モノリス FUJIFILM X Series facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「モノリス」オーストラリア ノーザンテリトリー デビルズマーブルズ
FUJIFILM X-T4 + XF8mmF3.5 R WR
撮影協力 カンタス航空

撮影地には相性の良い場所、悪い場所が残念ながら存在する。そしてうれしいことに僕の相性が良い撮影地は世界の果てに存在する。世界最古の大陸・オーストラリアのアウトバックと呼ばれる荒野だ。そこは誰も来ない、たった一人だけの大自然の撮影スタジオ。大地に丸いおはじきのような奇岩が数千個も点在するデビルズマーブルという場所だ。

最寄りの町は、オーストラリア大陸・アリススプリングス。町からは直線道路で約500km。町を出るとカーナビが「左折して直進500km、目的地です」とドライバーをあざ笑うかのように冷淡にガイダンスしてくれる。初めてこの地を訪れたのは1988年。それ以来何度か訪れ、今回で6回目。特に2003年での撮影は人生のターニングポイトになる撮影だった。当時、発売予定の新製品フィルムFUJIFILM Velvia100の広告メインビジュアルの撮影で訪れた。撮影オーダーはライバル商品に対して圧倒的な存在感を示すキラーフォト。撮影は120ブローニーフィルム。中判645で行った。試作品の手作りのプロトタイプフィルムは数に限りがある。絶対に失敗は許されない、胃が痛くなる撮影だった。おかげさまで作品は全世界中に展示された。

その後もクラッセの撮影、X-E2、X-T2のプロモーションでも訪れた、相性が良く自分にとってラッキーポイント。だがいつも課題が残った。「もっとワイドで撮りたい」 フィルム時代でも魚眼レンズはあった。だが全画面での超広角は35mm換算で14mmが限度であった。今回の作品のお気に入りの岩。実は後ろに別の岩がそびえていて、引きが無い。あと1歩、後ろから撮れたらよいな。いつもそう考えていた。昨年、西オーストラリアの荒野のロケでXF8mmを初めて使用した。画角、遠近感ともに「そうそうこれが欲しかったのだよ」そう思った。自分の心の中にある絵が、思う存分に再現できる。ただそれは別の大きな問題を浮き彫りにしてくれた。過去にもう少しワイドがあればと思いつつ、妥協して撮影した作品を撮りなおしたいという欲望に火が付いた。昨年の西オーストラリアロケの帰りのフライトで、今回の奇岩のロケを心に決めていた。
XF8mmは広く撮れるだけではなく、個性的な遠近感。そして最短撮影距離も近いので独特の世界観での撮影ができる。さらに超コンパクトサイズは、海外ロケでもう1本持って行きたいときに迷わずカメラバッグに入れられる。また海外ロケの場合、飛行機の機内持ち込み等の重量制限が厳しいエアラインもある。特にヨーロッパ系のエアラインは厳しいと聞いたことがある。そんな時にポケットにも収まってしまうXF8mmは、旅の強い味方だ。

今回は大地に寝そべり、手振れ補正をONにして、天空に浮かぶ惑星のようなイメージで撮影した。空をアンダーに落とすためにACROS+Rモードで撮影した。かつ、シャドー部のトーンをしめるために、WBを白熱灯モードで撮影した。モノクロームでもWBの設定は大事なことだ。

XF8mmは風景だけではなく、都市景観、インテリア、スナップなどでも使える。まだまだ未知の表現領域を隠し持ったレンズだ。このレンズでどんな写真が撮れるか?それに答えを出すのはXF8mmを手にしたあなた自身の世界観に他ならない。

Photography by Masaaki Aihara

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相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください






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by masabike | 2024-09-08 07:36 | アウトバック | Comments(0)
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