FUJIFILM GFX50S+Carl Zeiss Otus 85mm/1.4+K&Fアダプタ(NマウントGF変換)
今回のオーストラリアのロケは従来の倍以上忙しかった。その理由は2つの世界を追い求めたからだ
1つは従来のランドスケープ 地球のポートレート。カラーで多様なレンズを使いダイナミックに地球の素顔を撮る。
もう1つは物のフォルムをKatachiというコンセプトでモノクロで、そしてなるべく標準レンズ域を中心に標準的な光で撮る。
つまり夜中あるいは夜明け前から日の出後1時間は地球のポートレート それから2~3時間はKatachiを撮る。そして2~3時ぐらいはやはりkatachiを撮り、その後は地球のポートレートを撮る。なので休みがほとんどない
大谷選手ではないが二刀流の撮り方。真逆な撮影方法。
地球のポートレートは自分の作品ではあるが、地球に撮らせてもらっている。つまり被写体に対して依存度が高い。悪く言えば出たとこ勝負もある
それに対してKatachiは標準光 あるいはフラットな光で、眼のまえの風景の中から小さな世界を切り出している。被写体の依存度が低くなっている
風景写真 デジタルとネットの発達とともに、珍しもの撮影自慢 どれだけ辺境に行ったか自慢 あるいはどれだけ朝焼け夕焼けが燃えたか自慢になっていると感じてきた。光で絵を描く本来の写真の意味から遠ざかりつつある。それならば絵画にすればよいのにという作品があふれてきた。
自分の作品 Katachiはそれに対してのアンチテーゼ。標準レンズ域 モノクロ 縦位置 NOフィルター 何もたさないなにも引かない
そして最終形はラムダシステムによりバライタモノクロにプリントしてみることを想定している。SNSではない。
特にモノクロにこだわりたい、FUJIFILM GFX&Xも2種類のモノクロを搭載している。LUMIX Sシリーズも4種類。そしてPENTAX K3モノクロームという新たな世界も登場しつつある。モノクロの世界観は写真の基本であり未来だと感じる。
モノクロの重厚な世界観にはカラー写真は追いつけない。アンセルアダムス セバスチャンサルガド 石元泰博 ベッヒャー夫妻の名作がそれを証明している
写真家の顔と姿が見える 感じられる作品群を撮りたい
撮影協力 カンタス航空 西オーストラリア州政府観光局
Special Thanks by Qantas Airways and Tourism Western Australia
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