
【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「深山新緑図」
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR
この記事がUPされる頃、僕は真っ赤な大地で、光と影と格闘し、地球のポートレートを撮っているだろう。
その場所はオーストラリア大陸・ノーザンテリトリー。
ここは火星?と勘違いするような赤い大地だ。そんな場所に通い続けて36年。
だからこそ日本に帰ってくると、森を覆う緑のすばらしさに涙する。特に5月の新緑は世界遺産にしてほしいと思うくらいだ。
水墨画に出てくるような深い谷が四国山地の特徴。特に新緑の時は、深い谷が鮮やかな緑に包まれる。
四国ならではの南国の強い光が、新緑を一層引き立てる。
僕はフィルムシミュレーションをVelvia/ビビッドモードに設定する。
この燃えるような新緑のグラデーションが心のままに再現できるのは、デジタルカメラの中でも唯一、Velviaモードを搭載するGFX&Xシリーズだけだと僕は思う。
特に今回のように、渓谷の奥行き感の再現力も大事なファクターとなると、GFX100Sが真骨頂とするフィールドだ。
実は緑の色再現は、写真表現の中でも紫色と並び難しい色。
鮮やかなだけだと、プラスチッキーな、まるでトイレにあるような芳香剤の葉のような緑になり、落ち着きすぎると、くすんだ緑になってしまう。
鮮やかかつ、燃えるような緑ではあるが、どこかに植物ならではの潤い感が残る緑。その色再現がVelviaモードの最大の特徴。
多くの風景で緑がポイントとなる日本。極言すれば日本の風景を撮るためにはVelviaモードは避けて通れない。
つまりVelviaモードを使いこなすことが、風景写真を撮る極意になる。
また燃えるような晴天下の新緑は、あえてColor(彩度)を+1、時には2に設定する。
逆に朝もやの中、あるいは雨の中の新緑はColorを-1~2に設定して撮る。
Qメニューを使いこなしEVFで確認しながら色の度合いを設定する。
実は今回の作品。晴天の日中に撮影している。風景写真は朝夕が勝負ではあるが、日中ではダメというわけではない。
補足するならば、日中の光でしか撮れない作品もある。それは大きく2つある。
1つは強い光でのコントラストの高い作品。もう1つは、標準光の時間。
以前、フィルムのテスト撮影時代、必ず毎日朝10時から午後2時までの間に、どんな風景でもよいので撮影するように、フィルム開発者から依頼された。
その理由は、その時間は標準光と言い、いちばん被写体の色が正確に表現できる時間と言われた。
今回の撮影も朝10時すぎ。ちょうど標準光の時間だ。それも手伝い、きれいな新緑も表現できた。
そして難しい緑のプリント作業は、富士フイルム指定のカメラ店あるいはラボにいるプリントのプロに任せるとよい。
GFX&Xシリーズはお店のプリントマシンとしっかりインターフェースしているので、データーの持つポテンシャルのすべてを富士フイルム指定のお店は、プリントに表現してくれる。
僕は家ではデジタルになってからプリントはしていない。すべてお店もしくはラボに任せている。そうすることで満足のいくプリントが仕上げられる。
そして余裕ができた時間とエネルギーは撮影コンセプトを作ること、あるいは撮影に集中している。
眼で感動した新緑の色、心で感じた新緑を思い通り再現するために、僕はGFX100SのVelviaモードを使いこなし、プリントのプロのお店とのコミュニケーションを大切にしている。
新緑の再現に悩んでいる方、ぜひトライしてほしい。
Photography by Masaaki Aihara
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