緑川洋一さん写真展 FUJIFILMスクエア

富士フイルム　スクエアで現在開催中の緑川洋一氏の写真展を拝見した。コンセプトとち密な計算された作品群には何度見ても驚かされる。1997年に1度だけ、岡山にある緑川洋一写真館にお伺いしたことがある。運よく緑川さんにお会いできてサインをいただいた。ツーリングの途中でお伺いしたのだが「えっ！東京からバイクできたの？」と驚かれた。

実は今回の展示、必ずっ見ていただきたいものがある。緑川氏の撮影ノート。撮影に際しての、現場の記録だけではなく「絵コンテ」が書いてある。そしてコンセプト作りも。とても簡潔でわかりやすいコンセプトと絵コンテ。そしてノートのお終いには「写真史を学ばなければ」的な内容もある。今の風景写真100人展が開催されているが、風景を撮る方こそ見ていただきたいノート。珍しいもの　絶景にとらわれるのではなく、目の前の風景をどうやって自分の世界に取り込み、オリジナルの世界観に仕上げるか。それがとても勉強になる。小手先のテクニックではない写真の極意がここにある。フィルターや見栄えだけの画像処理に頼るのではなく、絵コンテで自分の世界を確認し、いかに現実をそれに近づけるか、プロアマ問わずきれいなだけの風家写真　　見栄えだけの風家写真を撮る人にこそ見ていただきたい。本来あるべき写真家の魂がこのノートにはある。

複製とはいえこのノートを公開していただいた、関係者の皆様と富士フイルムの皆様に感謝を申し上げたい

詳細は富士フイルム　スクエア　緑川洋一氏写真展

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