今回のオーストラリアロケにはもう1つ別の目的があった。今年2月亡くなったタスマニアの大親友 Barryさんの散骨式に出席するため。今回 偶然にもタスマニア行くフライトを6月10日着で予約した。タスマニアのBarryさんの長女meghanの予約を連絡すると「Masa!丁度いい日よ。翌日はBarryの散骨式だから、長い友人のあなたも参加して」と言われ参加させていただいた Barryさんの散骨式は、彼が愛したヨットで行われた。彼の3人の子供たちBrett,Cameron,Meghanがヨットに乗り、次男のCameronが舵を握った。そして散骨場所は Barryさんの家があった場所でもあり、彼が愛したBellriveのビーチの沖合で行われた。僕も3人とともにBarryさんのヨットに乗った。去年の9月彼に会ったとき「Masa今度は俺のヨットで海に行ってオイスターやロブスターを食べよう」と言われた。でもそれは叶わぬ夢となった。彼のヨットでセーリングしていると、この25年が走馬灯のように頭の中を横切った そうBarryさんと会ったのは1998年3月。オーストラリア政府観光局の主催するメディアツアーでタスマニアを訪れたときだった。彼はその時、タスマニア州政府観光局のランドオペレーター。5日間撮影と取材に同行してもらった。それまではオーストラリア本土のアウトバックと呼ばれる荒野と砂漠が、僕の撮影のメインステージ。タスマニアは初めてだった。着いて驚いたのが気候風土が別の国。森と湖に囲まれた大地だった。タスマニアの取材の間、彼の自宅にも案内されとても親切にして頂いた。それから3年後、2001年1月 僕はタスマニアを再訪した。前年2000年シドニーオリンピックがあり、その関係でオーストラリアイベンとがらみの写真展が17回あり、忙しくて1回もオーストラリアに行けなかった。なので撮影よりも森と湖でのんびりキャンプしたくなったのでタスマニアを再訪した。 そしてバリーさんに連絡を取りレンタカーや宿も手配してもらった。ホバート空港で再開すると「多くのメディアがまたタスマニア来るよ!」と言って帰国するが再訪する人はほとんどいない。だからMasaが戻って来てくれたことはとてもうれしい。」と空港で言われた。そしてタスマニアでキャンプを楽しんでいるときに運命の樹に出会った。タスマニアの山にある立ち枯れた1本の木。僕はこの樹に呼ばれた気がした。そしてこの樹を中心にタスマニアの作品を撮ろうと決意した There was another purpose to the Australian location this time. To attend the scattering of the ashes of Barry, a great friend from Tasmania who passed away in February this year. I happened to have booked a flight to Tasmania for 10 June. When I contacted Barry's eldest daughter meghan in Tasmania about the booking, she said, "Masa! The next day is Barry's ashes scattering ceremony and you, my long-time friend, should join us". Barry's ceremony was held on his beloved yacht. His three children Brett, Cameron and Meghan were on the yacht, with his second son Cameron at the helm. And the place where the bones were scattered was. The scattering took place off the beach at his beloved Bellrive, which is also where Barry's house was located. I was on Barry's yacht with the three of us. When I met him last September, he told me, "Masa, next time we will go to the sea on my yacht and eat oysters and lobster". But it turned out to be an unfulfilled dream. Sailing on his yacht, the last 25 years crossed my mind like a running light. I met Barry in March 1998. I met Barry in March 1998 when he visited Tasmania on a media tour organised by Tourism Australia. He was then a Land Operator for Tourism Tasmania, who was asked to accompany me for five days of filming and interviews. Until then, the main stage of my filming had been in the wilderness and deserts of the Australian mainland, known as the Outback. This was my first time in Tasmania. When I arrived, I was surprised to find that it was a different country with a different climate. The land was surrounded by forests and lakes. During the interview in Tasmania, I was taken to his home and he was very kind to me. Three years later, in January 2001, I visited Tasmania again. The previous year, in 2000, the Sydney Olympics had taken place and there were 17 photo exhibitions related to Australian events. So I wanted to go back to Tasmania because I wanted to relax and camp in the forests and lakes rather than take photographs. I then contacted Barry and asked him to arrange car hire and accommodation for me. When I rejoined him at Hobart Airport, he said, "A lot of media will come to Tasmania again!" and return home, but few revisit. So we are very happy to have Masa back." I was told at the airport. While camping in Tasmania, I met the tree of destiny. A dead tree in the mountains of Tasmania. I felt like I was called by this tree. And I decided to photograph Tasmania with this tree at the centre of my work. Annotation. The Japanese for the photograph in the letter to Barry is. 'Thank you Barry for being my friend for 25 years, without you I wouldn't be able to photograph Tasmania. Thank you again. タスマニアの森のキャンプを終えてホバートに戻り、自分にとって運命の樹に出会ったので、この樹を中心にタスマニアの作品を撮りたい。だからこれから何回もタスマニア来ることをBarryさんに伝えた。すると彼は「何回も来るのだったら、宿代とか出費が大変だから我が家にホームステイしなさい。そして撮影に必要なキャンプ道具も我が家に置いておくといいよ。そうすれば荷物も少なくて済むからと言われた。それから僕のタスマニア生活は始まりBarryさんの家族全員に家族同様に大切に、接していただいた。もしBarryさんとの出会いが無ければこんなにタスマニアに集中することもできなかった。そしてこの25年でたくさんのタスマニアでの作品を撮ることもできなかった。よくタスマニア田舎で「えっ?あんたBarryの友達なの?だったら何とかしてあげる」と言われたことも数多くあった。 散骨式は彼の家族、親戚、友人が大勢集まった。ヨットに全員は乗れないので伴走のクルーズボートを借りて、散骨式は執り行われた。 Barryさんの灰はすべてタスマニアの海に溶け込んでいった。長女のMeghanに「お墓は作らないの?」と聞いたら「お墓を作ったらみんながいつでも会うのは大変。このタスマニアのビーチの海に流せば、ビーチに来たらいつでもだれでもBarryに会える」と言われた。 そして散骨式 僕はタスマニアの海に向かって、仏教式に手を合わせ花束を投げた。そしてそのあと友人の代表で答辞を指名された。海外でしかも大切な友人の最後のはなむけの言葉をさせてもらえるとは思わなかった。冬のタスマニアにしては珍しく快晴の空だったのに、なぜか眼のまえに雨が降っているみたいで、濡れた目でビーチが見えなくなった そして日本と同じように最後 お清めでみんなで船上でワインやビールとオイスター やミートパイをほおばりながらBarryさんの思いで話をした 何人かのBarryさんの親せきや友人が「Barryはいつも君のことを話していたよ。すばらしい写真家で自慢の友達だと」 もう僕は言葉が無かった。 Barryさん 本当に25年間 ありがとう。長い友達でした、そしてこれからも長い友達の思い出として忘れないよ Barry Long Goodbye 数日後次男のCameronがBarryが帰ってきたよと話してくれた。えっ?という僕に、Cameronが「Masaが投げた花束が、翌日にBellriveのビーチに流れて着いていたよ。Barryが帰ってきたと思うよ」と言ってくれた。また目頭が熱くなった All of Barry's ashes dissolved into the Tasmanian sea. When I asked Meghan, his eldest daughter, "Aren't you going to make a grave?" She replied, "If we build a grave, it will be difficult for everyone to see each other at any time. If we put his ashes in the ocean on this Tasmanian beach, anyone can see him whenever they come to the beach". I put my hands together and threw a bouquet of flowers in a Buddhist ceremony towards the Tasmanian sea. Afterwards, I was nominated to give a speech on behalf of my friends. I didn't think I would be allowed to give the final farewell speech to my dear friend abroad. The sky was unusually clear for Tasmania in winter, but for some reason it felt like it was raining right in front of my eyes, and I couldn't see the beach with my wet eyes. And just like in Japan, we had a final purification ceremony with wine and beer on board, oysters and meat pies, and Barry's memories were shared. Some of Barry's relatives and friends said "Barry was always talking about you. A great photographer and a proud friend." I was speechless. Barry, thank you so much for 25 years. You were a long time friend and I will always remember you as a long time friend. Barry Long Goodbye Postscript. A few days later my second son Cameron told me that Barry had come home. What? I said, "The bouquet that Masa threw was washed up on the beach at Bellrive the next day, I think Barry came back". My eyes lit up again. 相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ ぜひお楽しみください 富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね
by masabike
| 2023-06-23 19:01
| タスマニア
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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