原点と未来 モノクロ新時代 PENTAX K3ⅢMonochrome

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PENTAX K3 Mark Ⅲ Monochrome PENTAX 16-50mmF2.8
香川県 高見島

皆さんはモノクロ専用のカメラがあることをご存じですか? ライカM それも正解ですが日本メーカーでもあります。PENTAX K3 MarkⅢMonochrome。妥協のないモノクロームの再現のために作られたカメラです。ベースは通常のPENTAX K3。これをモノクロ専用機にしました。エンジン&センサーともに、モノクロ専用なのでRAWデータを撮ってもあとでカラー変換はできません。

モノクロしか撮れないの?それじゃ使えない、そう思うあなたは写真の極意に到達できない。なぜならば古今東西の名作と呼ばれる写真はほとんどがモノクロ。そして写真の基礎を学ぶためにはモノクロがマストです。いまだに世界の写真学校の多くは、モノクロでしかもフィルムで基礎を学びます。カラーでズームで撮影 困ったら画像処理やフィルターワーク。これでは基礎は学べないし、光と影が肉眼でどう見えて、それが脳内でどのように変化するかという基礎力は身につかない。最近はプロと呼ばれる人でさえ「モノクロは撮れません」という人がいる。それは言い方を変えれば「私は基礎がありません」と同義語だ。


前にもブログで話したストーリーだが、2004年タスマニアで写真展開催のプレゼンテーションをした。相手は元 オーストラリアナショナルーとギャラリー主任学芸員のPatricia Sabine氏。僕の作品をとても気にいってくれてプレゼンは大成功で、オーストラリアで個展の開催が決まった。プレゼンは3~4時間にも及んだ。そのあと食事会があった。その時に彼女から「相原さんのカラーでランドスケープは充分 満足できたし、素晴らしいと思う。でも今回のプレゼンの予備資料でモノクロ作品が無かったわよね?しかも人物。もし将来、海外で仕事をしたいのならば、日本はわからないけどモノクロで人物が撮れなければ海外で仕事は得られないし、作品の基礎力は評価されない」と言われた。さらにSabine氏は「もし可能ならばハッセルブラッドを買うのをお勧めする。スクエアのフォーマットは人物を撮るのに最適。それでモノクロを撮ると良い」とアドバイスを受けた。帰国後すぐに大阪のマツモトカメラで僕はハッセルを買った。そしてモノクロ⁺ポートレートを学び作品を作る続けた

 絵画はいまだにしっかり、基本は木炭デッサンをする。ピカソもダビンチも現代アートの作家たちも基礎はしっかり、木炭デッサンで学ぶ。写真もおなじ。基礎をしっかりモノクロで学ぶことが大切。最近はプロの写真家と呼ばれる人でさえ「カラーから色を抜いたのがモノクロ」と思っている人が多い。とても嘆かわしい。カラーとモノクロはまるで違う世界。いかに光と影 そして綺麗な線で被写体を描くかがモノクロの楽しさであり醍醐味であり難しさ。そしてモノクロは最終的に、どのように、どのペーパーにプリントするかで大きく異なる。だから撮影時にこのフィニッシュまで考えて撮影しなければならない。
一見難しそうだが、色がない分、光と影と構図に集中できる。そしてモノクロの世界にはまり撮影していると、カラーで撮りたい、カラーがあればという気持ちは異次元に封印されてしまう。基礎から始めたい。もう一度基礎を学びたい。きちんとした作品(作例ではない)を作りたい。そう考える全ての人にPENTAX K3 MarkⅢ Monochromeは受け入れられるだろう。モノクロワールドの泥沼にはまってほしい。そしてデジタルでなれたらフィルムのモノクロもはまってほしい。そこにはPENTAX 67という究極の泥沼も待っている

PENTAX K3 MarkⅢ Monochrome製品サイト


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください







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by masabike | 2023-08-28 21:15 | カメラ | Comments(0)
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