FUJIFILM S5Pro+Nikkor14-24mm
レークエアー 南オーストラリア州
空撮
撮影協力 南オーストラリア州 政府観光局
FUJIFILM X-T2+FUJINON XF10-24mm
ブルーム 西オーストラリア州
FUJIFILM GFX100S+FUJINON GF32-64mm
クレドールマウンテン タスマニア州
撮影協力 タスマニア州政府観光局 カンタス航空(全作品)
12月からの富士フイルムフォトサロンでの写真展の準備がいよいよ佳境。現在何をしているかというと最終セレクション。今まで撮影してほぼ9割決まっていた作品に、今回8~9月にオーストラリアで、あらたに撮影してきた撮りおろしを加えて、最終ストーリーを組み立てる。作品候補はあわせて500点以上。実は写真集も作るかもしれない。なのでこの中から写真展用50点。写真集用120点を選び、最終ラウンドへ駒を進める。
なので最終セレクションからレイアウトへの作業。ここがいわば一番 面白いところであり、一番頭を悩ますところであり、一番残酷なところである(思い入れを入れた作品をコンセプトから外れるから、あるいは他の作品と調和しないからと切り捨てなければならないこともある) なのでいちばん肝のところなので他人には任せられない。もちろん人によっては「餅は餅屋」という方もいる。だが僕は任せない。なぜなら自分の個展であり、自分の内宇宙だから。
基本的にコンセプト作り~撮影~ストーリー作り~セレクション~レイアウトはすべて自分一人で行っている。ただこれは世界の写真家の世界では当たり前のことである。自分の内宇宙あるいは内面世界をいかに表現するかが個展であり個人の写真集。撮るところから展示あるいは本にするところまで自分自身のワークフローで、表現できなければ自己表現とは言えない。海外で個展をする場合、展示するところまでのプレゼンテーションが求められる。それに対して最終的にキュレーター等がアドバイスしてくれる。そしてもちろんそのアドバイスに耳を傾けることはとても大切。
セレクションを他人に任せない、自分で決める理由は一つ。セレクションによって写真展や写真集のストーリーがまるで変ってしまう。美術館でよく収蔵品での企画展が模様される。その時 ただ有名だから全部展示するのではなく、キュレーターが収蔵品の中からどの作品をセレクトすることで、どのような展示コンセプトとストーリーが組み立てられるか考える。だからキュレーターが、一番頭を悩ませ且つ楽しい時間がセレクションとレイアウト。もっとわかりやすく言うならば映画監督が500人いる主役 共演 脇役の俳優陣候補からどのようなキャスティングをするかが、映画のストーリーに大きくかかわってくる。写真展や写真集もおなじだ。
自分の手駒の中から主役 共演 脇役そして、登場順とどの演者さんにどのような衣装をまとわせるか(写真で言うならばサイズ あるいは額装)を決めている至福の時間。ただ最後の印刷やプリントなど技術的なことが加わる部分で初めて、プリンターさんやデザイナーさん 額装屋さんのお力を貸していただく。そのアウトプットの最終段階に持って行くまでが写真家のお仕事であり義務であり それが写真家が写真家であるためのゆえんである。そして一番おいしいとこと思っている。面白いところは他人に渡したくない。
お楽しみに
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