
昨日 カメラ写真映像業界の最大のイベントCP+2025が横浜で終了した
4日間で6万名近い お客様がご来場になったと聞いております
今回は初日2月27日夜にパナソニックさん主催の、LUMIXカメラのブースに登壇する写真家 クリエーターの懇親会がありました。僕も末席にお呼ばれする形でした。3時間近い、静かで和気あいあいの会でした。会の終わりに参加した上田さん&コムロさんご夫妻と、ハービー山口さんと4人で記念写真を撮る機会に恵まれました
4人とも、旅も多いのでなかなか一堂に会することが少ないですが、CP+ならではです。
このあと帰りの電車でハービー山口さんとご一緒で、お隣に座らさせていただきました。約小一時間 写真の話 旅の話 ロンドンの話などなどいろいろ聞かせていただきました。いまから20年以上前に、シドニーの本屋さんでハービーさんの作品を初めて拝見しました。作品は夜のレストラン?バー?でコンパクトを片手に窓から入る外光も利用して、お化粧を直す女性の写真でした。眼が釘付けになりました。写真家の名前を見るとハービーと書いてありました。
海外に来ると、こんなすごい写真家がいるんだと驚かされるのと同時に、こんな写真を撮ってみたいという、強いあこがれと羨望が沸き起こりました。そのあとこの写真の
ことをオーストラリアで写真に詳しい人に話すと「その写真撮ったの、ロンドン在住の日本人だよ」と教えられ、それがハービー山口さんでした。当時 初めてオーストラリアで個展をやるに際し、キュレーターへのプレゼンテーションがありました。キュレーターからは、モノクロで人物が撮れなければ、写真家としてはダメ。風景だけでは駄目と言われました。そして意を決して、ハッセル503を買いモノクロで人物を撮ることを始めました。それまでもニコンで人物はモノクロ撮っていましたが、キュレーターから、ハッセルで撮りなさい。ファインダーを覗くと、丁度 お辞儀をしているような姿勢になるので、相手に威圧感を与えないからとアドバイスをして頂いたからです。それ以来、自分でも前よりましてモノクロで人物を撮るようにもなり、且つハービー山口さんの作品を拝見する用になりました
今回、ハービーさんパナソニックブースで名言があります。写真で大切なのは、被写体認識ではなく心認識。どんア心で撮るかが大切。そして写真を撮るのに4つの大切なことがある。1 健康 2体力 3睡眠❓だったかな そして4笑顔
これはとても納得でした。
今回のCP+もしかしたら、今後の分岐点の始まりかなと考えました。理由は大方の新しい機能 あるいはスペックの進化はそろそろ上げどまり。ほぼどのメーカーも横へならえの状態。物から心への転換点が来たと思う。どんな心 どんな哲学で撮るか どれだけ楽しんで撮るか そんな時代が来るときだと思う。
コンテストに入賞したいから スペック競争カメラ自慢をしたい そろそろ終わりが見えてきた気がします。
2004年 初めてドイツフォトキナへ行き ライカブースを訪れたときに、余りの違いに驚かされた。そこに並んでいたのは作例ではなく作品。カメラのスペックなんてどこにも書いていない。書いてあるのは哲学だけ。これは10年ほど前にカールツァイス本社を訪問した時と同じ。ショールームには哲学しか書いていなかった。
そのことをある日本のカメラメーカーの方にお話しすると、「LEICA Zeissに比べたらすべての日本のカメラメーカーなんて成り上がりだよ。歴史の違いだよ」と言われた言葉は今でも耳に焼き付いています
電車の中での小一時間 ハービーさんとお話させていただき、哲学を語る コンセプトを語る 心を語る そして笑顔を語る そんな写真家になりたいと教えていただいたとても大切な時間。CP+2025はカメラと写真を通して、とても大切な心のプレゼントをハービーさんからいただきました。
ハービー山口さん どうもありがとうございました
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