思いを込めた1通

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写真展 "On The Earth"のDM発送作業をほとんど終えることができました

最終的に600~700通発送します。実はDMの発送はタイミングが大切です。なるべく週末にお手元に届かないようにする。火曜日 水曜日が狙いめの到着日です。その理由はポストへの投げ込み広告や新聞等でのチラシの配布が木曜日から土曜日が多いので、運悪くそれに埋没しないためです。これは広告代理店時代の営業でのDM&チラシ配布の経験からです。ネットの時代になってもポスティングはしっかりあるのでそれを考えています


ところでDM発送作業はアナログ的に名簿からの選択やシール張りなどが多いです。そして1通 1通 思いを込めて発送しています。この1通が自分の人生を変えてくれる、この1通が素晴らしい出会いを生み出してくれる。そう思い丹精込めて発送作業をしています。これは1993年に初個展を渋谷にあったカメラのドイさんのギャラリーで開催したときから変わりません。個展のタイトルはLight From The Dowun Under" オーストラリアのランドスケープでの個展でした。当時は、僕は全く無名で売れない写真家(別に いまま有名というわけではないので、誤解のないように 汗) しかも何も賞を取っていない、だれも師匠が居ない、どこの団体に属しているわけではない、有名スタジオにいたわけでもない。すべてナイナイづくし。周りの多くの人からは35歳で個展で、売れるようになるとは思えない、こんな砂漠や熱帯雨林を撮影してもだれが見るの? メーカーの方々からは砂漠とか海外の大自然は、なんと言ってもS先生だからテーマ的に難しいとも言われていました。


だから写真展成功の頼みの綱は新聞の文化欄での紹介。(そこは前の代理店時代のつてでうまく行きました(笑))そしてDMハガキ。代理店時代に仕事でお会いしたメディアや制作会社 クリエーターそしてオーストラリア関係の団体(オーストラリア 大使館 観光局 カンタス航空)にDMを出しました。DMは当時はプリンターとかない時代、全部手書きで出しました。1通1通 手で書きながら、この人やこの1通が自分の人生を変えてくれるはずだと、信じ念じ徹夜をしながら書きました。そして運良くもドイカメラさんの写真教室のお客様もたくさん見に来ていただきました。その中の何人かのお客様は、いまでも写真展にお越しいただいており大切な宝物です

1回目の写真展は、おかげさまの予想を超えるたくさんのお客様にお越しいただき、またとても反響が良かったです。でも決定打となるお仕事はありませんでした。そして2年後、1995年に2回目のオーストラリアのランドスケープの展覧会を開催しました。この時も同じ思いで1通1通念じるように、そして前回のご来場のお客様も含めてより多くのDMを出しました。でもこの時の1通が人生を大きく変えるターニングポイントでした。それはオーストラリア大使館の広報部にお送りしたDM。写真展 開催当日が何と阪神淡路大震災にあたってしまいました。これでは写真展は誰も来ないかな…運がないなと思っていた昼過ぎにオーストラリア大使館から1本の電話。「大使館のB公使が写真展に伺います。どうぞよろしくお願いします」とのことだった 。夕刻に公使であられるBさんがお越しいただいた。ちょうど日本に赴任して1~2ヶ月、少しホームシックになっていたところ、秘書の方から「広報部に行ったらオーストラリアの写真展のDMが貼ってあったので気分転換に行かれたらどうですか?」とのアドバイスで来られた。B公使は写真に大感激していただき、オープニングパーティーにも出ていただきスピーチまでしていただいた。そしてその後 B公使のご縁で大使館での写真展あるいはカンタス航空様へのプレゼンのチャンスもいただき、1995年の月に晴れてフリーランスの写真家として独立できて、それいらい多くのカメラメーカーさんやメディアあるいは企業様のご支援もいただけるようになった
まさに1通のDMが人生を変えてくれました。そして写真展は毎回毎回 素晴らしい出会いがあります。今回もコロナ禍とはいえ、また素晴らしい出会いがあると思います。そお思いを込めたDMを発送させていただきました
皆様どうぞよろしくお願いします。元気な地球のポートレイトー パワフルなオーストラリアの光と色が皆様をお待ちしています





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by masabike | 2022-11-27 09:13 | 写真展 | Comments(0)
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