38年たっても良い絆 


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FUJIFILM X-T4+SIGMA10-18mm


昨日は広告代理店創芸時代の皆様が集まる、アイランドムーン写真展のランチミーティングに混ぜていただきました。原宿 南国酒家で開催。僕が頼んだのはあんかけ焼きそばランチ。シュウマイつきです。昔懐かし中華の焼そばの味でした

今回も皆様の集まりに混ぜていただきましたが、会社を辞めて38年 いまだに同期、先輩 後輩の皆様に仲よくしていただいております。写真左の黒のシャツの男性が、会社に同期入社の高嶋君です。超F1マニアでモナコまでF1見に行ったことがあります
でも会社に入社したのは1981年4月  まだ高度経済成長中 そしてメディア 特に広告代理店は就職人気業界でした。サントリーや西武 Hondaなどのもう作品と呼べるカッコイイ広告があふれていました。ただ僕が入社した創芸という広告代理店は業界10~11位ぐらいですが、不動産広告 金融広告に特化した割と地味目な広告が多かったので、有名タレントさんや名キャッチフレーズとは縁遠い世界でした(その後 創芸ではハリウッドスタージャンレノなどを使用した、不動産広告を展開しました)

僕は入った当初からいろいろ逸話がありまして・・・

逸話のその1 入社当日

4月1日に入社式があり、社長との会食。でもその前に、なんと健康診断。総務のお姉さんに「服を脱ぐのですか?」とお尋ねすると「健康診断なので、はい服を脱いでください。なにか都合の悪いことでも?」
そうです、とても都合が悪いのです。当時ぼくはネクタイが結べず、朝30分かかってネクタイを結んできたので、健康診断で服を脱ぐと二度と結べないかもしれないので青ざめました。理由を総務のお姉さんに話すと「大丈夫大丈夫」と言われました。健康診断のあと、社長会食に間に合わせるために、ネクタイ結びに悪戦苦闘していると、総務のお姉さんが優しく結んでくれました。会社って、すごく良いところかもしれないと思った入社1日目でした


逸話その2 新入社員研修

電話の応対の仕方、書類の書き方 クライアントでの対応などなど。そしてテレビ局や新聞社 雑誌社の現場見学を兼ねた顔見世研修がありました。その時に僕はテレビ局で迷子になり、研修の新人グループからはぐれてしまったことがあります。研修は当時 市ヶ谷にあったフジテレビに行きました。会社のメディア担当の方が引率でした。フジテレビの広告局 編集室 スタジオそしてディレクターやプロデューサーのいる副調整室を見学、そこで僕は機材を見るのに夢中になり、振り向いたら誰もいない。引率のメディア担当も人数を確認していない。テレビ局の中は迷路で、出口すらわからない。どこを探しても新人グループは見つからない。やっと受付に戻り、公衆電話で会社の総務に電話(当時は携帯電話はまだ夢物語、存在しませんでした) 電話で対応してくれたのは、健康診断の時にネクタイを結んでくれた総務のT女史「大丈夫ですよ、心配しないでね。次の見学先の朝日新聞に行って受付で待っていてください。朝日新聞場所解りますか?」と優しく対応してくれました。会社っていいところかもしれないと再び思いました。


 逸話 その3 配属先で初仕事

広告代理店にはクリエイティブ部門 できればスタジオ勤務希望で入社したのですが、なぜか営業部門に配属。しかもガチで不動産専門の営業部。更に配属先の上司が元マグロ漁船の航海士さん。2年間 アフリカ・モンバサ沖でマグロを捕っていた方でした。会社員時代 一番ユニークな上司でいちばん有能な上司でした

入社 3ヶ月目ぐらいマグロ漁船上司から「今日は簡単な見積もりを書いてみろ お前の初仕事だから頑張れよ」と言われました。当時 複数のクライアントさんを担当していましたが、見積もりを書くことになったのは、某大手製鉄会社の不動産部門。クライアントの皆さんはとても良い方ばかりでした。マグロ漁船上司からは、不動産 販売センターで使う 捨て看板の見積もりを書いてみろ」ということでした。捨て看板というのは、よく道路に不動産販売物件こちらと矢印→が立っている看板です。基本は安い木枠で布張りかプラスチック張りです。マグロ漁船上司から「これが看板の原価 1000円ぐらいだな。これをもとに原価×2プラス アルファで見積もりを作ってみて」と言われました。「プラスアルファって何でしょうか?」と尋ねると「クライアント行って、バカだアホだと言われて帰りに飲んで帰ったり、時間つぶしに喫茶店に行ったりするだろう?そういう経費をOnしておけ。作ったら協クライアントに持ってくから」と言われて僕は捨て看板 1本3500円 合計 300本制作いつ見積もりを作り上司に見せました、彼は「まあいいだろう、何かあったらフォローするから心配するな」と言われクライアントさんへ
クライアントさんの会議室で、マグロ漁船上司が「今日の見積もりは相原の初仕事で作らせました。ご覧いただければ」と言われたので、広告担当課長のKさんに見積もりを入れた封筒をお渡ししました。封筒から見積を出し凝視したK課長が沈黙。そして「創芸さん いくらなんでも高すぎだよ。捨て看板1本3500円 よその広告代理店の倍だよ、どうして? 相原君説明してよ」と言われてマグロ漁船上司の顔色をうかがうと「なんでもいいから言えという仕草」

そこで僕は「すいません うちは捨て看板 檜で作っています」と半分冗談交じりでいうと「そんなアホな 前代未聞だよ 初耳だよ いいよそこまで言い切るのならば払うよ」ということになり見積もりOKとなり発注となりました。帰社後 この話は瞬く間に社内に知れ渡り、その後 退職するまで「檜の相原」と言われ続けました

この話には後日談が2つあります。この話から数か月後 こんどはマンションの物件広告用のパンフレットの見積もりを持ってクライアントのK課長さんにお会いしました。その時 パンフレットの見積もりを見て再び沈黙 「こんどはパンフレットの紙は大和の和紙か?」と尋ねられたので「人間国宝の方の手すきです」というと「分かったよわかったよ 払いますよ」と言われた。更にフリーランスの写真家になり、某カメラ&写真メーカーで大手広告代理店のD通さんとお打ち合わせをさせていただいたとき
「相原さん 確か昔 創芸さんにお勤めでしたよね?」
「はいそうですが、何か?」
「実はうちの他の部の営業から聞いた話なのですが、創芸さんの営業マンが、不動産イベントで使う捨てカン(捨て看板の事)が檜だと言い張り、とんでもない見積金額を提示したと聞いたことがあるのですが、その話 在職中にお聞きしたことありますか?」
「ハイありますよ」
「ほんとなんですね」「はい、ぼくはその張本人ですから」というと、相手の広告代理店の方はあんぐり口を開けていました

こんな仕事スタイル いまだったらコンプライアンス違反だとか、いろいろややっこしいことになりかもしれないが、良くも悪くもおおらかな時代。そんななかで社会人の経験をさせていただき、面倒を駆けながらも見ていただいた、会社 上司 先輩 同僚 後輩に感謝しかないです 


たいへんだったけど、変な上司もいたけれど、良い会社に勤めてよかったなとしみじみ思います。

まだまだ逸話はあります、またの機会にお話しします






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FUJIFILM X-T1+FUJINON XF35mm F1.4
そんな思いもかみしめ、昔の会社があった近くの聖路加国際病院の庭で昨日は桜を眺めました


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2026-04-03 13:43 | 広告仕事 | Comments(0)
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