花終華在








花終華在_f0050534_23125042.jpg
FUJIFILM X-T4+FUJINON XF100-400mm

奈良の又兵衛桜を撮影に行った。一足違いでほとんどの花は散り、狙っていた桜吹雪は撮れなかった。だがまだ少しの花と、赤い花弁は木の存在を強くしていた。そして花が終わった時だからこそ、なおさら樹自体の存在の華が見えてきた。この又兵衛さん、存在自体が華である。桜の花びらに惑わされて真が見失いがちだが、大地の華として存在している。

これは人とてもおなじである。特に人の前で何かをする職や、人に見せるための職をする人には大事なことだ。

よくテレビで芸能人 カラオケ大会とかを見ると、歌手本人よりも点数が高くても、最高の歌い手として売れるわけではないことでよくわかる。プロの世界、上手いだけでは世に出れない、成功しない。うまいのはプロなので当たり前。上手を超えるものがあるかだ。大切なことは華があるかどうか。

これは写真家とて同じ。うまい、テクニックが最高。でもそれと世に残る写真家とは異なる。そこに大切なのは、「華」があるかどうか。華が無ければ、良い光も華を求めてやってこない。そして残念ながら華は努力だけでは生まれない。ある意味残酷な要素である

来年も、写真家として又兵衛さんの「華」に吸い寄せれれていくつもりだ





相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください





富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。










by masabike | 2024-04-13 23:23 | 日本風景 | Comments(0)
<< ささやかな幸せ チューリップ 熟成 FUJIFILM X100Ⅵ >>