必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム


必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05122129.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05132505.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05123452.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05124715.jpg

八ヶ岳のふもとにある「清里フォトアートミュージアム」に鉄道写真をアートの世界に昇華せしめた写真家 O Winston Link氏のオリジナルプリント作品に触れるために行ってまいりました。同氏の作品は鉄道写真というよりも写真美術史に残る名作です。ウィンストンリンク氏の作品を初めて知ったのは大学2年生の時。卒論のために写真美術史の勉強をしていて、確かBest of LIFEか何かで知りました

衝撃以外の何物でありませんでした。ただ当時はネットでの写真集購入とかなかった時代、紹介された数点のみしか見れませんでした。時はたち2004年 メルボルンの古本市に行ったとき、ちょうど会場に入ったところにある写真集売り場で、ウィンストンリンク氏のStarsSteelの写真集が目に留まり、走って行って抱きしめました 運命でした



お判りかもしれませんが、彼の作品があったからこそ「夜鉄」を撮ろうと思いました。

現代では大型閃光電球の代わりに超高感度で撮影が可能なデジタルカメラと明るいレンズの組み合わせです。1950年代ウインストンリンクの撮影は4×5大型カメラで,フィルムもASA100(今のISO)でレンズも暗かったはずです




1950年代 近代化するアメリカ社会 鉄道も蒸気機関車からディーゼル機関車や電気機関車に置き換わっていきました。同氏はそれがとても気になっていたそうです。コマーシャルフォトグラファーだったウィンストンリンク氏はあるとき、エアコンの広告作品を撮影するとき、水蒸気が気になり そこからヒントを得たそうで、バージニア州の鉄道会社に「夜の蒸気機関車の写真を見たことありますか?」とサンプルの写真を送り、鉄道会社の協力を取り付けたそうです。なぜ彼が夜の鉄道を撮影したか、今回の写真展でその答えがわかるコメントがありました。要約すると「太陽の光は誰もコントルールできないが、人工光源の光は自分はコントロールできる。だから夜に人工光源で撮る」ということでした。彼は撮影場所に大型閃光電球と映画用の照明を用意してリハーサルして撮影に臨んだそうです。今回はそのリハーサルのテスト写真もありました

もともと広告写真家の彼は、撮影にあたり計算して人物も配置したそうです。ですので完璧な造り込の作品です。今回これもわかったことですが、驚くべきことに彼は絶対のタイミングで走ってくる機関車を撮影するために、鉄道会社から列車の進行をコントロールする信号機を動かすカギを、鉄道会社から託されていたそうです

すべての作品が脱帽であり、素晴らしいファインプリントです。そのごウィンストンリンク氏は蒸気機関車を自ら購入。自分の敷地にレールを引いて機関車を動態保存したとのことです。驚きです

僕は日本の蒸気機関車も好きですが、アメリカのユニオンパシフィック鉄道のBigBoyに代表されるマレー式超大型蒸気機関車も好きです

必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05335600.jpg
模型ですが上がBigBoyです
アメリカの1950年代の蒸気機関車 機能美の塊です。タイムマシンがあったらあの時代で撮りたいです

今回は日本を代表する鉄道写真家 廣田尚敬さんの作品も展示されています。小型カメラを駆使した廣田氏 大型カメラを駆使したウインストンリンク氏 その対比がすばらしいです


必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05131047.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05131162.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05131186.jpg
必見 O.Winston.Link氏 鉄道愛 清里フォトアートミュージアム_f0050534_05131143.jpg
今回はウインストンリンク氏が撮影した、ジオラマ作家 鯉江 充氏による1950年代のバージニアの鉄道シーンを再現したジオラマがあります。これも必見です

清里フォトアートミュージアム 鉄道愛の詳しいことはリンクからご覧ください




相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください







富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。



by masabike | 2023-07-14 05:44 | 写真展 | Comments(0)
<< 心の中心はモノクロ 大分に想いを >>