金沢春爛漫 FUJIFILM X Series facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「金沢春爛漫」石川県 金沢市
FUJIFILM GFX100S +FUJINON GF32-64mm
写真家の仕事はいろいろある。作品を撮る。写真教室を開き生徒さんにレッスンをする。これは表の仕事。実はメインは黒子の仕事という写真家が多い。僕もそうである。それは広告の仕事。アートディレクターの指示の通り、絵コンテの通りに撮影する。それが広告となり世間に出る。そして、それとは別にストックフォトエージェンシーと呼ばれる写真を預かってくれる会社に写真を預け、その写真を使った企業等から使用料をいただく。いわば写真の銀行みたいなものだ。この仕事が意外と多い。ただその場合、使用する企業によって使い方はまちまち。DMハガキから巨大な交通広告のアドボードまで幅広い。そのため、預ける作品はどのようなオーダーにも耐えられる写真の方がより使用してもらえる。だからGFX100Sの1億画素越えの画像作品はストックフォトにはとてもありがたい。そしてそれ以上にありがたいのが、素直な色再現。いろいろな使用目的があるので、癖のない色設計は大きなアドバンテージとなる。




今回、写真展開催で訪れた金沢。運よく桜が満開。そこで考えたのが金沢城との組み合わせ。そして、撮るのならば自分らしい作品であると同時に、ストックフォト向けになるものが良いと思い、アフターコロナのインバウンド向けの広告と考え、『The Nippon』というコンセプトの画を撮ろうと決めた。桜とお城。それを順光でしっかり撮る。しかも癖のない色で。そこで選んだのはGFX100S。桜の時期の有名観光地は、人込みで三脚が使えないことも多い。GFX100Sは高画質であるのと同時に手振れ補正機能もしっかりしており、手持ち撮影でも安心して使うことができる。そして、フィルムシミュレーションはASTIAを選択。桜の柔らかい白にかすかに赤みがかかった花びらの色を表現するのには、人肌の美しさの再現がピカイチのASTIAが最適だと考える。あとはEVFを見ながらColor(彩度)で色ののりを確認しつつ、微調整をして撮影。このような場合、個人的感想としてVelviaだと派手すぎる。PROVIAだと色の柔らかさがもう少し欲しい。また、青空もVelviaだとマゼンタ色に少し偏る傾向があるが、ASTIAは少し冷たい抜けの良いブルーになるので、北陸のひんやりした空気感の青空をうまく再現することができる。そして撮影したのが、『The Nippon』のコンセプトにふさわしい1枚。



GFX100Sは過去にも書いた通り、コンビニにお買い物に行けるF1マシン。日常のスナップからガチンコの仕事撮影、風景から人物、現代アートまであらゆるジャンルに対応できる表現力を備える。現代のプロの写真家にとっては、なくてはならないマシンだ。もし、あなたが将来プロを志しているならば、あるいはプロ並みの写真を撮りたいと思っているならば、持つべき1台であると考える。今までGFXシリーズで撮影した写真に対して、クライアントからクレームがついたことがない。それどころか、「うちの撮影はGFXにしてほしい」と指名でオーダーが入ることが多い。仕事では、たった1枚の写真が人生の分かれ目になることがある。そのとき、クライアントに選ばれる作品に仕上げるためにどの機材を選択するか。僕は迷わずGFX100Sを手に取る。



相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください






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by masabike | 2023-04-06 18:10 | 日本風景 | Comments(0)
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