新春の光 FUJIFILM X Series facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
新春の光
大分県 豊後水道
FUJIFILM GFX 50S FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
皆様、新年あけましておめでとうございます。2026年もFUJIFILM GFX&Xシリーズ そして相原正明“和の「写心」”をどうぞよろしくお願いいたします。今年も皆様の心に残る1枚をご覧いただけるように頑張ります。


新春にお届けする写真は本格麦焼酎「いいちこ」でおなじみの三和酒類様の企業カレンダー(非売品)に掲載した作品。新春と新たな力をイメージする日の出。オーストラリアで撮影をするようになって、太陽を拝む習慣は欧米や豪州にはあまりないということに気がついた。それはタスマニアの家庭でホームステイを始めたときのこと。元日早起きして初日の出を見に行くというと、ホームステイ先の家族は不思議そうな顔をした。いつもと同じ太陽なのに、どうしてニューイヤーの日に拝むの?太陽はいつも太陽だ、と。

砂漠のキャンプ場やタスマニアの山岳地帯の山小屋で、ご来光を見るために早起きしたときも同様だった。他の人は誰も早起きしない。北海道の大雪山を縦走したときは、山小屋の宿泊者がみんな2時か3時に起きてご来光を拝みに行った。国が変われば習慣や自然観も変わるのかと実感した出来事だ。
海外で撮影すると、いやでも日本人というアイデンティティーを意識せざるを得ない。それは作品造りにも大きく影響する。日本人独特の色使いや、「間(ま)」をとった構図などを意識するようになった。このシリーズのタイトル“和の「写心」”もそうである。だが、お寺や鯉や竹林あるいは着物の女性を撮影すれば「和」なのか?と問われれば否である。このシリーズでも時にはオーストラリアやヨーロッパの作品もUPしている。日本の風景や建築に限った写真ではない。だが常に「和」を内包した作品を掲載している。


2003年にオーストラリアで王立美術館のキュレーターにプレゼンテーションをした。オーストラリアのランドスケープ作品約100点。翌2004年からオーストラリア最大の写真ギャラリーで個展を開催するためだ。プレゼンテーションが半分ぐらい進んだとき、キュレーターから「あなたの撮ったオーストラリアの作品は、写っている被写体はオーストラリアなのだが、そこにある世界観はとても『和』を感じる。和のオーストラリアだ」と言われた。そして、凍った池に氷の模様が枯山水の波のように写っている作品を見て「これは京都の龍安寺の石庭をイメージして撮影したのか? あるいは日本人のDNAが自然と撮らせたのか?」と聞かれた。僕は「日本人のDNAだと思う」と答えた。キュレーターは、オーストラリア人にはない、「和」の視点のオーストラリアがとても面白いので、写真展を開催したいと言ってくれた。つまり「和」とは文化であり、視点や世界観であって、被写体そのものではない。富士山や、京都や、着物の女性を撮ったから「和」ではない。それではフジヤマゲイシャのステレオタイプと何ら変わらない。
僕はGFXあるいはXシリーズの豊富なフィルムシミュレーション、アスペクト比、そしてWBなどを使い、海外に出て初めて気がついた日本的な視点、感覚、構図、色使いを、自分の世界観としている。2026年もそんな自分の世界観を生かして作品を作り続けていきたい。そして2026年、この記事をお読みの皆さんにも、バズるから撮る、はやっているから撮るではなく、ぜひ自分の世界観を生かした作品を撮ってほしい。GFXもXも、その豊富な色表現で皆さんの作品の後押しをしてくれる。まず新年、今日から新しい作品、楽しい作品を撮ることを始めてほしい。そして今年もどうぞよろしくお願いいたします。


Photography by Masaaki Aihara


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2026-01-10 07:39 | 日本風景 | Comments(0)
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