「新しい光」FUJIFILM X Series facebookより転載

「新しい光」FUJIFILM X Series facebookより転載_f0050534_21270167.jpg
【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「あたらしい光」愛媛県・瓶ヶ森林道
FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR




毎年1月になると思いおこすことがある。それは2011年1月に発売前のX100のテスト撮影をしていたこと。その感動と衝撃は今でも鮮烈だ。それまで使用していたデジタルカメラは色がどうしても100%満足できなかった。当時まだフィルムでの撮影が8割。デジタルは雑誌や広告の仕事で、仕事のために作業時間優先で仕方がなく使う程度。自分の作品や、広告でもメインビジュアルはフィルムで撮影していた。その根本的な原因は自分のイメージする色が当時のデジタルでは表現できなかったことだ。だがX100の撮影画像の色のトーンと柔らかさはまさにフィルムと同等の表現の世界だった。このカメラならデジタルになっても自分の世界観を変えず、希望の色と光が撮れる。撮影を終えて家でモニターを眺めながら、作品撮影の未来に希望を持ったことを明確に覚えている。



色を作ることはデジタルカメラの技術の中で一番難しい。その理由は正解のない世界だからだ。多くのカメラメーカーは、カメラは長年にわたり作っていた。だが色はフィルムメーカー頼みだった。だから多くのカメラメーカーは色に対してのノウハウが当時は少なかった。富士フイルムは長年にわたるフィルムと印画紙の設計で、独自の色のノウハウとプロファイリングを持っていた。そして何よりも色を作る匠たちがいた。匠たちは、音楽で言うところの絶対音感に相当する絶対色感を持っている。最後に心でどう見えるか、その味つけが匠たちの秘技だった。


今回の作品は四国山地の夜明け。暖かい夜明けの光が絶妙に表現されている。色が飛びそうで飛ばず粘ってくれる。そして空の色が濁らないので、朝の光の清々しさが表現できている。



そしてGFX&Xでもう1つ大切なことが、光を取り込むレンズが名玉 FUJINONレンズであること。テレビカメラや映画のレンズの多くがFUJINONを使っている。ここでは書けないが、世界的に大ヒットした映画の多くがFUJINONを使用している。また日本が月面の探査に使った「かぐや」という探査機の映像システムもFUJINON。さらにはデジタル時代になる前に、コマーシャル等の撮影では大判はほとんどFUJINONだった。その名玉と色づくりの融合がGFX&Xシリーズ。まさにSpirit of FUJIFILMのカメラ。



新しい年、ぜひとも今年新たに撮りたいもの、撮り続けたいことをGFX&Xでチャレンジしてほしい。世界は色と光に満ち溢れている。2024年も素晴らしい、あなたにしか撮れない、あなたの心が撮る、あなたの写心が撮れることを祈りたい。GFX&Xシリーズはそのお手伝いをしてくれるはずだ。さあカメラを持って光と対話しよう。



写真家 相原正明
Photography by Masaaki Aihara



相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください





富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。





by masabike | 2024-01-17 21:29 | 日本風景 | Comments(0)
<< Katachi:TOKYO B... 基本の基 >>