夏の朝 FUJIFILM X Sereis facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「夏の朝」
長野県上田市 信濃国分寺

FUJIFILM X-T4+FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR

夏の信州の朝はひんやり。東京をはじめ全国は災害級の暑さが続くこの夏ですが、さすが信州の朝晩はひんやり。撮影の前夜はエアコンが無くても10時間近く爆睡。おかげで早朝に起きて蓮の花の撮影に向かえた。
個人的には蓮の花が大好きである。どちらかと言えば、形の面白さと優雅さから桜よりも写欲が湧く。特に夏の光の中、鮮やかな色とコントラストは、とてもフォトジェニック。ただ意外と、撮影で切り取るとなると望遠、超望遠レンズが必要。そのため蓮の花の撮影には必ずXF100-400mmを持参する。
蓮の花の撮影では、あまり早朝だと花が開いていない。夜明けから1~3時間ぐらいが太陽の光の具合と花の具合が丁度良いと個人的には感じる。あと花が大きいのでマクロレンズが無い方でも充分撮影ができる




お盆に蓮の花、何となく仏教画の世界。今年でプロの写真家になって30年。被写体は森羅万象なんでも撮るが、やはり自然の題材の物が多い。いつも自然を撮る際に思っていることがある。撮るのではなく、撮らせていただくこと。残念ながら写真家は被写体を見つけられても、被写体をゼロから創り上げることは不可能。地球と宇宙の森羅万象の恵みを撮らせていただくことを常に心がけている。どんなに優秀なカメラやレンズであっても、それは被写体を撮るための通過点。被写体という恵みと、それを撮らせていただく写真家との橋渡しをしてくれるのがカメラ機材と僕は考える。
オーストラリアの大地、あるいは日本でも、良い光に巡り合えて、自分の力だけでは撮れない作品が撮れることがある。そんな時は森羅万象・大地の神様に「今日は撮らせていただいてありがとうございました」と東西南北の方向それぞれに向かい、手を合わせお礼を述べることが多い。またオーストラリアや日本で木を撮るとき、木に手を触れて「撮らせていただきます」とごあいさつして、最後はやはり「撮らせていただきありがとうございました」とお礼を述べる。それはいつのころからか自然と自分で始めたしきたりとなった。




20年近く前だが、オーストラリア・タスマニアの山奥でとても素晴らしい姿の立ち枯れの樹に出会った。ほれぼれする姿に、僕は木をハグして、顔を木にこすりつけていた。同行したアシスタントの女子が「相原さん、もうこの木は死んでいますよね」と言ったとき、木が僕の脳内に「まだ生きているよ」と言ってきた。そして僕はアシスタントに「この木をしばらく撮影しよう」と告げ、この日はこの1本の樹を撮り続けた。最後にまた来るね!バイバイと手を振り別れた。その時を境に、タスマニアで毎日信じられない光と出会えた。自分の力だけではなしえない作品が撮れた。アシスタントさんからは「なにか相原さん、あの木とタスマニア呼ばれましたね」と言われた。僕もその通りだと思った。この体験がスタートとなりタスマニアに集中的に通うことになった。そして今でもタスマニアの大地と木に撮らせていただいている。
この朝も良い写真を撮らせていただいたので、最後にもう一度お寺さんと蓮の花に手を合わせた。もちろん撮影前にも、「近くまで来たので撮らせていただきます」とご本尊さんに手を合わせ、お賽銭を寄進してから撮影。自然や聖域ということを畏怖する心、それが撮影にはとても大切。そうしないと表面だけをなぞった美しさしか撮れない。写心ではなく画像になってしまう。そんな気持ちを持って撮影に臨む時、GFXやXシリーズは写真家の心の動きを妨げない。写真家に寄り添ってくれるカメラ。川の流れのように、自然な流れで撮影ができる。そう、だからこそ写心が撮れる。夏ももうすぐおしまい。ぜひ大自然の光に感謝して2025年晩夏の光を撮ってほしい。きっとGFXやXはあなたに写心を撮らせてくれるはず。
Photography by Masaaki Aihara



相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2025-08-22 14:08 | 日本風景 | Comments(0)
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