FUJIFILM X Series facebookより転載 「花終華在図」

FUJIFILM X Series facebookより転載 「花終華在図」_f0050534_21102860.jpg
【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「花終花在図」奈良県 大宇陀・又兵衛桜
FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
自然相手の撮影でどうしようもないことの最大の要因は天気。
この日も天気予報や様々な要件を考えて、古老の桜の桜吹雪を狙いに奈良まで行った。
イメージとしては、谷いっぱいに広がる桜吹雪だった。
現場に着いた時、駐車場整理のオジサンに「お花は昨日全部散ってしまったよ」と言われ、少なからず衝撃を受けた。
桜吹雪は来年までお預けか・・・。 
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だが樹がなくなってしまったわけではないと、気を持ち直し又兵衛桜を見据えた。
古老の桜は、オーラを放ちそこに存在していた。花の存在なんて、たいしたことはないとのごとくだった。
ほぼ花弁だけになった樹ではあるが、あたかもつぼみを宿しているように、赤く染まり大地に根を下ろしていた。
花はなくても、そこには華があった。
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樹も人も大切なことは「華」があること。
桜もそうであるし、役者さん、モデルさん、そして写真家も。人様に見られることを生業としている場合には「華」が最も重要なこと。
きれいなだけ、うまいだけでは埋没してしまう。
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よく「写真家になりたい、あるいはコンテストに入選する作品を撮るにはどうしたらよいか?」という相談を受ける。
正直、正解はない。ただ1つベターな方向があるとしたら、自分の作品に「華」があるかだ。多く他者の作品の間に埋没しないで、光を放てるかだ。
コンテストの審査をしていると、時として妙に眼に留まる作品がある。特別なテクニックや視点ではないが、「私を見て」とオーラを放つ作品。
たぶんそれが華だと思う。華を放つ作品を撮るためには、人生においてどのような道を歩み、何を見てきたかだ。
そしてもう1つ、心の中に見えた光と影と色を、心のままに素直にアウトプットできる機材を持っているかだ。
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今回の作品も、撮影ポジションに立った時、X-T4でこのフィルムシミュレーション(FS)でColorあるいはWBを微調整していかに心のままに表現するかを考えた。
今回は花が散ってしまい、花弁のみの樹なので、蕾の時と同じVelvia/ビビッドモード。
ASTIA/ソフトにすると、背景の森の緑がおとなしすぎるのと、何よりも花弁の赤が浮き出てこなくなるからだ。だからこそVelviaを選択。
そしてColorをマイナス1にして、あまりハデハデにならないようにした。あとはWBを晴れとWB/A(雰囲気優先)の両方の設定で撮影した。この微妙な色の違いは最後作品選定の時に大きい。
色温度はRAW現像である程度は調整できるが、やはりファインプリントを作るためには、なるべくストライクゾーンの真ん中にセッティングを持っていくために、細かく設定する必要がある。
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ストライクゾーンの真ん中を狙うためには、被写体が持つ華を表現するため撮り手のあなたの気持ちに寄り添うカメラ、撮り手の気持ちの流れを阻害しないカメラが必要だ。
水が山の頂から大海に注ぐがごとく、自然な流れとなるような動きがカメラに求められる。
Xシリーズは世界中のX Photographerが多くのことをフィードバックして作られている。
良いことはもちろん、撮影に失敗した、あるいは撮影のストレスになったなどネガティブ情報も数多くフィードバックされている。
だからこそ撮り手が表現したい、色と光と影にふさわしいFSも用意できたし、また常に撮り手の横に寄り添うことができるカメラであることができている。
色は心象色、撮り手の気持ちでいかようにも変化する。だから気持ちを阻害しないカメラはとても重要。
そして多くのカメラのある僕のスタジオでも、Xシリーズは大事な撮影の時に僕を使ってと訴えてくるので、ついつい手が伸びてしまう。
そうカメラにも華があることが、Xシリーズを持っていると感じる。
華がある被写体の華を表現するためには、カメラにも華が必要と僕は考える。これはX&GFXのエントリーモデルからフラッグシップ機まですべて同じだ。
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そろそろGW,撮影にとても素晴らしい季節。ぜひ華があるカメラ・X&GFXシリーズで素晴らしい作品を撮ってほしい。




相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください



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by masabike | 2024-04-17 21:12 | 日本風景 | Comments(0)
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