1954年 ゴジラ 再見





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ゴジラ生誕70周年記念で、1954年公開のゴジラを初めて映画観のスクリーンで見た

今まで何回は、配信やDVDで見てはいたが、スクリーンでは初めて出会った。上映前は大型スクリーンで見ると迫力はどれぐらい違うのか?それぐらいの思いであった
だが上映が始まり、すぐに気が付いた。1954年当時の東宝の製作陣は、暗い映画館のスクリーンでモノクロ映像の表現方法をしっかり計算していた。スクリーンで見せるための露出 暗部の表現 照明 そして、緻密な構図やエキストラの配置などなど、数え上げたらきりがない。
特に夜、ゴジラが東京湾から上陸するシーン、サーチライトの光により、ゴジラが闇にうっすら浮かび上がるシーン、まさに暗い映画館で大型スクリーンならではのライティングと唸ってしまう。
またときどき、路地裏やローアングルからゴジラを見る時、電線や電柱越し、あるいは小鳥の鳥小屋の金網越しのシーン。大きさの対比 遠近感が見事で、この表現は庵野監督のエヴァンゲリオンにも見られるので、庵野監督も子供のころに、ゴジラの相当影響されたのではと、推測してしまう

また敗戦からまだ9年(制作時は7~8年)なので戦争の悲惨さや緊張感が、ゴジラ東京襲撃にとてもよく表れている。
当時のOLさんが電車の中で「ゴジラが来たらまた疎開するの?いやだな。せっかく長崎で命拾いした命、ゴジラで死にたくない」切実な会話は敗戦後間もない時間を表している

あと1つ 国会議事堂を壊すシーン。なんで、東京タワーを壊さないのか?と考えたら1954年は東京タワーはまだ影も形もなかった。
それにしても志村喬の眼でモノを言う演技と、河内桃子さんの上品な可憐さが印象的だった。いまのタレントさんでは無理だろうな、まさに映画スターでした
1954年ゴジラを見て一番感じたのは作る製作陣のエネルギーと、反水爆などの平和への祈り、そして映画はやはりネット配信ではなくスクリーンで見るべきものと痛感しました






相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください





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by masabike | 2024-07-11 09:59 | 写真アート | Comments(2)
Commented by 富雄 at 2024-07-18 21:03
40年前、ゴジラフェスティバル(だったと思いますが)でスクリーンで見て以来、再びスクリーンで見れるとは思わなかったです。あの当時は、良くてニュープリントの時代。今回4kレストアでの上映。輪郭の良さ、ぼやけ無し、大戸島の少年が被る学生帽の鮮やかなライン(すすけているのがよくわかる)。どれを取っても画像がすばらしい。もちろん音も。いい時代です。65歳の私は、もう一度8k、16kレストアの画像と音で見たいが、あと40年は待てない。生誕80年の時を待ちたいと思う。
Commented by masabike at 2024-07-19 08:09
富雄さんへ ゴジラ生誕80周年で4Kで見たいですよね
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