FUJIFILM X Series facebookより 晩秋光芒図

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
晩秋光芒図 長野県上田市
FUJIFILM X-T4 FUJINON XF35mmF1.4R


大型写真展の開催が終わり、やっと紅葉の撮影に行くことが出来た。パドックに押し込まれた競走馬状態だったので、撮りたい写欲が体と心に満ちていた。その気持ちを満たすために、フル機材を持って信州に行った。GFXのカメラはGFX100S&GFX50S、レンズはGF23mmF4 R LM WR、GF32-64mmF4 R LM WR、GF45-100mmF4 R LM OIS WR、GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR、GF120mmF4 R LM OIS WR Macroを、XのカメラはX-T4、レンズはXF8mmF3.5 R WR、XF16mmF1.4 R WR、XF35mmF1.4 R、XF16-55mmF2.8 R LM WR、XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRと、これでもかというぐらい持参した。朝から昼の撮影が終わり、心と体を心地よい疲れと満足感が覆ってくれた。知人宅での夕餉の買い物に出かけた。小高い丘から空を見ると真っ赤な光芒が。買い物に行くので持っていた機材は、首からぶら下げていたX-T4とXF35mmF1.4のみ。今回のロケでいちばん美味しいカットは、いちばんベーシックな機材となった。あれだけフル機材を持っていながら、肝心な時はいちばんベーシックな機材。でもこれが実は一番大切なこと。出掛ける時は、僕はX-T4とXF35mmF1.4を常時持ち歩いている。いつ何時、人生を変える一瞬に出会うかもしれない。その時、常に戦える刀を持ち歩く。残念ながらスマホでは役不足となる場合が多い。



 アメリカのロスの写真学校を卒業した友人の写真家がいる。その学校はエルンスト・ハース氏をはじめ、多くのアメリカの偉大な写真家たちを輩出している。入学初日、先生から「カメラバッグの中にあるものをすべて机の上に出してください」と言われた。みんな何本かのレンズや、レンズキャップ、フィルター、撮影備品などを並べた。先生はそれを見届けると「明日から学校に持ってきてよいのは標準レンズだけ。あとの物は全部お家においてくること」。そして「常にカメラは持ち歩くこと。レンズキャップはしないこと。いつでも撮れるようにすること。そうすれば誰しも一生に一回は、人生を変えてくれる決定的瞬間に出会えるはずだ。」とも言われた。そして1年間、標準レンズで作品課題に取り組んだ(1980年代であったのでフィルムカメラのみの時代の標準レンズは50mm)。1年間で、いろいろな構図や、ボケ味、それと標準レンズを使いながら広角的技法、望遠的技法を学んだ。そして何よりもフットワークを使い、脚で撮ることを学んだという。



標準レンズは万能レンズであり、基礎を学ぶのにもっとも大切なレンズ。そして開放値1.4レンズは、ボケ味や暗所で大きな力を発揮してくれる。僕はコロナ禍が忍び寄る2020年、パリで出会った現地の写真学校の学生2人は、標準レンズで課題の撮影を黙々とこなしていた。今も昔も標準レンズの大切さは変わらない。
世の中はズームレンズが主流。だが自分のフットワークを生かして、最善のカメラポジションや視点を探すことを、ズームレンズはおろそかにさせてしまう場合がある。だが単焦点の標準レンズは自分が、いちばんよいポジション、ワーキングディスタンスをとることを教えてくれる。何よりも頭の中に基本となる画角のプラットホームを構築してくれる。

  ぼくが持っているXF35mmF1.4 は2012年にX-Pro1と共に我が家にやってきた。当時、一緒にXF18mmとXF60mmもやってきた。それ以来13年、世界中でいろいろなものを見てきた。厳冬のシベリアで永久凍土から発見されたマンモスの標本撮影、灼熱のオーストラリアの荒野の撮影、おしゃれなパリやベルリンの街角。そして日本で多くの風景や日本の伝統美と食。13年使っていて不満はない。そして大事な時には、いつも素晴らしい作品を生み出してくれる。


そろそろ今年も締めくくり。1年間頑張った自分への写真のご褒美、あるいはパートナーの方への写真のご褒美を考えていたら、是非F1.4開放値の標準レンズ XF33mmF1.4やXF35mmF1.4を考えてほしい。いちばんベーシックであるとともに、いちばん頼りがいのある万能レンズ。そして一番、自分の視点の個性を鍛えてくれるレンズ。僕は大学時代フォトジャーナリズムを学ぶために、東京の下町を撮りまくっていた。レンズはいつも標準レンズF1.4。新卒カメラマンの採用試験の時も、持ってくる機材の指定はF1.4の標準レンズだった。

 いつも身につけられるXF35mmF1.4。上田での夕方の光が、標準レンズの大切さを教えてくれた。心と体に大切な標準レンズ 相原おすすめの機材だ。もうすぐクリスマス、きっとサンタさんも標準レンズで撮られることがいちばんうれしいと思う。
Photography by Masaaki Aihara


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2025-11-28 07:07 | 日本風景 | Comments(0)
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