人の顔が見えるレンズ シグマ

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昨年 12月 個性的なレンズとカメラで定評のあるシグマさんの会津工場の見学にお伺いしました
シグマ社長の山木さんのご厚意によるものです



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郡山から学生時代に良く撮影した磐越西線にのり磐梯町へ。ここから車で工場にお伺いしました。
工場は想像していたよりも巨大で、そしておしゃれな建物でした


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会社のメインロビーには創業時の看板が展示されています


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SIGMA24mmF3.5 45mm F2.8+LUMIX S5

撮影はシグマさまの許可を得てしております




今回はレンズ製造工程のすべてを約3時間かけて見学させていただきました

レンズ研磨はもちろん、自社で行う、レンズ内部の部品のメッキ処理工程。それからレンズ内部の乱反射を抑える墨塗りなどなど、こんなに細かく、且つ手間のかかる複雑な加工工程が、あることを初めて知りました。そしてのそのほとんどを自社で賄うというのも驚きでした。写真家といえども、各メーカーさんのレンズ工場は企業秘密の塊
であるため、僕もほとんど見学したことはありません。以前 ドイツのZeissさんの本社にお伺いし、いろいろ見学させていただきましたが、ほとんどが撮影禁止で、何を見たかも守秘義務でお話しできません。ですが今回はすべてを見せていただき、ほぼすべて撮影がOK、シグマさん 太っ腹です

そして大きく良い意味で期待を裏切られたことが在ります。てっきりレンズの玉以外は、ほとんど完成品がアッセンブリー納品されて、それをロボットで組み付けるだけと思い込んでいましたが、ほとんどの部品が、自社で仕上げられ、それも熟練したスタッフの手により仕上げられていました。その多くはロボット化が不可能な繊細でファジーな作業です。そして納品される部品も、会津工場から比較的近距離の東北&北関東の協力工場様からによるものがほとんどです。昨今の燃料高による輸送費高騰の時代、このロジスティックスはとても重要でかつコストに大きく影響する物なので、さすがだと思いました。

そして何よりも工場の全工程をシグマの山木社長 みずからご案内していただいたのですが、そこで驚きがありました。会津工場で約1500人の従業員様がいらっしゃるそうですが、山木社長 多くの社員の方のお顔とお名前を把握されていることです。見学の途中にも、いろいろ社員様にお声がけして、いろいろ個人的なお話をされているのを聞いて、そこまで深く社員の方と密接にされているのかと驚きでした。山木社長にそのことをおたずねすると「本社が狛江にあったころ、会社の上に自宅があったので、いつも社員の方と子供のころから一緒でしたし、会津工場ができたときも、工場で盆踊り大会などを催して、子供のころからよく会津工場に来ていたので」と謙遜されていました。でも今でもかなり頻繁に会津工場には通われているとのことです。仕事でいろいろな企業にお伺いしますが、これほどトップの方が現場のスタッフと密な会社はほとんど見たことが在りませんでした

そして会津工場の皆さんはほとんど地元の方です。地元の人たちが安心して仕事ができ 信頼できる組織であるからこそ、生産現場に集中できると感じました。レンズは人が創り上げることをあらためて勉強させていただきました。

シグマの底力は技術力もありますが、人だと感じました。簡単に工場や研究所を海外に移転する昨今、 安心して働ける環境 確実なロジスティックスの構築 熟練工による緻密で丁寧な作業  そしてシグマという社員全員がファミリーな暖かさと安心感 何か日本企業が失いつつある何かがここにはあることを実感しました。今回 ご案内いただきました山木社長 アテンドいただきました桑山様、本当に良い体験と勉強させていただきました。カメラでレンズを通した光を見るとき、会津のみなさまのお顔は見える気がします

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会津で2日間 アテンドいただいたシグマ 桑山様
本当に楽しく写真とカメラとバイクの話がたくさんできました。ありがとうございました


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追申
会津工場の社食もおいしいです。自家製手打ちそばが社食にありました。美味しかったです。社食を大切にする企業さん とても大事です。飯が悪いと戦には勝てません



ぜひぜひお見逃しなく


相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください










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by masabike | 2023-01-08 09:42 | カメラ | Comments(0)
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