On The Earth 天空の高みより ホワイトヘブンビーチ FUJIFILM XSeries facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「On the Earth」オーストラリア クイーンズランド州 グレートバリアリーフ
ウィットサンデー諸島 ホワイトヘブンビーチ 空撮
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR
撮影協力:クイーンズランド州政府観光局 カンタス航空(敬称略)
もう1回、低空で横滑りしながら川に沿って飛んで‼インカムでパイロットに伝える。開け放したコックピットから身を乗り出して白い砂浜に地球が創造した文様を狙う。GFX100Sはハイスピード連写モードで地球のアートを捕獲する。最高に気持ちよい撮影。ここはオーストラリア北東部クイーンズランド州にあるウィットサンデー諸島ホワイトヘブンビーチ。次の富士フイルムフォトサロンでの個展のための作品撮りに来た。コンセプトは地球のポートレート。もし宇宙からインバウンドが来たら、こんな風景が地球にはある。そのような天からの視点で収めたかった。以前もここで空撮をした。だがやはり砂のグラデーションがもっと欲しかった。この3年間、コロナ禍で渡豪ができなかったが、やっとここに来ることができた。そして迷わず選んだのがGFX100Sでのホワイトヘブンビーチでの空撮。だがラージフォーマットでの撮影はヘリコプターの振動と、ローター(プロペラ)のダウンウォッシュ(ローターによる風圧)でブレが心配。フィルム時代、ラージフォーマットでの空撮ではブレにより2~3割がNGカットであった。今回は1億画素。より鮮明に写ると同時にブレが明確に出てしまう恐れもある。だが今回は心強い味方がある。GFX100Sの手ブレ補正機能と高感度性能。ラージフォーマットは高感度に強い。だから今回の基本設定は手ブレ補正+ISO1000で撮ることにより、ハイスピードシャッターでの撮影で手ブレを防ぐと同時に動体ブレも防ぐことになる。低空でのフライトは見た目の対地速度が速くなり動体ブレしてしまうことがある。そのリスクを減らすために、セスナではなくホバリングができるヘリコプターをチャーターした。空撮の場合はカメラ機材だけではなく、ヘリコプターの性能も熟知する必要がある。そして大事なことは鮮明な映像を撮るために、ガラス窓が障害になるので、コックピットの扉を外してもらい、外に体がのりだせるようにしてもらうこと。(ちなみに僕は高所恐怖症ですが、不思議とカメラを持つと怖くない。)
結果、撮影はGFX100Sのポテンシャルのおかげで大成功だった。1番はやはり手ブレ補正によりほとんどNGカットが無かった。2番は高感度により低空での動きながらの撮影でも動体ブレが無かった。そして3番目、やはりラージフォーマットならではの再現力。白い砂と深いエメラルドブルーの海や、森林から流れ出る川の深い緑色の、色の輝度差が広いダイナミックレンジでカバーできている。そして大きな画素数はトリミングにも強い。時として空撮ではヘリのローターや足が画面に入ってしまう。そんな時にトリミングをしても、余裕で使えるのがGFX100Sの強み。そして最後に強い風圧の中でもホールドしやすいボディー性能と見やすいファインダー。これもスペックには出ない大きな武器。今回の空撮に際して2台体制で臨んだ。サブとしてGFX 50S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR。こちらはレンズに手ブレ防止機能がついているので、それを活用した。ISO感度、フィルムシミュレーション等は同じ設定にした。フライト時間は30分。今回は2台あわせて150GB撮影した。
そういえば今の時代ドローンを使わないのか?と聞かれる。だがやはり自分が空の高みに立ち、神々の視点で見ることにより、体と心にアドレナリンが湧き上がりフォトグラファーズハイになる。これが作品を作るうえでとても大事なので、僕はドローンを使わない主義。やはり自分の実体験の感情が作品に出るからこそ写心になる。
一般の人にはなかなか経験することがない空撮。だが数少ない場面でも100%以上の効果と作品力を発揮してくれるのがGFX100Sをはじめとするラージフォーマット。ヘリパッドに降り立った時、パイロットに写真を見せると、彼が満面の笑みを浮かべGreat!!と言ってくれた。千載一遇のチャンス 失敗してはいけない撮影の時に、大いなる力になってくれるのがGFXシリーズだと思う。最後にこのカメラを開発してくれた富士フイルム設計陣に心から感謝を述べたい。「ありがとう」
でも今困ったことが起きている。今回の撮影の成功でGFX100Sがもう1台欲しくなってしまった。
ウィットサンデー諸島の情報はクイーンズランド州政府観光局のHPをご覧ください
Photography by Masaaki Aihara


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by masabike | 2022-10-28 08:24 | クイーンズランド | Comments(0)
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