秋風光陰図 FUJIFILM X Series facebookより


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「秋風光陰図」長野県 高ボッチ山
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR
お気に入りの場所として長野県塩尻郊外の高ボッチ山がある。妙にご縁のある場所である。というのも最近は、この山のふもとにある地元コミュニティFM局・高ボッチ高原FMの水曜日に月に1度ほど準レギュラーとして出させていただいている。パーソナリティーの方がもともとオーストラリア観光関係の方でそのご縁である。ラジオはいろいろな人が聴いてくれる。職業・性別・地域もバラバラ(最近はFMもネットを使い全国で聴くことができる)なのでとても楽しい。ラジオでの話は主に旅の話、写真の話(カメラではなく写真。カメラの話題となると一般リスナーは理解しづらい)、グルメの話、そして地元長野県の話。最近はラジオも便利で、当然FM局のSNSがある。そこに写真をUPしておけば、映像が見えないラジオでも写真を説明しながらトークができる。そして若い方からの写真の質問も多い。通勤通学の途中で撮った写真の質問。うちのペット可愛く撮りたいなど数え上げたらきりがない。


特に若い方は好奇心旺盛で、いろいろなシーンで変幻自在な写真が撮りたくなる。新しい表現へのチャレンジも旺盛。自分自身の10~20代、特に大学生のころは暗室もあったので、写真への好奇心がMAXだった。そしていろいろな技法(当然1970~80年代なのでフィルム)にも凝ってみた。高感度撮影でざらざらな映像、ソラリゼーション、二重露光、着色などなど数え上げたらきりがない。今でいう画像処理で作り込む写真。現代の若い方のデジタル作品、画像処理過剰とか、彩度上げすぎで、超不自然だと言う方も多い。僕も一時期はそう考えた。だが自分の若い時、写真を始めたころを顧みると「あ! 歴史は繰り返される」。そう、撮った写真をいろいろいじくりまわす。そして難しい理屈をこねてみる。それは誰しもが一度は通過する熱病みたいなもの。病が治れば免疫がついてしっかりした作品になる。病の結果、いろいろ試行錯誤して、現代アートの方向に進む者もいれば、原点に立ち返りストレートなドキュメンタリーのような撮影に臨む者もいる。だから写真を楽しむ者は、一度は通る熱病だと思って大目に見て欲しい。


そして熱病が覚めた時こそ、しっかりした作品に臨んでほしい。そのためにはしっかりした機材は必要だ。その機材は当然自分の向かうべき方向に、適合する機材が良い。自分としてはどっしりしたランドスケープあるいはポートレート、建築の方向が強くなってきた。そして歳が行くとともに、より原点回帰でカラーよりもモノクロ作品が増えてきた。



そんな時にFUJIFILM GFXシリーズが生まれた。そしてモノクロの表現こそ画素数と諧調が最もカメラに求められる。画素数が多ければそれだけ白から黒への諧調表現が豊かになり、柔らかい表現では格段の差となる。柔らかい表現を硬い表現にプリント処理で変化させることはできるが、逆は難しい。だから柔らかい諧調表現のGFXシリーズはとても大切。
塩尻でFM放送の出番まで、高ボッチ山で時間をすごし撮影をしていた。秋の午後の柔らかく少し冬の近づきを教えてくれる寂しい光がやってきた。でもこれこそが僕が欲しかった光。柔らかいACROSモードで秋の光と時間を1億画素のセンサーで捕獲した。今度時間ができたらゆっくりプリントしたい。そして部屋に飾りたい。
楽しく良い写真ライフ そして原点に立ち返る撮影にGFXシリーズは大きな助けとなる。
高ボッチ高原FM
水曜日 17:00~18:15 の「イブニング高ボッチ」でおおむね月1回登場します。
Photography by Masaaki Aihara



相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください






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by masabike | 2024-10-03 20:49 | 日本風景 | Comments(0)
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