タスマン海 夜明け FUJIFILM X Series facebookより


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

タスマン海 夜明け
Australia, Tasmania, Mt William National Park
FUJIFILM GFX100S+FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR

今年もあと1ヶ月弱。もう北国は雪景色。でも南半球はこれからが夏本番。だが南半球でも寒いところもある。オーストラリアの南東に浮かぶ島タスマニア。島と言っても北海道の8割ぐらいの面積がある。島の多くは世界遺産と国立公園に指定されている。1998年から僕はタスマニアに通い続けて撮影をしている。いまは現地にホームステイ先もあり、またタスマニア州のフレンドオブタスマニア(観光親善大使)も拝命している。撮影を始めた1998年は100%銀塩フィルムでの撮影。Velvia50&100、そしてASTIA100Fがメイン。時にはモノクロでACROSも使用した。タスマニアは南緯40度にあるため、南極の暴風雨圏の影響が大きく、1日に四季がある。2004年クリスマスの時、昼の最高気温は30度。夕方から雨。夜明けは雪だった。しかも20cmぐらい積もった。1日に四季があるため、現場での色のバリエーションが大変。そのため撮影用の2台の中判カメラの1台はVelvia、もう1台はASTIA100Fを常に装填していた。だが時にはVelviaを使いたいけど、もう少し彩度を落としたい。ASTIA100Fを使いたいけど、もう少しコントラストを強めたい、彩度を強めたいという撮影条件もあった。特に今回の作品を撮影したMt Willamは、海岸の岩に地衣類が付き赤くなっているので赤の彩度が欲しい。でも夜明けの重厚感も欲しい。彩度の高いVelviaか、重厚感のASTIAかかなり迷う場所。最終的にはプリント時にプロラボで彩度の調整に依存する場合も多かった。

だがデジタルになりその悩みから開放された。特にGFXシリーズの登場により色のコントロールの幅と、質感の飛躍的向上は現場での絵造りの追い込みがとても楽になった。あとで画像処理やフィルターコントロールすれば良いのでは?という人もいる。だが僕は2つの理由でなるべく現場で完成形まで追い込んでいる。1つ目は撮影のコンセプトが単に風景写真ではなく、46億歳の生命体・地球のポートレート。つまりこの惑星のドキュメンタリー。そのため撮った作品を加工することは最低限にとどめたい。そうしないと地球の素顔ではなくなってしまう。2つ目は、作品は常に写真展で大伸ばしをすることを前提としている。そのためファインプリントが求められる。加工レタッチすればするほど、画質が落ちる。1m越えの作品となれば、鑑賞者の視点は細部まで見ることになる。そのためストライクゾーン真ん中の画質の写真が必要になるからだ。

GFX&Xシリーズの色再現のベースはフィルムシミュレーションと呼ばれる、銀塩フィルム時代から培われた富士フイルムの色再現の世界。つまり今回のように1998年から撮影をしていても、色に対する世界観を変える必要もない。さらには銀塩フィルム時代の作品と並べても、色再現に違和感が生じない。これは10月まで開催していた、富山県ミュゼふくおかカメラ館での個展の際に行ったギャラリートークでも証明された。展示作品約160点。そのうちオーストラリアの風景作品が約110点。ギャラリートークに参加されたお客様約100名の方に、この風景作品の中で4点だけ銀塩フィルムで撮った作品があります。どれがフィルム作品か当てて下さいとういうクイズをした。正解をした人はたった1人。それも「相原さんの写真展で、だいぶ昔に見たことあるので、この作品かと思い、答えたら当たりました」ということだった。つまり作品と初対面ではデジタルか銀塩かわからない諧調色表現。それがFUJIFILM GFX&Xシリーズの素晴らしいポテンシャル。年末年始、写真を撮る機会も増える。海外、しかも未知なエリアに行く人も多いと思う。人生で初めて体験する色と光に出会うこともあるだろう。そんな素晴らしい瞬間をGFXやXシリーズは確実に、あなたの人生の思い出、あなたの心で感じた作品として残してくれるはずだ。

今回の作品は、昨年暮れに撮影した夜明けのタスマニアの海岸。夏の夜明け、2時間にわたる色と光のドラマだった。気がついたら1,000枚近い作品を撮っていた。撮り終わったとき僕は肩で息をするほど撮影をしていた。だが疲労感は無く、心の満足度300%だった。心で感じた世界を、GFX100Sのセンサーに捉え日本に持って帰ることが出来た。自分にとっては最高のクリスマスプレゼント。次に光と色のクリスマスプレゼントを手にするのはあなたの番だ。



Photography by Masaaki Aihara

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相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2025-12-03 17:48 | タスマニア | Comments(0)
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