緑 FUJIFILM X Series  fqcebookより転載



緑 FUJIFILM X Series  fqcebookより転載_f0050534_22372677.jpg
【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「緑」
FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF35mmF1.4


僕はある美容整形外科の撮影のお手伝いをしている。そこの病院の院長先生が患者様の、肌のBefore &Afterを撮るためのアドバイスとカメラの撮影設定だ。特にWBとフィルムシミュレーションの設定。彼はFUJIFILM X-S20を使っている。そしていつも彼は「今まで治療の記録でいろいろなカメラを使ったが、これほど、正確に患者さんの肌の色が記録できるカメラは見たことない。治療の過程を残すのにこのカメラ以外は考えられない。」とコメントしてくれている。美容整形外科、ほとんどお客様は女性の方。そしてデリケートな状況なのであまり人に会いたくない。当然、治療の経過記録のためとはいえ、カメラマンなんかに会いたくない。(以前に一度だけ美容整形外科に行ったことがある。高齢の伯母の瞼の手術のための付き添い。高齢で瞼の筋肉が下がり、視野が狭くなるので、瞼の筋肉を持ち上げる手術で行ったわけだが、待合室で待っている間、多くの女性の患者様から「なんで男性がここにいるの?何しに来たの?」と針のような視線に耐えられず、手術が終わるまでちかくの喫茶店に逃げたことがあり、男はいてはいけないと痛感した)そのため担当医の方が自らカメラで撮らなければならないことはとても理解できる。


そこで簡単に撮れて、肌の色が素人でもきれいに撮れるカメラがあったら、教えてほしい、さらに顔や肌を撮るのにおすすめのレンズがあればそれも教えてほしいと相談された。僕がおすすめしたのは、X-S20とXF35mmF2.0。コンパクトなので患者様に威圧感も与えないのと、標準レンズなので自然な立体感と最短撮影距離が近いことで選んだ。問診室の部屋の検査用ライトにあわせて、WBとフィルムシミュレーションを設定すれば、素人の先生でも肌の色が忠実に撮れる。ちなみ全てカメラ任せでWBオート・Pモードでも充分忠実に撮れたが、より正確を期すために僕が設定した。



写真が他のアートと大きく異なることは記録性だ。写真が発明されるまで、時代の記録はすべて絵画が行ってきた。これは有史以前の、壁画から脈々と続く流れだ。しかし本物通りに撮れる写真の発明により、絵画は記録をする仕事から解放され、芸術的表現をすることに特化できるようになった。印象派などの抽象的な分野で新しい流れを生み出し続けている。そして写真は、機材やテクノロジーの進化とともに、より先鋭化した記録性が求められる。そして今お手伝いしている医療の分野でも大きな力をXシリーズは発揮している。


富士フイルムのインスタグラムのハッシュタグに「色に恋する富士フイルム」とあるが、まさにその通り。フィルムシミュレーションを駆使することで、忠実な色再現から独自の色再現まで、いろいろな表現方法が選べる。その中でも特に富士フイルムのコーポレートカラーにもなっている緑色の再現力は、他のデジタルカメラを大きく凌駕する。先日もあるカメライベントで、スマホでの上手な撮り方教室をやらせていただいた。その時に公園の緑が綺麗に撮れないというお客様に、お見せしたのが今回の記事の写真。「カメラだとこんなに綺麗に撮れるんだ、スマホと全然違う」とお客様のコメント。そうこれがXシリーズの色再現力。数ある色の中でも「緑」の再現は特に難しい。ともするとプラスチッキーなグリーンになってしまったり、くすんだグリーンになってしまう。Xシリーズが出るまで僕はFUJIFILM FinePix S5Proというカメラを使っていた。その機種を選んだ理由は緑色が忠実に再現できたからだ。それはタスマニアの原生林の撮影で、緑色のバリエーションの際現に大きく貢献してくれた。


そしてその流れはXシリーズに受け継がれて、今もタスマニアの原生林でGFX&Xシリーズは大活躍している。日本の自然風景は森が中心となる。必然的に緑色の再現が数多く求められる。当然他の色に関してもしっかりした再現力を持っている。風景・ポートレート・Food、色が写真の決め手になるシーンこそGFX&Xシリーズの出番だ。GFX&Xシリーズを使うとき「色に恋する富士フイルム」の意味がとても解ってもらえるはずだ。
これから紅葉、雪、そしてまた春がめぐり花と緑の季節。どんな色のシーンでも「色に恋する富士フイルム」のカメラはあなたの心を裏切らない。
Photography by Masaaki Aihara


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください





富士フイルムさんのX シリーズフェイスブクで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。





by masabike | 2024-10-30 22:38 | 写真アート | Comments(0)
<< ザ紅葉 糠平 北帰行ツーリング 10月14日... >>