心の中の世界 デビルズマーブルズ



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オーストラリア ノーザンテリトリー
デビルズマーブルズ

LUMIX S5Ⅱ+SIGMA14-24mmF2.8

撮影協力 カンタス航空

地球のポートレート(Earthrait)をコンセプトに長年 オーストラリアを撮影している。その中心となる被写体の1つがデビルズマーブルズ。心の中に見える世界をとてもよく表現できる場所。自分の個展あるいはクライアントさんからの依頼の撮影でも重要な場所となる。

Facebookにも書いたが海外での活動あるいは個展をしたいので、何かアドバイスを求められることが多い。なのでFacebookの原稿に加筆して再UPした

●しっかりした基礎があること モノクロでポートレートが撮れることが基本 どんな作品ジャンルでもこれがないとだめだと思う。海外のキュレーターやアートディレクターからと、必ずモノクロのポートレートを見せてと、求められる。20代のころ、メディアや広告制作会社のカメラマン採用試験を受けると必ず、モノクロで人物を撮る実技試験があった

●きれいな写真 絶景では通用しない。作品の裏側にあるコンセプトと哲学 。プレゼンテーションで最初に求められるのはコンセプト説明。あなたはこの作品を通して何を表現したいのか?「きれいだから撮りました」では答えにならない。表面しか見ていない。それではシャッターマンかと言われる
●せめて写真史は学んでいること プレゼンで「アンセルアダムスとエルンスト・ハースのどちらの作風が好きか? 土門拳と木村伊兵衛とどちらが好きか? あなたはどんな写真家を尊敬すのどちらが好きかのどちらが好きか
●アート全般に対する知識が求められる オーストラリアでのプレゼンで「琳派と狩野派のどちらが好きか? 作品に日本画は意識するか?
● モノクロ作品で機関車の動輪を撮った作品で、どの部分の光と線を一番訴求したかったか?ドイツ・カールツァイス 本社でのプレゼン
●自然と対峙するとき、何を考えているか? あるいはどう対峙しているか?
●片言の英語でよいので、自分の言葉でプレゼンができる。見ればわかるだろでは、海外では通用しない ちなみに片言英語で最高 Over4時間のプレゼン。そのあとに3時間のさらなる英語での会食をしながらのプレゼンの続き
●過去の賞や誰に学んだ、どこどこの写真学校を出たはまるで考慮されない。オーストラリアでプレゼンの最後にプロフィールの提出が求められた。その時「自分は日本では賞をもらったり、有名な写真家の師匠がいない」と言ったら、キュレーターに「それが何か作品と関係がありますか?私はあなたのプロフィールを展示するわけではない、作品を展示するのが仕事。プロフィールはあくまで過去写真展の経験があるかないか?あれば業務上問題がないことの確認の1つ」「そして仮に師匠がいても、あなたと師匠は別の人 関係はない」
●カメラやテクニックのことは質問されない。質問は主にコンセプト 哲学 好きな写真家や作品
テクニックは他人でも代替えができる。代替えができないことが求められる。どんなカメラやレンズあるいは撮影データーを説明されても、それは作品評価には関係がない。単に作品制作のための通過点
●常に自分の作品が世界最高であると思い信じること。自分なんかまだまだです、この好きな写真家にはまだまだかないませんと、言うと「だったら帰れば」と言われてしまう

以上五月雨式ですが書いてみました
これから海外で活動するならば、東アジア、オセアニア ヨーロッパが比較的良いかもしれない。ブラジルとかもよいかもしれないが、治安等で大変かもしれない。写真に限れば、海外での活動=アメリカというのは、もう50年前のステレオタイプだと感じる

未来へ活躍したい人、頑張ってほしい





正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください






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by masabike | 2024-08-23 08:27 | 写真アート | Comments(0)
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