深山黎明 FUJIFILM X sseries facebookより


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「深山黎明」
オーストラリア・タスマニア州
マウントフィールド国立公園
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR
撮影協力:タスマニア州政府観光局,カンタス航空
クライマックスはわずか3分。夜明けのタスマニア、ユーカリの原生林に囲まれた湖レークドブソン。夜明けまでまだ小一時間ある。撮影ポイントを目指して、トレッキングルートを歩いていた。背中のザックの機材がずっしり肩に食い込む。ザックの中身はGFX100S&GFX50S、それにレンズがGF23mm、GF32-64mm、GF45-100mm、GF100-200mmそして三脚。トレッキングルートで、呼吸を整えるために足を止めて空を見たとき、まだ漆黒の闇の中に赤い光の点が見えた。直感的にあっ!まずい。撮影ポイントを変更しないといけない。この日は天気予報では小雨。空は曇っていた。僕は小雨の降る原生林のイメージにふさわしい撮影ポイントを目指していた。だが空に現れた赤い点は、これから始まる大空の色と光のドラマの予兆だった。トレッキングルートを大急ぎで引き返し、湖のほとりに大急ぎでカメラをセット。セットしたとたん、まるでタスマニアの神様がそれを見ていたかのように、大空の光と色のドラマのスイッチがONされた。
フィルムシミュレーションはもちろんVelvia/ビビッド。WBは晴れ。ISOは1250。どうして風景の撮影でISO1250を選ぶのか?ISO100とか200のほうが画質的に良いのでは?と思われるはず。答えはシャッタースピード時間の短縮。ISO1250にUPしてもシャッタースピードは3秒。ISO100とか200にしたら16秒とか20秒になってしまう。クライマックスがわずか3分にも満たない朝のドラマ。少しでもシャッタースピードを速くしてかつ画質も保ちたい。そこでISO1250に設定をした。高感度に設定することで、撮影の露出や構図のバリエーションも数多く撮れる。でもISO感度をUPして画質は心配ないのか?という疑問も多いはず。実はラージフォーマットのメリットの1つが、高画質と併せて、高感度性能も画期的にUPされている。そのため感度をUPしても、素晴らしい高画質が得られる。フィルム時代、もしくはデジタルカメラ黎明期 同じような環境条件での撮影の場合、シャッタースピードが30秒や40秒になり長秒露光中に色や明るさが変化していまい、撮影した写真を見ると肉眼で見たときのイメージと大幅に変わってしまって、どうして見たとおりに表現できないのかと、大きく落胆した数は限りなかった。だが今はGFXを使うことで落胆は感動に変化した。そしてQボタンや、流れるような作業ができる操作性のために、大自然のドラマを逃すことがなくなった。フィルム時代の8×10の画質で、フルサイズカメラ並みの機動力で撮影ができることは風景撮影の世界を大きく変えてくれた。
撮影を開始して10分後、撮影が終わると、僕は肩で息をしていた。それぐらい光と色とのバトルであった。1秒たりとも逃したくなかった。GFXは見事にこの朝の光と色を捕獲してくれた。そしてこの朝焼けのこの色こそタスマニアならではのピンクというか赤。現地を知らない方は、これほど強烈な色の朝焼け、あるいは夕焼けになるのですか?画像処理で、色を修正しているのでは?と写真展等でご質問をいただく。答えはいつも、「嘘偽りなく、この色の通りに見えます」とお答えしている。それもGFX&Xの富士フイルムならではの、色のプロファイリングによるフィルムシミュレーションの効果だ。90年以上にわたる、富士フイルムの色に対しての取り組みの結果だ。そしてもう1つはタスマニアの空気だ。世界で最もクリーンなゼロポリューションと呼ばれている空気と、大気中に混ざる、大量のユーカリのガスの影響ではないかと、地元の人たちも言っている。後者の答えはまだ謎の中。
でもそれは別として、今回の作品が撮れたのもGFXのおかげ。高感度性、色再現、高画質、そしてシャッターチャンスを逃さない操作性。風景写真を撮る者ならば、GFXシリーズは必需品であると感じる。
この朝のドラマの撮影が終わったとき、機材を担ぎながらベースキャンプへ戻る道、僕はもしランドスケープの巨匠アンセル・アダムス氏がGFXを使ったらどんな作品を撮るのだろうと考えてしまった。僕はいつか彼の世界にGFXを使って近づきたいと思いを巡らしながらこの日の撮影を終えた。僕のオーストラリアの撮影のコンセプトは「地球のポートレート」それを完成させるにはGFXシリーズはなくてはならない存在だ。




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by masabike | 2025-08-07 07:23 | タスマニア | Comments(0)
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