FUJIFILM X Series facebookより 三島神社



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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「三島神社」
愛媛県伊予市
ロケハンや初めて訪れる撮影ポイントでは、どの機材を持って行こうか悩むことが多い。とりあえず、ベーシックな機材で行こうかな?そう思う人も多い。僕もそうだ。広告の撮影のロケハンの時、クライアントから「とりあえず簡単な機材だけでよいから。まずはロケハンだから沢山廻ろう」そう言われることが多い。X-T4+XF16-55mmF2.8 R LM WRのズームだけ付けてロケハンに行こう…。でもまてよ、ロケハンで行った先で予想外な、被写体があったらどうしよう。意外と本番よりもロケハンの時の方が、撮影条件が良く、泣く泣くロケハンの写真を使ったことも、過去に何度かある。そんな悩みがいつも心に付きまとう。機動性と高画質の両立は無理なのか?
今回のGWの旅は家内と一緒。なるべく旅を楽しむことを優先で、ガチな撮影は後回し。そのため撮影の基本はX-T4&X-H1、レンズはXF10-24mmF4 R OIS WR、XF35mmF1.4 R、XF56mmF1.2 Rだった。瀬戸内海沿いを午後の海を楽しみながらドライブしていると、海に面して立派な鳥居と山門を見つけた。瀬戸内海・金毘羅さんもあるので海に面した神社は、海上安全祈願の神社かなと思い車を停める。海辺から天まで伸びるような石段が続いている。家内からは「大変そう、私は上まで行きたくない」と。僕もそう思う。でも上に行ったら瀬戸内海が一望にできるかも。しかも今回はGFX100RF、1億画素。パノラマも撮れる。だったら行ってみようと階段を上りだした。急な階段を上ると荘厳な山門が現れた。更にその奥に、もっと上まで続く石段が。かなりしんどい登り。登るにつれ本殿が見えてきた(後から知ったのだが297段の石段)。かなりきつく長い石段も、今回はカメラバッグの中はGFX100RFだけなので、楽々で景色を楽しみながら登れた。たどり着いた本殿からは、山門越しに瀬戸内海が望める。長い石段のセンターに鎮座する山門。午後の光で瓦の質感が美しい。やっぱりラージフォーマットがあって良かったと、ほくそえんだ。当初3:4で撮ってみた。だが山門の存在感が弱かった。それと、上り切った山の森の中から覗き見るようなトンネル構図の視覚も得たかった。そこでアスペクト比を1:1へ。センターに主役の山門を据えることで力強さを出した。このような場合は、よくNGと言われる日の丸構図が良い。アートに決まりごとはない。1000回ロケをしたら、1000回撮り方の法則が生まれる。だがデフォルトの35mmだと少し山門が遠すぎるのと遠近感がつきすぎる。このような時に便利なのが3段階選べるデジタルコンバーター。45mm・63mm・80mmが選べる。今回は45mmを選んだ。初めて代官山の展示会でGFX100RFと対面したとき、富士フイルムの方から「レンズは交換できないですが、デジタルコンバーターついているのから便利ですよ」と言われた。プロだから足で稼ぐよ、横着してそんなズームもどきは使わないよ!と心の中で強く思っていた。この作品を撮る1秒前まで。使ってみたらこれは便利。レンズ交換なんて、面倒でしていられない、それは昭和の遺物だよ!とすぐに変わり身してしまいました、笑。実は初代X100を作る際に、富士フイルムのエンジニアの方から「レンズ交換が無い方が、マウント等の遊びを計算しなくてよいので、レンズ精度が格段に上がり写りが良くなりますよ」と言われたのを思い出した。今回のGFX100RF、気分的かもしれませんがシャープさとボケ具合が従来のGFXより絶妙な気がする。
今回は記事のスペースの関係で、この神社で撮影した全部の写真はお見せ出来ないが、なんとこの神社、境内に狛犬ではなく狛亀がいる。伊予市公式観光サイトによると「伊予灘を眼下に見下ろす、双海町の高台にある三島神社。神亀元年(724年)に建立された三島神社の由来は、背中に輝く金幣を載せた亀が浜に泳ぎ着き、森の中に駆け上がったことから、この地に社を建てて祀ったとされています。」そして「三島神社の拝殿前には阿・吽(あ・うん)の形相をした狛犬ならぬ狛亀が鎮座しています。この狛亀は、神社の由来から安政4年(1857年)に地元庄屋達が造り、奉納したもの。全国各地に様々な形をした狛犬がありますが、亀もなかなか珍しいものです。」と記されている。狛亀の写真は相原ブログあるいはSNSにUPしておくのでご覧いただきたい。でもGFX100RFで撮った狛亀、長年の風雨にさらされた時間が見事に再現されています。さすがラージフォーマット。
機動力を取るか?画質を取るか?そんなお悩みの方こそ、全てを解決してくれるカメラGFX100RF。我が身をもって実感しました。二兎を追うものは二兎を得る、それがGFX100RFだと確信した。
Photography by Masaaki Aihara




相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください


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by masabike | 2025-06-09 06:22 | | Comments(0)
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