはいかないので、うれしい悩みの選択に迫られた。まず開放値の明るさとボケ味。人物や広告商品撮影、あるいは動く被写体を撮るときにGF250mmに軍配が上がる。だがワーキングディスタンスに制限が多い風景ではGF100-200mmに軍配が上がる。単焦点GF250mmとズームのテレ端200mmの焦点距離の差は悩んだが、あるプリントのラボの人から「相原さん、1億画素あったら、少々トリミングをしても画質の違いは判らないですよ」といわれた。
そして前出のボケの問題もGF100-200mm、開放F5.6でのボケもきれいですよと、使用している写真家の方の意見があった。
何よりも重量。1,425gのGF250mmと1,050gのGF100-200mm。約400gの差は大きい。システムで他のレンズと持ち運ぶ際に、少しでも軽い方が良い。特に海外ロケの場合、あと100g軽ければ重量制限に引っ掛からなかったのにというのがある。昨今LCC主体の航空路線の場合、荷物の重量制限が厳しいからだ。また重量が大きいと三脚もそれなりのものが必要。そうするとレンズの重量差400gに三脚もワンサイズ上を選ぶのでさらに重量差が合計4キロぐらい重くなる。そんな訳で悩みに悩んだ末、下記の理由から選択したのがGF100-200mm。
●メインを風景で使うこと、撮影のワーキングディタンスの自由度を優先
●ボケ味を重視した撮影の場合はXを選択
●LCC等での移動の重量を優先
●テレコンバーターを併用することで200mm以上の焦点域にも対応
今回の作品、ズームレンズならではの妙技。お城のお堀に映る桜。その映る桜の丁度谷間に手前の桜を配置した。そして実は画面に写っていない左側と、右下に他の桜の枝がある。それをズーミングでトリミングした。更に、絞りを解放から2/3段絞ることで、レンズの性能も開放よりも格段に向上。カット違いでF22まで絞った写真もある。だがF22に絞るとお堀の水に、被写界深度が深くなり、お堀の上の人物の映り込みがばれてしまう。そのため開放に近い絞り値で、背景をぼやかした。
GFX&Xはいまや機材の選択幅が無数にある。2011年、X-Pro1が誕生したとき、レンズはXF18mm、35mm、60mmしかなかった。そう考えると今は夢のような状態。
プロアマ問わず、レンズの選択には大きな迷いがいつもある。でもそれもうれしい悩み。今は迷うほど素晴らしいレンズがたくさんある。レンズを選ぶ際にはネットだけではなく、GFX&Xを使っているフォトグラファー、写真サークルの先輩に聞いてみてほしい。そして何よりも富士フイルムのスタッフ、あるいはメタバースHoPのコンシェルジェの方に聞いてじっくり選んでほしい。特にレンズは長いお友達になるので。でもこの悩む時間が写真でいちばん楽しい時間かもしれない。僕の55年の写真歴は、いつもレンズの迷いの歴史。皆さんも迷うことを楽しんでほしい。FUJINONには悩むだけたくさんの宝石のようなレンズがある。幸せな悩み時間を楽しんでほしい。
Photography by Masaaki Aihara


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2026-04-16 07:14 | 日本風景 | Comments(0)
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