秋色高原図 FUJIFILM X seires facrbookより転載

秋色高原図 FUJIFILM X seires facrbookより転載_f0050534_09140814.jpg

【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「秋色高原図」北海道 三国峠
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR
雄大な風景。だがその風景も1本1本の木の集まり。あるいは一つひとつの自然の要素の集合体。
毎年、秋に全山が色付く風景を眺めながら、色付く一つひとつの木の表情がもっと克明に撮れないか?あるいはこの密度感を撮れないだろうか?というのが悩みの種だった。だが8×10の大判カメラでは刻々と変化する光を追いかけるのは至難の業。紅葉で満足いく描写がなかなか得られなかった…。



だがそれは過去の話。ラージフォーマットのGFXの登場で、風景の精密描写と密度感を比較的容易に得ることができるようになった。あとはいかにフレーミングし、被写体を見据えるかだ。だが1つだけ注意点がある。精密描写ができるということは、少しのブレやボケもごまかせない。それすらも表現してしまうからだ。特に森の木々を撮る際に困るのは、風で揺れる動体ブレだ。だが、その不安も小さくなった。ラージフォーマットは高感度にも強い。この日の撮影はほぼ無風だったので、ISO100で撮影した。だが9月に撮影に行ったタスマニア。ここは南極からの風を受ける、南緯40度の暴風雨圏にある。風で常に森の木々は揺れている。だからISO感度を800~1600にして、速いシャッタースピードを選択している。高感度で撮影しても、画質に与える影響はとても少ない。これがフルサイズとの大きな違いだと痛感する。そしてラージフォーマットのもう1つの利点は、ハイライトからシャドーまでのダイナミックレンジがとても広いこと。もちろんjpeg撮って出しでも色や明暗のカバーするエリアはとても広いが、どうしても調整したい場合は画像処理をしなければならない。その際、シャドー部やハイライト部にここまで階調があったのかと思うほど、RAWデータには階調が写し込まれている。



ラージフォーマットは単に細かく写るだけではなく、強い高感度性能。あるいはとてつもなく広いダイナミックレンジがある。それは魅力であり、撮影のための大きな武器である。あとは使いこなす皆さん次第。色鮮やかな紅葉を、緻密な自然の色のモザイクのようにもっと美しく撮りたい、もっと心のままに撮りたいと思うならば、ぜひGFX100Sをはじめとする、ラージフォーマットを手にするべきだ。きっと心のもやもや感が晴れ、秋晴れの空みたいにさわやかになるはずだ。さわやかな心が無ければ、さわやかな風景は撮れない。これ、ランドスケープフォトの極意なり。
Photography by Masaaki Aihara


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by masabike | 2022-10-19 09:16 | 日本風景 | Comments(0)
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