お盆休み 久しぶりに家内と映画館で映画を見てきた
言わずと知れた、東京・上野にある国立西洋美術館。(通称 西美)そして20世紀建築の3大巨人の一人ル・コルビュジエの設計した、唯一の美術館でもある
そしてル・コルビュジエを専門とする家内が以前 客員学芸員をしていた美術館でもある
今回の映画は世界遺産に登録されたため、美術館を可能な限りオリジナルに戻す作業に伴い、美術品の移動などなど、普段見られない美術館の裏側、美術館の運営、企画そして本当にめったに公開しない美術品の修復作業 それからクーリエと呼ばれる、他の美術館に作品を貸し出すために、作品の保存状態のチェックなどが見られる
僕の家内も海外に美術品の輸送を担当するクーリエをするときはこんなに大変なのというのを何度も眼にした
そして何よりも保護梱包材で包まれていく、ロダンの「考える人」「カレーの市民」などが見られる貴重映像もある
そして映画を見て驚いたというか初めて知ったのが、国立美術館でありながら常に、少ない予算でいかに展覧会を企画して運営していくのかに、多くの時間が割かれていた。もぅっと余裕の優雅な運営だと思っていたので驚きであった。でも丁度、最近のニュースで同じく 上野にある 国立科学博物館も資金難で、建物の運営管理費が不足してクラウドファンディングで資金を調達したという事に驚いた。なにか我が国の危機を感じる。知と教育は国の根幹をなすもの。明治維新の成功はこの2点にあったはず。国の財政も大変だと思うが、今いちど予算編成を見直して「知」という物に金額を投じてほしい。そして企業や資産家の方も、内部留保や財テクに回すお金を、少しでも「知」の貢献のために、美術や科学などの分野に回してほしい。
西洋美術館のサイトには寄付というページもあるぐらいだ
美術展などでカメラ映像関係で寄付をしている企業で見かけるのがキヤノンそして富士フイルム またパナソニックは独自の美術館を持っている。
今回の映画 アートの世界の裏側 そして課題 &未来についてとても考えさせられる。写真 美術 メディア パブリッシングにかかわる方にはぜひ見てほしい
そして何よりも、裏方である学芸員 修復家 研究員の皆さんの苦労と素顔を見ていただきたい。
映画 私たちの国立西洋美術館は東京 ・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催中。そして全国巡回予定
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