FUJIFILM X Series facebookより転載 雨の森 三和酒類様 カレンダー作品

FUJIFILM X Series facebookより転載 雨の森 三和酒類様 カレンダー作品_f0050534_07410691.jpg

【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「雨の森」大分県 国東半島 国東市国見町

FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR



僕の場合、ライフワークや仕事の撮影は、いつもコンセプトやストーリーを固めて行っている。そこで一番大切で、そして一番難しいのが色のトーンをそろえること。特にデジタルになり、データ加工をする場合はこの点が一番難しくて、一番危ない。なぜなら1点ずつの作品ではなく、連作やストーリーフォトとなると、同じアルゴリズムで作品を仕上げないと全体の流れがバラバラになってしまう。だが、フィルムやプリントでの歴史とノウハウ、そして色のプロファイルデータの蓄積が長い富士フイルムならば、この点は心配が要らない。色のトーンはカメラに任せることで、ほぼ自分の世界観に統一することができる。だから被写体を追い求め、光と影を捕獲することに集中できる。



今月、1年以上にわたって追い続けて、狙ってきた世界観が形となり世に送り出された。『いいちこ』でおなじみの三和酒類の2023年のカレンダーだ。三和酒類は大分にある酒造メーカーさんだ。昨年、編集者から、「お酒は自然の恵みである麦(米、ブドウなど)と微生物、水、空気から造り出す芸術。写真には大分ならではの空気感、あるいは大地の湿度感が欲しい。」というリクエストをいただいた。さらに大分は神仏習合発祥の地といわれる。その人智を超越した、土地に宿る存在感を感じられる作品が欲しいとのこと。だが僕は悩まなかった。なぜならば、GFXシリーズのレンズと被写体の間にあるもの全てを写真に閉じ込める描写力、Xシリーズの機動性と微細な光の色も逃さない再現力があれば、リクエスト以上のものが撮れると信じていたからだ。結果、クライアントの要望に応えることができる作品を、1年強かけて撮ることができた。全ての作品はノーレタッチ、撮って出しのGFX&Xの力が発揮できた。
広告分野の仕事で大切なことは、クライアントの要望通りに撮ることは当たり前。要望以上のものを撮らないと次の仕事は来ない。今回の仕事では、メインはGFX100S、サブでGFX50SとX-T4を使用した。例えば、今回はA3スクエアサイズのカレンダーだが、時として広告の仕事では、A3サイズの仕上がりをリクエストされて撮影したのに、突然、「B倍ポスターや駅貼りアド広告も制作したいが、それに耐えられる画像データですか?」と聞かれることもある。そのためには、素性の良い素直なデータであり、繊細緻密なデータが望ましい。大きなタスクをGFXはいつもクリアしてくれる。だから今回のような風景や観光写真、建築写真の仕事では、GFXの描写力はなくてはならないものだと考えている。



〈お知らせ〉
<相原正明 写真展 On The Earth ~超大陸 オーストラリア~>
12月9日よりフジフイルム スクエア スペース1でGFX&Xの作品を使用した写真展を開催いたします。本作品展は巡回展です。東京展終了後は札幌 名古屋 大阪と巡回いたします。皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております。
Photography by Masaaki Aihara






相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください








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by masabike | 2022-12-02 07:42 | 日本風景 | Comments(0)
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