三木淳先生 47年越しのご報告



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高校2年生の秋口 銀座ニコンサロンの事務局の扉を開けるとそ白髪の紳士が座られていた
ツイードの背広にストライプのネクタイ そして綺麗に白髪に櫛を通されていた
写真家 三木淳さん 言わずと知れたLIFEのフォトグラファー 
その瞬間の光景は僕は生涯忘れない

人生にはターニングポイントとなる人物がだれしもいるはずだ。そして場合によっては何人も。
僕も何人か大切なターニングポイントになった方がいらっしゃいます。
でも1番は、写真家 三木淳さん


高校時代いつも見学に行っていた銀座ニコンサロン。事務局のTさんが僕の顔を覚えていてくれて「今日は三木先生がいらっしゃるのでよかったら奥の部屋で少しお話して三kませんか?」とお声がけしてくれた。当時僕にとり三木淳さんと鉄道写真の廣田尚敬さんは神様みたいな方だった

そしてニコンサロンの事務局に入り扉を開けると見えたのが前述した光景だった。今まであった写真家の中でいちばんジェントルでおしゃれな方だった
当時僕は日大付属の日大豊山の高校生。できれば大学は日大芸術学部 通称 日芸の写真学科に行きたかった。ニコンサロンに行くときはいつも学校帰りだから制服姿。ニコンサロン方もその制服を見て「日大付属の学生さんでしょ だったら日芸に行きカメラマンになりたいのでしょ?では三木先生いらっしゃるからお話をしませんか?」

そんなお誘いで禁断の部屋に入った。ニコンの方が「三木先生 高校生の相原君 日芸の写真に行きたいそうなので先生何かアドバイスをというと開口一番「やめとけ、写真バカになるだけだから。写真は3ヶ月もあれば覚える」 「写真だけ撮れれば写真家になれるものではない、いろいろな視点 考え方 そして文章が書けなければ写真家にはなれない」とアドバイス。「でも技術を学ばなければ」というと「写真の技術なんて3月もあれば覚える。3月で覚えられなければ、よっぽどバカだからやめちまえ」と言われました。三木先生は「俺だって写真学校は出ていないよ。慶応で普通の勉強していたよ。写真は現場で名取さんとかに鍛えて教えてもらった」とおっしゃられた。
いろいろお話をしたが、時間的には15分から20分。でも相手が高校生だからと上から目線ではなく対等な優しい目線で、心に届くように丁寧にお話していただいた。若造は何言っていることは決してなかった。そして最後に日大には新聞学科があるからそこで文章 視点 物の見方を勉強したほうが良いと思うよ。とアドバイスしてくれた。そしてそのあと僕は高校の進路決定の面談の時に日芸写真学科から法学部新聞学科に変更した。そしてその後 新聞学科で学んだことはプロになりとてもとても役立った。


もう1度三木先生にお会いする機会があった。大学1年から2年になるときだったと思う。ニコンサロンの方が一度、撮られた写真を持って遊びにいらっしゃいとお誘いを受けたので、当時 北海道で流氷と知床の漁師さんを撮影したBookを持って伺った。2回目も偶然 その場に三木先生がいらっしゃった。 作品ポートフォリオを丁寧に見ていただき「せっかくいい瞬間を撮っているのに、プリントがダメだね。プリントをきちんと勉強しなさい。そうしたら素晴らしい作品になるよ」とアドバイスをいただきました。やさしく丁寧に写真を見ていただき、写真家をめざして頑張りなさいとお言葉をいただいた。

当時 某カメラメカ―のコンテストに連続して落選し、作品を引き取りに行った際に「プロになりたいのですが」というと「この程度の作品では絶対にプロになれないよ。プロなんて簡単になれないよ」と言われてへこんいたので、三木先生の言葉はとてもうれしかった



2回とも高校生のド素人と同じ目線でお話をして頂き、頭ごなしではなく心に染み入るようにお話してくれたのが印象的でした。本日は、先生のアドバイスのとおり日大の新聞学科で、きちんと文章と編集と写真の読み方を勉強し、今、三木先生のおっしゃられたとおりに進んでよかったです。やっと昨日は47年越しでありがとうございましたとご報告し、最近の写真集と三木先生のことを書き記した「ランドスケープフォトの極意」を墓前にお供えしました。そしてそのあとお寺さんの縁側で石田さんと3時間近く写真談義の素晴らしい1日でした。石田さん 本当にありがとうございました。

今日はとてもおしゃれでジーンズなんか駄目だよとおっしゃっていた先生に失礼のないようにスーツで伺いました。そして三木先生がモナコでF1を撮られていたので、家内の父の形見分けでいただいた、モナコオートモービルクラブのネクタイでお参りに伺いました
また来年 桜の咲くころにご挨拶にお伺いしたいと思います

追申
昨日は最後に三木ゼミOGの石田さんからニコンサロンで三木淳先生の写真展をされたときの図録を頂戴しました
家宝にします






相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください






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by masabike | 2023-04-26 08:02 | 写真アート | Comments(0)
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