北国紅葉図 FUJIFILM X series facebookから転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「北国紅葉図」北海道 夕張 シューパロ湖付近
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
「撮影データが大きいのと、階調が滑らかで豊かなので、とても印刷がしやすい、助かるよ。」これは、僕の写真展に向け準備を進めてくれている、印刷会社のスタッフの一言。撮影データは印刷の際、印刷専用の色分解をするのだが、その時カメラにより画素が小さかったり、色の階調が滑らかでない、あるいは特定の色に偏っていたりすると、これをきれいに印刷するためには色を調整する印刷会社の負担が大きくなり、納期に悪影響を及ぼす。フィルム時代は、フィルムが同サイズならばほぼほぼ画質が均等だったので、印刷会社の負担は今より少なかった。デジタル時代になり、画像処理で無理やり加工したデータは印刷会社の負担を増やした。だが、今回の写真集はほとんどがGFX&Xでの作品。色の階調はとても豊かで滑らか、かつjpeg撮って出しで勝負できる素性の良さなので、印刷するととても自然な色に仕上がる。やはりカメラを買ったら多くの方は、いつかは写真展、あるいは写真集を出してみたいと思うはず。その時はプリント、あるいは印刷をしなければならない。そんな時にjpeg撮って出しでも充分ポテンシャルの高いGFX&Xは心強い。特にラージフォーマットのGFXシリーズは、画素の多い分だけ当然色と色をつなぐピッチも細かいので、奥深い色が表現できる。真っ赤な紅葉と黄色い紅葉。どちらも色再現は難しいレベル。だが、ラージフォーマットの高画素のおかげで色も飽和せず、かつ滑らかなトーンが再現できる。これは風景に限らず、和服の撮影などでもとても大切だと思う。特に花嫁衣装や成人式などの、和服のあでやかな色彩の再現には最強だと思う。
色を追い求めていくと、その行きつくところに僕はGFXシリーズがあると感じる。これから年末そして新年、着物を撮る機会も増えるだろう。そんな時、GFXのラージフォーマットは心強い味方になってくれるはずだ。風景などの作品を撮ることも大切だが、人生の思い出のシーンをより美しく克明に撮り、再現することこそ、ラージフォーマットの力だと思う。
9月、3年ぶりのオーストラリアロケ。シドニーオペラハウスの夜景をGFX100Sで撮っていた。レンズはGF32-64mmF4 R LM WR。ちょうど撮影していると、日本人の若いカップルの方が「すみません、シャッター押してもらえませんか?」と手に持っていたスマホを見せられた。聞くとコロナ禍で、3年間二人で海外旅行に行くことができなくて、やっと旅が実現できたので、記念にオペラハウスの夜景をバックに記念写真が撮りたかったとのこと。僕は提案した。「でしたらこのカメラで撮ってさしあげますよ。1億画素の世界最高画質。最高の思い出は最高の画質でいかがですか?」カップルは大喜びでうなずいてくれた。そして二人ともGFX100SのLCDモニターを見て、すごい!すごい!オペラハウスの夜景が肉眼よりも美しいと大喜び。そのあと僕たちは盛り上がり、シドニーのチャイナタウンで楽しい会食となった。
「自分はアマチュアだから、ラージフォーマットなんて触ったことがない」としり込みする方に、心配はいらないと伝えたい。フィルム時代のラージフォーマットのカメラみたいに、特殊サイズのフィルムを使用したり、難しい操作を求められることは、現代のGFXシリーズにはない。今使っているSDカードで充分撮影できる(一部、データ送信速度で対応が難しいカードもあります)。だからいつものカメラのつもりで普通に撮れるラージフォーマットがGFX。もう特別なテクニックは必要ない。必要なのは高いプリントクォリティーで写真を完成させたいあなたの心。ラージフォーマットGFXはまさにあなたの心を表現する写心機だ。
〈お知らせ〉
<相原正明 写真展 On The Earth ~超大陸 オーストラリア~>
12月9日よりフジフイルム スクエア スペース1でGFX&Xの作品を使用した写真展を開催いたします。期間中は全日在廊させていただきます。皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております。
Photography by Masaaki Aihara



相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ  ぜひお楽しみください








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by masabike | 2022-11-16 17:40 | 日本風景 | Comments(0)
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